コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■東京国立近代美術館:ゲルハルト・リヒター展 から「見ること」を考える

現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター展が16年ぶりに、国立近代美術館で開催されています。様々な素材を用いて、具象、抽象表現を往復しながら、人がものを見て認識する原理を問い続けてきた60年。その足跡をたどります。 ■見るということについて 〇「も…

■神奈川県立歴史博物館:洞窟遺跡を掘る ー海蝕洞窟の考古学ー

神奈川県立歴史博物館で開催されている「洞窟遺跡を掘る ー海蝕洞窟の考古学ー」はちょっとユニークな展覧会。これまで見たことのないようなチャレンジがいくつもされていて、考古学のことがよくわからなくても見ているだけ楽しい展覧会です。 ■資料整理も展…

■サントリー美術館:大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―

大英博物館より珠玉の北斎作品が来日しています。会期終了までわずかとなり、待機行列も伸びている様子。版画で有名な北斎ですが、一点物の肉筆画の希少品、そして版画もよりすぐりの優品が来ています。それらをコレクションしたコレクターの目も見どころの…

■源頼朝の墓(法華堂跡) ~理解への足跡~

鎌倉幕府を開き、武家社会の礎を築いたと言われる源頼朝は大倉幕府の裏山に眠っています。その場所に何度か足を運びました。最初はよくわからなかったことが、次第にわかるようになってきました。わかりにくい言葉や史実、史跡を理解するプロセスを追ってみ…

■東京国立博物館:特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

50年ぶりに東京で公開される六波羅蜜寺「空也上人」 会期も終了間近となってきました。少しずつ混雑も増えているようです。下見と情報収集のつもりでメンバーズカードで入館。急遽、鑑賞モードに突入しました。復習を兼ねてブログに記録。 画像の撮影ができ…

■ミロ展 ―日本を夢見てー【再訪】Bunkamuraザ・ミュージアム

「ミロ展 ―日本を夢見てー」Bunkamuraザ・ミュージアムもいよいよ大詰め。いろいろ確認したいとこがでてきたので再訪しました。 図録や『もっと知りたいミロ』、図録、目にした書籍を眺めながら紹介します。 ■もう一度、訪れようと思ったのは… ■浮世絵をコラ…

■ミロ展 ―日本を夢見てー(2) Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamuraザ・ミュージアムで行われている「ミロ展 ー日本を夢見てー」が終了間近です。(4月17日まで。4月11日からは要予約)ブロガー内覧会のレポートを「物質性」に着目し紹介しました。 korokoroblog.hatenablog.com 上記で紹介できなかった作品について…

■ミロ展 ―日本を夢見てー Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamura ザ・ミュージアムで「ミロ展ー日本を夢見て」が開催されています。ミロと日本の関係は、語られてはいたものの、検証はされていませんでした。お互いが思いリスペクトしあう関係。展示された様々な資料から、強い結びつきが明らかになりました。 写…

■サントリー美術館:よみがえる正倉院宝物 ー再現模造にみる天平の技ー

サントリー美術館で「よみがえる正倉院宝物展」が行われています。展示されている作品はすべて再現模造。科学技術の進歩により、再現制度が飛躍的に上がりました。古に技術を学び再現することで、オリジナルの精神や魅力の本質に迫ります。 この展覧会は、写…

■大倉幕府 頼朝が開いた初めての幕府 その大きさは?

源頼朝が鎌倉入りし、幕府を開きます。最初の幕府は大倉の地に置かれ、「大倉幕府」と呼ばれています。それはどのあたりに、どんな大きさで設置されたのでしょうか?その痕跡を追ってみました。 ■大倉御所の場所(推定) 〇鎌倉と大倉幕府のジオラマ ■鎌倉幕…

■「鎌倉殿の13人」 相関図・系譜で歴史を学ぶ

系譜「鎌倉殿の13人」を通して歴史を学ぼうと思っています。ところが人物関係が複雑で非常にわかりにくくて悩みの種。人物相関図がいろいろなところから提供されているので、これまで集めてきたものを一つに集めてまとめました。 ■相関図 〇大河ドラマ館相関…

■鎌倉殿の13人:自治体提供情報(散策マップ等)

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にちなんで、「ゆかりの地」や「登場人物」に関する情報が、各自治体で提供されています。人物や場所の詳細、散策マップなど充実していたのでまとめてみました。(神奈川の鎌倉近隣中心)これを機にゆかりの地に足を延ばすと、…

■イスラーム王朝とムスリムの世界 東洋館にて

東京国立博物館の東洋館で「イスラーム王朝とムスリムの世界展」が本日、2月20日まで。13室(第8~15章)を把握していなかったのでの終了間際に訪れました。今後、イスラームの歴史を学ぶ際のイスラム文化の広がりを知る資料として章別に写真を整理。 ■イスラ…

■「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」 特別展示「睡蓮:水の風景連作」

「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」が1月16日まで三菱一号館で行われていました。その際、国内で所蔵される睡蓮が3点が同時に展示されるという特別展示がありました。すでに終了しておりますが貴重な展示。メモを元に思い出し記録です。 会期末の夜…

■三菱一号館美術館:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 《睡蓮の池》

三菱一号館美術館「イスラエル博物館所蔵 印象派 光の系譜」は大好評のうちに終了しました。現在、あべのハルカス美術館で巡回中です。タイミングを逃してしまいましたが、イスラエル博物館からやってきたモネの《睡蓮の池》について覚書。 この展覧会には昨…

■サントリー美術館:刀剣 もののふの心

サントリー美術館にて開館60周年記念展として「刀剣 もののふの心」が行われました。今回の展示では、由緒正しい神社や寺院に奉納され、伝来した貴重な刀剣を一堂に集められていました。ここだけの貴重なものがいっぱい。(2021.10.31終了) 最終日、あわて…

