コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■静嘉堂文庫美術館:おしゃべりトーク「洋風絵師の司馬江漢―本もたくさん書いたとさ」

静嘉堂文庫美術館で行われている「書物にみる海外交流の歴史」展の関連イベントして、好例「河野館長のおしゃべりトーク」が7月21日(日)に開催されました。タイトルは「洋風絵師の司馬江漢―本もたくさん書いたとさ」です。講座のメモというよりは、自分用…

■静嘉堂文庫美術館「書物にみる海外交流の歴史~本が開いた異国の扉~」

静嘉堂文庫美術館で「書物にみる海外交流の歴史」が開催されています。文字ばかりの展示はちょっと苦手と思いがちですが、鎖国なら誰でも知っているはず。鎖国時代に書かれた「書物」にスポットをあてて、インターネットミュージアムにレポートしました。 ⇒…

■クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime:国立新美術館(後編)

国立新美術館で行われている「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」を見て感じたことを、思うままに覚書。(後編) ↓↓ 前編はこちら ↓↓ *追記あり ■《アニミタス》(白) 〇《アニミタス》とは 〇4つの《アニミタス》 〇《アニミタス》 白 〇実際に…

■クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime 国立新美術館(前編)

国立新美術館で「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」が行われています。ボルタンスキ―を全く知らない時に、豊島で作品を見たあと、庭園美術館の「ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち」を見ました。今回で3回目。ボルタンスキーの捉え方が…

■曜変天目:三椀同時展示コンプリート記事のまとめ

奇跡ともいえる、国宝「曜変天目」の同時展示。最後まで展示していた奈良国立博物館の「藤田美術館展」も、いよいよ、6月9日までとなりました。三椀公開に関する記事をまとめました。また他にも3椀コンプリートされた方の記事を集めてみました。 ■三椀同…

■日本刀の華 備前刀:職方実演会「日本刀にたずさわる職方の技」

静嘉堂文庫美術館で行われた「日本刀の華 備前刀」にて、職方実演会「日本方にたずさわる職人の技」が開催されました。(2019.05.18) 謎多き、刀剣制作を目の前にできる貴重な機会でした。刀剣制作の資料としてまとめました。 *写真撮影可 ■日本刀の制作プ…

■絵を見る技術を学ぼう! 『絵を見る技術』出版記念イベントに参加して

美術史研究家の秋田麻早子さんが、『絵を見る技術』(朝日出版社)を出版されました。それに伴い、出版記念イベントとして、セミナーが開催されました。書籍付きのチケットもあり、参加させていただいたので、その様子をご紹介します。 ■彗星のごとく登場『絵…

■国宝の殿堂 藤田美術館展 -曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき- 奈良国立博物館

国宝「曜変天目」三椀同時公開。うち2椀は、見たことがありました。いつか藤田美術館の曜変天目をと思っていたところに、大徳寺龍光院所蔵の曜変天目、2椀を巡るツアーが企画されました。千載一遇のチャンス。藤田美術館の曜変天目との初対面についてレポ…

■静嘉堂文庫美術館:自然光で見る曜変天目 (「日本刀の華 備前刀」にて)

国宝曜変天目3椀 同時公開の快挙は、偶然だったのだとか・・・ その中でも、ひときは鮮やかで、好みと評されることの多い静嘉堂文庫美術館の曜変天目。5回目の鑑賞となりました。今回の目玉は、なんといっても、自然光で見ることができることです。 *写真は許…

■MIHO MUSEUM もう一つの耀変天目

MIIHO MUSEUMで所蔵されている「耀変天目」が、先日まで展示されいました。なかなか展示される機会のない茶碗です。意外に、穴場で、行列することもなく鑑賞することができました。大徳寺の曜変天目の記事が長くなったので、独立させました。 ■MIHO MUSEUMの…

■大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋   主人公は見にきた方々

MIHOMUSEUMで行われていた特別展「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」が、約2か月の展示を好評のうちに終えました。これだけ長期に渡って、展示されるのは異例とのこと。他にも異例づくしでした。その裏に、住職の「主人公は見にきた方々」というお考え…

■大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋 400年の時超えて今に至る

MIHOMUSEUMで行われている特別展「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」 大徳寺の龍光院は拝観謝絶で有名なお寺。そのお寺が所蔵する曜変天目は、めったに見ることができない茶碗です。日本に3つしかない曜変天目が同時公開。2館の曜変天目を見るツアーで…

■「くもんの子ども浮世絵コレクション 遊べる浮世絵展」子どもも大人も楽しめる展示

練馬区立美術館では、「くもんの子ども浮世絵コレクション 遊べる浮世絵展」が開催されています。(2019.04.28(日)~2019.06.09(日)) インターネットミュージアムにレポートしました。ご覧いただけましたら幸いです。 以下、補足やご紹介できなかった見…

■MIHO MUSEUM:アクセス 石山駅からバス 観光案内所で割引券をゲット

石山駅からバスで50分という不便さ。どのように行けばいいのか・・・・ アクセスに関するちょっとした耳より情報、臨時便などについても紹介します。 【更新しました】2019.05.15 JR石山駅や、帝産バス乗り場、MIHO MUSEUMのバス乗り場などリニューアルしてい…

■美術鑑賞のコツ:見ていればわかるはホント?

美術鑑賞はむずかしい。わからない。でも、たくさん見れば、そのうちにわかってくる。美術館の中をブラブラ歩いているだけでも、自然に身につくと、前の記事で書きました。(⇒■美術鑑賞のコツ:美術館の年間パスを作って美術を理解しよう!)それってホント…

■美術鑑賞のコツ:美術館の年間パスを作って美術を理解しよう!

