コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

2018-01-01から1年間の記事一覧

■木島櫻谷展:屏風は会場によって展示が変わる!

泉屋博古館分館で行われている「木島櫻谷展」3月20日から展示替えがあります。話題の《寒月》は全期展示されています。《寒月》について、インターネットミュージアムに記事を書きました。 上記で書ききれなかった部分を補足したいと思います。 *写真は主催…

■くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質 東京ステーションギャラリー

隈研吾と言えば、言わずと知れた建築家。これまでの30年の業績を振り返る展覧会素材でひもとく、隈研吾の歩み「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」が、東京ステーションギャラリーで3月3日より始まりました。「建築とは、結局のところ物質で…

■木島櫻谷展:櫻谷と漱石の酷評 年譜を重ね合わせて見えてくること

木島櫻谷の作品《寒月》を酷評した漱石。漱石の酷評の真意は? それを探ってみるため、木島櫻谷と夏目漱石の年譜を並べてみました。それによってみえてくること。知っているようで知らない漱石の横顔も見えてきました。 *写真は主催者の許可を得て撮影して…

■木島櫻谷展:漱石の酷評にまつわるいろいろ

密にブームの兆しが見える木島櫻谷。泉屋博古館分館で、生誕140年記念特別展『木島櫻谷』が、2018年2月24日から始まりました。注目は夏目漱石が酷評したと言われる《寒月》です。 その背景を探ってみました。 ■木島櫻谷との出会い ■日曜美術館で特集 ■日曜美…

■歌川国貞展:一枚の浮世絵から読み取れる日本の生活と文化《江戸自慢 四万六千日》 

静嘉堂文庫美術館では「歌川国貞展」が行われており、前期は1月25日まで。前期の展示作品で《江戸自慢 四万六千日》について気になったことを調べていたら、いろいろなことが見えてきました。当時の暮らしにまつわることなど紹介します。 ■モクモクの煙は蚊…

■歌川国貞展:始めての美術館、浮世絵鑑賞でも、ここを抑えれば難しくない!

Sheageに、静嘉堂文庫美術館で行われている「歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~」の記事を書きました。美術初心者が浮世絵を楽しむために知っておくとよいポイントを紹介しています。 ■世襲のいろいろ ■歌川系の絵師が生きた時代 〇二世豊国は、…

■ファーストインプレッションは変化するのか?(自分用の覚書)

今年は明治から150年。明治という時代に生まれた偉人の150年イベントがいろいろ行われています。日本画壇で大家と言われ、その名を誰もが知る画家もちょうど、150周年記念ということで、最初の皮きりの展覧会にでかけました。 ■有名な富士の絵に心が動か…

■歌川国貞展:《歳暮の深雪》の雪の降り方の謎

静嘉堂文庫美術館で「歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~」が行われてます。前期の展示は 2/25 まで。展示替えまであと10日ほど。ブロガー内覧会に参加して気になった一枚があるので紹介します。それは《歳暮の深雪》 *写真は主催者の許可のもと…

■歌川国貞展:歌川国貞って知ってる? 展覧会を見る前の「歌川」整理

静嘉堂文庫美術館で「歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~」が1月20日から始まりブロガー内覧会に参加しました。ところで「歌川国貞」って知ってますか? 聞いたことあるような、ないような。知ってるような、知らないような‥‥ 歌川広重、歌川国芳…

■汐留ミュージアム:日本の四季― 近代絵画の巨匠たち ― 初公開 13日だけの展示

昨年の11月に、都内4美術館合同で行われた2018年の企画展合同記者発表で、要チェックと思ったのが、パナソニック汐留ミュージアムの「日本の四季― 近代絵画の巨匠たち ―」開催期間が、4/2~4/15という13日のみ。これは予定を確保しておかなければ…と思わされ…

■南方熊楠のゼミナールに参加して(自分用メモ)

第11回南方熊楠ゼミナールが科博で行われました。「南方熊楠は何をしたかったのか?」をテーマに、基調講演やパネルディスカッションが行われました。その中で思ったことや、疑問だったことを伺ったのでメモ。 追記しました 【2018.1.30】一次情報の日記の信…

■サントリー美術館:セーヴル、創造の300年 会期間近です

Sheage(シェアージュ)ー私らしくもっとかがやくライフスタイルメディアーで、サントリー美術館の「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」をレポートしました。なぜか日本を感じてしまう作品がいくつもあります。会期は28日まで! ぜひ日本を感じに行…

■ヘレンド展:超絶技巧は、日本だけじゃない! ヘレンドの透彫り

インターネットミュージアムにて、パナソニック汐留ミュージアムの「ヘレンド展 ―皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」展のプレス内覧会のエリアレポートが掲載されました。御覧いただけましたら幸いです。 パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド…

■円山応挙 《朝顔狗子図杉戸》

戌年の東博、人気ナンバーワンは、《朝顔狗子図杉戸》のワンちゃんたち。展示は1月28日までです。かわいい‥‥ ぐらいにしか思わずに見ていたのですが、いろいろ見るポイントがあることがわかって、再訪した時に、チェックしてきました。 ■博物館に初もうで 犬…

■思考:南方熊楠から心に浮かぶよしなしごとを‥‥(自分用メモ)

科博で行われている「南方熊楠展-100年早かった智の人-」を見て、いろいろ心に浮かんでくるとりとめのないことを、メモしておきます。 ■藝大のプロジェクト ■美術と自然 ■学びにおいて大事な「教科」は何? ■美術の世界と科学の世界の違い ■美術論文には結…

■南方熊楠 100年早かった智の人(和漢三才図絵)

インターネットミュージアムにて「南方熊楠 100年早かった智の人」のエリアレポートが掲載されました。ご覧いただけましたら幸いです。 www.museum.or.jp 上記のレポートで紹介できなかった部分を、紹介します。南方熊楠のすごさに、改めて感じさせられまし…

■博物館に初もうで:小っちゃな 小っちゃな 子犬探し

2018 東博で15回を迎えるという「博物館に初もうで」では、「戌年」にちなみ、様々な形の犬をモチーフにした作品が勢ぞろい。そんな中で、こんな小さな犬を、テーマにしちゃったの? と思われた作品を紹介します。ウォーリーを探せならぬ、東博で「チビ犬を…

■Cafe 1894:三菱一号館美術館のカフェで、作品展特別メニューを味わう  

Sheageという上記のようなwebマガジンがあります。今度、そちらで記事を書くことになりました。最初の記事は、最近注目されているミュージアムCafe、その中からロートレック展が行われている、三菱一号館美術館の「Cafe 1894」をとりあげました。 ご覧いただ…

■2017 展覧会 ベスト10

2017年の美術展 行ってよかったベスト10を選んでみました。 順位を決めるのってなかなか難しいので、何を基準に選ぶかを、自分なりのポイントを絞ってみることにしました。 美術鑑賞の面白さは、新たな知識や視点をもたらしてくれたり、全く違う何かとつな…