■三菱一号館美術館:三菱の至宝展(3)曜変天目

三菱一号館美術館で行われている「三菱の至宝展」 数ある至宝の中の至宝ともいえる曜変天目茶碗。通称「稲葉天目」は特別室が設置され、この作品一点だけが展示されています。これまでに見たことのない表情をしていました。 *写真はブロガー内覧会にて許可…

■三菱一号館美術館:三菱の至宝展(2)見どころ・おすすめ・過去の展示と比較  

三菱創業の4代にわたる美術品蒐集の展覧会が三菱一号館美術館で行われています。2020年7月~9月に開催予定でしたが、コロナ禍により1年延長されての開催です。この間、ブラッシュアップされての登場。 ↓ 展覧会の章ごとの概要を、下記で紹介しました。 個々…

■三菱一号館美術館:三菱の至宝展 

三菱を創業し、初代社長をつとめた岩崎彌太郎に続き、彌之助、久彌、小彌太と4代にわたる社長らが集めた文化財。静嘉堂と東洋文庫に収蔵された国宝12点、重要文化財31点等、貴重な作品群100点余りを展示。三菱創業150周年記念の展覧会です。 ブロガー内覧に…

■静嘉堂文庫美術館:最後の曜変天目 (「旅立ちの美術」にて) 

静嘉堂文庫美術館の「展示ギャラリー」が2022年、丸の内に移転します。移転前、最後の展覧会「旅立ちの美術」が行われました。前期に国宝7点すべてを展示。中でもひときわ輝きを放つ《曜変天目》。世田谷岡本の地では見納めです。 写真は絵葉書より 静嘉堂…

■神奈川県立歴史博物館「錦絵にみる明治時代」から内国勧業博覧会を見る

神奈川県立歴史博物館で「錦絵にみる明治時代」が前期、後期に分けて開催中です。明治時代の様々な世相が描かれていますが、「内国勧業博覧会」に着目し、錦絵の中ではどのように描かれたかを探ってみました。 今回の展覧会は、撮影可能です。最近は撮影可能…

■静嘉堂文庫美術館:岩崎家の歴史と取り巻く自然ともに庭園散策

静嘉堂文庫美術館が丸の内に移転します。 豊かな自然に囲まれた美術館。移転後も庭を見学することは可能だそうです。岩崎家の歴史とともに歩んだ庭、静嘉堂文庫美術館の歴史と合わせてじっくり散策してみてはいかがでしょうか? ■デッキから望む景色 ■美術館…

■みらい美術館:究極のガラス芸術 「エミールガレ展」ーフランスの薔薇 大壺ー

みらい美術館で行われている「究極のガラス芸術「エミール・ガレ展」 今回の目玉作品は「フランスの薔薇」大壺です。じっくり見ると様々な魅力が浮かび上がります。学芸員ならではの見どころをじっくり解説していただきました。 「フランスの薔薇」大壺 1902…

■みらい美術館:究極のガラス芸術 「エミール・ガレ展」ー作品解説ー 

みらい美術館で、究極のガラス芸術「エミール・ガレ展」が始まりました。期間は2021.3.5〜6.27。展示は、全てがアール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレ(以下ガレ)の作品です。「幻の名作」と言われていた「フランスの薔薇」大壺も再登場です。 作品の見ど…

■横浜美術館:柵瀨茉莉子展 いのちを縫う

横浜美術館のアートギャラリー1で行われている「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」の内覧会と初日、ギャラリーには生まれたお子さんとともに会場に立つ柵瀨茉莉子さんの姿がありました。縫い上げた作品が語り掛けるメッセージとは? 将来活躍が期待される若手作…

■ヨコハマトリエンナーレ2020:関連記事のまとめ

「わからないを楽しむ」を掲げたヨコハマトリエンナーレ2020 コロナ禍の中、開催にこぎつけ、最終日を迎えようとしています。映像が多い、長い。1日じゃ回れない。タイムテーブル、作品リスト、マップがないなど、いろいろな声もありましたが、そんな中、い…

■ヨコトリ2020:プロット48の映像作品 全作品を鑑賞した雑感

ヨコハマトリエンナーレ2020の映像作品のうち、プロット48で上映されている映像全てを鑑賞しました。作品を見た雑感を紹介。 *この記事は、下記より、 鑑賞後に追記した雑感部分を抜粋しまとめました。 korokoroblog.hatenablog.com ■川久保ジョイ《ディオ…

■ヨコトリ2020:横浜美術館の映像作品 全作品を鑑賞した雑感&ベスト3

ヨコハマトリエンナーレ2020の映像作品のうち、横浜美術館で上映されているもの全てを鑑賞しました。それぞれの作品を見た雑感を紹介。 ローザ・バルバ 《地球に身を傾ける》 *この記事は、下記より、 鑑賞後に追記した雑感部分を抜粋しまとめました。 ■新…

■ヨコトリ2020:横浜美術館で上映されている映像作品の解説パネル&評判ウォッチ 

ヨコトリ2020は、映像作品が非常に多い構成です。いきなり見てもさっぱりわからないので、予習がてら、どんな作品なのか概要を把握しようと思いました。解説パネルを撮影したり、Tweetの評判をウォッチしてから鑑賞をすることに・・・(2020.08.11) (2020.09.…

■ヨコトリ2020:アンドレアス・クライナー《マルチチュード》体験のコツと「わからない」を楽しむ

プロット48の人気のインスタレーション。アンドレアス・クライナー《マルチチュード》は、暗闇の中でピアノ演奏に合わせて光る夜光虫(藻)の幻想的な世界を体験できます。多くの人が一押しする必見の作品。体験のコツやポイントを紹介。そして、夜光藻を光…