コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■Cafe 1894:三菱一号館美術館のカフェで、作品展特別メニューを味わう  

Sheageという上記のようなwebマガジンがあります。今度、そちらで記事を書くことになりました。最初の記事は、最近注目されているミュージアムCafe、その中からロートレック展が行われている、三菱一号館美術館の「Cafe 1894」をとりあげました。

 

ご覧いただけましたら幸いです。

 

リフラフィックロートレック展は、1月8日までとなり、会期は1週間を切りました。展覧会のタイアップメニューも1月8日までです。ランチメニュー C'est Paris[セ・パリ]について記事で紹介できなかった部分について補足をしたいと思います。

 

 

■ C'est Paris[セ・パリ]

タイアップのランチメニューで、提供は11:00~14:00
コーヒー又は紅茶つきで2,000円(税別)です。

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〇前菜

鴨胸肉と焼き葱、カリフラワーピューレのコンポジションコンソメと共に

という長いメニュー名です。

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鴨とネギは、フランスでも相性のよい組み合わせなのだそう。そこにカリフラワーのピューレとコンソメがベストマッチ。次に続くメインを大いに期待させる一品でした。  

フランスでは鴨とネギは、ベストマッチ。日本でも「鴨がネギをしょってくる」ということわざがあります。ということは、「鴨とねぎ」は世界共通の組み合わせということなのでしょうか? 

 

◆鴨がねぎをしょってくる

《鴨の肉にネギまで添えてあって、すぐ鴨鍋ができる意から》好都合であること、おあつらえむきであることのたとえ。

 出典:鴨が葱を背負って来る(カモガネギヲショッテクル)とは - コトバンク

 

なぜ、鴨にネギなのかというと、昔から鴨肉は臭みが強い肉であるため、ネギと一緒に料理することで臭みを抑えるのが一般的だったということで、日本、フランスだけでなくいろいろな国でも、「鴨とねぎ」はベストマッチのたとえになっているらしいです。

 

 

〇<メイン> 

仔牛のコルドン・ブルー 季節野菜とドフィノワグラタンを添えてグレービーソース

仔牛、チーズ、ハムを重ねてパン粉をまぶして包み揚げたカツレツです。カツレツの上に載せられたカフェ・ド・パリ・バターは、ハーブやスパイスが効いていて、複雑な味わいを醸し出しています。

 

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正直なところ、こちらのメニューのどの部分が、ロートレック展にちなんでいるのかな? と考え込んでしまいました。プレートの色あいが、ロートレックの版画をイメージしているのかな?

 

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店内に飾られたこのポスターのカラーイメージにぴったりのような‥‥ 黒にゴールドのラインがあしらわれたプレート。そして食材の黒人参は、女性が手に持つものと重なります。あとは、カツレツを切り分けてみると、もしかして、こういうこと? と想像されることがありました。

 

サイトの解説では、付け合せのドフィノワグラタンが、版画をイメージしているとのことでした。じゃがいもをスライスして重ねたフランスの伝統的なお料理。その重なりが、版を重ねることに重ねられていたそうなのですが、そんなことには気づかずに食べてしまいました。

 

 

〇その他

それらに下記のパンとコーヒーがつきます。

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美術ファンなら、きっと行ってみたいと思っているはず。期待を裏切りません。 

 

 

■感想

美術ブロガーの青い日記帳さんによる『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』という書籍も刊行され、美術館カフェが注目を浴びていています。昔と違い、雰囲気、味も各段とよくなって、カフェ目的に美術館に行くという傾向もあるのではないでしょうか?

出典:アマゾンより

 

今回紹介したカフェは、その表紙を飾った美術館カフェの「雄」といった存在です。この表紙でここを知った人も多いはず。

 

 

そんな表紙選びの裏話が・・・・・

 

やはりこの重厚感、レトロ感は、アイキャッチになっていて、行ってみたい気分をそそります。さすが編集者目線は違うと思いました。

 

人気カフェなので、利用のちょっとしたコツもあります。記事をご参考にしていただけましたら幸いです。他にも紹介できなかった情報があるので、追って記事にしたいと思います。

 

 

CAFE1894カフェ / 二重橋前駅有楽町駅東京駅
昼総合点-