2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
建仁寺で海北友松の龍に出会ってから、龍に注目するようになりました。まだ鑑賞経験は少ないですが、あの龍を超える作品には出会っていません。日曜美術館で友松は他にも龍を描いていたことを知りました。晩年、描いた龍は、私の一番を塗り替えてくれるので…
海北友松展のみどころの一つは、初期から最晩年までの画業の変遷をたどる大回顧展であること。武士の家に生まれ、それゆえの因果な運命の中で出会った絵師という生業。その画業の変遷、境地を時代や、交流をする人とともにたどる展示です。角が次第とれ丸み…
建仁寺の高精細複製品と、本物はいかに違うのか? 昨年(2016年)2月に見てから1年以上たちます。記憶もおぼろげですが、まずは、京都国立博物館で軸装にされた本物を鑑賞。そして、翌日には建仁寺で「本物とレプリカを見比べる」というのが今回の最大の目…
海北友松との出会いは建仁寺の高精細複製品。この人すごい! これがレプリカ? だったら本物はどれだけ~? 本物を見る機会があったら私は絶対に行く! と思っていたら京都国立博物館で海北友松展開催。京都限定で東京への巡回はなし。次に見れるのは? と思…
京都国立博物館の「海北友松」展最終日に行ってきました。行きたいと思いながらもう無理とあきらめていたところに出会ったお得なパック。JR関係のツアーは、新幹線と美術展を組み合わせた掘り出しプランがあるので今後も要チェック。京博へのアクセスと合わ…
近代美術館の常設展(所蔵作品展)の鑑賞記録。最初に見て思ったこと。解説を見たあとに思ったこと。人の感想を見て感じたこと。そして自分の作品の見方や見ているポイントが見えてきました。一つの作品からいろいろなことが見えてきます。 ■《騎龍観音》の…
東京都近代美術館の常設展(収蔵作品展)は、あちこちで評判がよいのを目にしてきました。ところが、これまで企画展で興味があるものがなく、今回「茶碗の中の宇宙」にでかけるにあたり、やっと訪れることができました。最近注目されている対話型鑑賞も毎日…
昨今の展示会「茶の湯」が目白押し。しかしその世界のことよくわかりません。楽茶碗も知らないのに、それらが15代すべて展示されても猫に小判なだけ。そんな者にも何かしら感じさせられる展示でした。わからない者に、この世界はどう見えたのか・・という点…
国立近代美術館で「茶碗の中の宇宙」の会期が5月21日に迫っています。今回の展示は2度と開催できないという触れ込みです。割引チケットや残りわずかの終盤の混雑状況。館内を利用するにあたって、ロッカーや食事、レストランの参考情報や、収蔵品展の利用の…
サントリー美術館で見た《夏秋渓流図屏風》を所有美術館である根津美術館で見ました。2度目に見る屏風はどんな表情をしているのでしょうか? この屏風についてもいくつかの疑問があり、細見美術館の学芸員、岡野智子氏の講演会で、解明できました。 最初に見…
根津美術館にて、細見美術館の岡野智子氏による講演会が開催されました。昨年、サントリー美術館で見た作品についての解説があり、《風神雷神図襖》について疑問に思っていたことの答えが、講演会のお話の中にあったので紹介します。 ■講演会の概要 ■《風神…
根津美術館で岡野智子氏による講演会「其一と光琳」が行われました。その中で其一の《風神雷神図襖》の解説があり、新知見がいっぱい! それに先立ち、昨年の鑑賞記録と、抱一の風神雷神の第一印象などを、食べログ日記から一旦、掘り起こして思い出しつつ、…
現在、根津美術館で特別展「燕子花図と夏秋渓流図」が行われています。昨年、サントリー美術館で行われた鈴木其一展で、この《夏秋渓流図屏風》を見ました。館によって 展示の高さの違いがあったり、会期によっても変わったりと面白いことに気づきました。 …
草間彌生展の全体を見てから、再度、広い会場《わが永遠の魂》の作品を見ると、最初に見た作品とは違うものが目につきます。撮影したいと思う写真がなかったのに、撮影を始めていました。それらには共通点するテーマがありました。それは「死」です。 ■巨大…
膨大な作品《わが永遠の魂》の会場のあとに続く第二部 20世紀の草間作品。初期の松本時代から、ニューヨークに渡って東京へ戻り、20世紀を走り抜けた60年間を回遊しながら追体験します。そこには、第1部で見た作品のモチーフが、形を変えて見え隠れします…
国立新美術館で行われている草間彌生展は、入口を入ったらいきなりドカーンと広い空間が広がります。そこに「わが永遠の魂」のシリーズが壁いっぱいに132点の作品が並ぶ様は壮観です。ところが・・・ 圧倒されるものの、この絵をどう見たらいいのかさっぱり…
草間彌生の大回顧展が2月から始まり、いよいよ5月22日までと終盤に入りました。GW最終日、閉館が20:00までになった日の混雑状況や利用状況をお知らせします。また、わたしなりの見どころや楽しみ方のポイントを紹介したいと思います。 ■チケット売り場 ■割引…
ルドゥーテのバラは他の画家とは一線を画す点刻版の技法によりやわらかな表情を出します。今回はこのボタニカルアートと日本の植物画、点描、ルドゥーテのかかわった王妃マリーアントワネット、ジョセフィーヌを通してフランスの歴史に触れる入り口ととらえ…
日曜美術館で海北友松の特集が再放送され、解説はありませんでしたがチラリと映った建仁寺の《山水図》 京都国立博物館の特別展覧会「海北友松」でも展示されています。《雲龍図》の勢いとは全く違うタッチの《山水図》 友松はこんな絵も描いていたんだぞ~ …