美術がよくわからない。どうしたら理解ができるのか? そう思っている人は多いはず。いろいろな方法が紹介されていますが、私が試して一番、効果的だった方法。それはパスポートを手に入れてしまうことでした。 ■行列の美術展 でも、どう見たらいいの? ■美…

■美術鑑賞の方法:感覚でみる? 知識で見る? 鑑賞の捉え方の変化

美術鑑賞の楽しみ方はいろいろ。見方もその時々で変化してきました。いろいろな鑑賞方法を試みてきましたが、鑑賞を通して気づいたこと、知ったこと、受け止めたことを、ここに放り込んできました。平成から令和の時代の節目に振り返ってみます。 前出の記事…

■左脳と右脳でたのしむ日本の美 会場での会話をヒントに 全体の感想

サントリー美術館の「左脳と右脳でたのしむ日本の美」 会場で見ている人の会話が耳に入り、ハッとさせられた作品。なるほど~ そういう見方もあるのか・・・ そして、この展示について、見る前に思っていたこと。見てからの変化。 *ネタばれあり ■これは何? …

■左脳と右脳でたのしむ日本の美 途中の吹き抜け空間は、論理派、直観派の融合地帯?

サントリー美術館の「左脳と右脳でたのしむ日本の美」 「information」と「inspiration」を選んで散策しますが、4階~3階へ移動する途中の吹き抜けは、両方を兼ね備えた空間です。日本の四季を表した映像「uncovered skies」を傘を使って楽しみます。右脳的…

■左脳と右脳でたのしむ日本の美 あなたは理論派? 感覚派? それとも・・・

サントリー美術館で、ユニークな展覧会が開催さています。「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」 あなたは左脳で見ますか?右脳で見ますか? 要は「理論派?」「直観派?」 その両方から展覧会を見て、2度楽しんでしまおうという今…

■ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち 見どころは?

名称が変わった汐留美術館で「ギュスターヴ・モロー展」が行われています。インターネットミュージアムにレポートしました。 パナソニック汐留美術館「ギュスターヴ・モロー 展」 | インターネットミュージアム この展覧会で注目は「サロメ」。モローは、男…

■「総合展示 第1展示室「先史・古代」リニューアル」国立歴史民俗博物館

国立歴史民俗博物館の総合展示 第1展示室が、リニューアルオープンしました。大規模な展示替えは、新たな研究によってわかった年代観で分けられています。今回のリニューアルによって変わった点を、インターネットミュージアムでレポートしました。 国立歴史…

■日本刀の華 備前刀:静嘉堂文庫美術館でディーブな備前刀 初心者でも理解できる工夫

静嘉堂文庫美術館では「日本刀の華 備前刀」が行われています。なにかと注目の刀剣ですが、一般的にはわかりにくいと思われ、美術鑑賞を趣味にしている人の間でも、敬遠する声を耳にします。刀剣をどのように見たらよいのか。初心者にもわかりやすい展示がさ…

■ラリック・エレガンス 宝飾とガラスのモダニティー -ユニマットコレクション- ギャラリートークから

練馬区美術館にて「ラリック・エレガンス」が開催されています。残すところ、4月21日までとなり、2週間を切りました。11日に学芸員によるギャラリートークが行われました。会場を埋め尽くす沢山の参加者に、ラリックの人気の高さが伺えます。解説の中からい…

■学び:美術史の勉強方法 ~嫌いな歴史が知りたくなったのは?~

美術鑑賞をしていると、次第に必要を感じてくるのが、西洋と日本の美術史の知識。そして「歴史」も理解しないとなぁと。ところが、日本史、世界史ともに記憶ははるか彼方。室町時代、鎌倉時代、どっちが先だっけというレベルからスタートした美術史。嫌いだ…

■ラファエル前派の軌跡展:ラファエル前派って?

三菱一号館美術館で行われている「ラファエル前派の軌跡展」 ラファエル前派って何? いつ頃の流派? ラファエルって? 知ってる人は知ってる。でも知らない人は知らない。美術鑑賞が好きでも、よく知らないという目線でインターネットミュージアムにレポー…

■サントリー美術館が行っている教育普及事業「ティーチャーズ・デー」のレポートしました

美術館の仕事の一つに、教育普及事業というのがあります。子ども対象に行われることが多いですが、学校の先生を対象に行われるプログラムもあります。サントリー美術館で行われている「ティーチャーズ・デー」の取材をさせていただきレポートしました。 以下…

■江戸の園芸熱:後期の展示と講演会のお話から

たばこと塩の博物館で行われている「江戸の園芸熱」日に日に来場者も増えている様子で、好評のうちに本日、最終日を迎えました。後期の展示替えの様子と、平野恵氏による講演会「江戸の園芸ブーム —技術と情報でたどる園芸文化—」の覚書を残しておきます。 …

■中国美術:これまで見てきた中国美術の感想を振り返ってみる

中国絵画、中国美術、よくわかりません。顔真卿展が大好評ということで、中国の書を半ばノリの気分で見に行きました。そこで、これまで見てきた中国関連の美術展示の記録を集めてみました。どんなところをどんな風に見て感じてきたのか変遷を振り返ってみま…

■王羲之書法の残影―唐時代への道程― 展示内容 プライベートアーカイブ

東博で行われた顔真卿展と同時期(2019/1/2~ 3/3)東洋館にて行われた 「王羲之書法の残影―唐時代への道程―」の個人的なアーカーブ。展示作品と制作年を対応。今後の書の理解のために・・・・ ■展示概要 〇【連携企画】 〇東晋時代から南北朝、隋の時代背景 〇…