ヨコハマトリエンナーレ2020は、前回から1000日あることに着目。様々な人々の生き方や考え方を示すソースブックを、全ての人に提供。開幕前から思考を深める素材として、会話や対話により、茂みのような思想がたちあらわれることを期待しています。
【編集履歴】下記を移動しました
写真は宍道湖の夕暮れ:ヨコトリ2020のテーマ AFTERGLOW=残光 を表すと感じた光景
多くの美術館が、コロナウイルスで休業する中、ヨコハマトリエンナーレ組織委員会から、社会全体の状況を見据えつつも、終息後速やかに開幕ができるよう準備を進めているというメッセージがだされました。
現代美術とは・・・・
現代美術とは「同時代における社会情勢や問題を反映し、美術史そのものや世の中へ批判的な態度を持つ」作品だと定義することができます。
引用:現役学芸員が伝える現代美術とは?現在美術の基礎に迫った。|芸術大海
現代美術は常に「同時代性」を含むと言われているように、コロナウイルスという社会問題を前に、国際美術展が開催の危機に直面しています。
これまでよくわからなかった現代美術の世界でしたが、3年に一度、開催されるヨコハマトリエンナーレを好機と捉え、現代美術に親しむきっかけにできたらと思っていました。
提供されたつかみどころのないソースブックを、どのように捉え考えたかを、タイムスタンプを打ちながら順次記録していました。最初は、思い浮かぶことの羅列にすぎず、まとまりもありませんが、次第に何かが見えてくるのではと思われます。
そのプロセス(思考のまとまり方、広がり、何と何がどう反応して新たな知となるのか)をリアルタイムに残しながら、何がが生まれるのを楽しみにしたいと思います。
- 1■(2020.03.25)ソースブックのキーワード
- 2■現代美術って何? 興味を持てるまでの歩み⇒移動
- 3■(2020.04.06)アフォーダンス
- 4■(2020.03.24)トリエンナーレコンセプト ⇒移動
- 5■(2020.02.29)タイトル:AFTERGLOWについて ⇒移動
- 6■(2020.03.24)ソースの共有⇒移動
- 7■(2020.03.24)ソースブック 5つのソース ⇒移動
- 8■(2020.04.15)ソースブックのキーワード⇒移動
- 9■(2020.03.06) プレイベントにおけるコメント
- 10■資料提供
- 10-0(2019.11.08)「国際展をキュレーションすること」のまとめ
- 10-1(2019.11.30)ソース
- 10-2(2019.12.20)写真で綴るヨコハマトリエンナーレ プレイベント「エピソード00 ソースの共有」
- 10-3(2020.03.06)アーティスティック・ディレクターメッセージ
- 10-4(2020.03.06)ダイジェスト映像
- 10-5(2020.04.13)展覧会企画概要
- 10-6(2020.04.28)プレイベント エピソード00 映像全7本をYoutubeで公開中
- 10-7(2020.05.16)美術評論家連盟2020年度シンポジウム
- 10-8(2020.04.13)参加アーティスト紹介
- 10-9(2020.06.03)ヨコハマトリエンナーレ2020 7月17日開幕
- 10-10(2020.06.22)【ライブ配信】「ヨコハマトリエンナーレ2020」オンライン記者会見 展覧会の特徴と見どころとなる作品のご説明
- 10-10(2020.06.22)ラスク ビデオメッセージ 日本語訳テキスト
- 11■トリエンナーレに対する捉え方の変化
- 12■(2020.04.06)【独学の記録】
- 12-1(2020.03.24)新しい世界は言葉の定義から
- 12-2(2020.03.24)読み方を変える さらりと読む技術
- 12-3(2020.03.24)これまでのこだわり
- 12-4(2020.03.24)何かに興味を持った時の始めの一歩
- 12-5(2020.04.17)基本情報の確認法
- 12-6(2020.04.17)行政情報も正確ではない
- 12-7(2020.04.17)新たなモノの受け入れ
- 12-8(2020.04.17)あほうだんす
- 12-9(2020.04.17)美術の世界との違い
- 12-10(2020.05.04)アートは強い
- 12-11(2020.05.04)学び方 歴史、背景 音楽の特徴を知る
- 12-12(2020.05.04)学び方 基本をおさえた上で練習(ペダル)
- 12-13(2020.05.10)ソース リリースの見直し
- 12-14(2020.05.13)独学者 生きるための教えを授ける
- 12-15(2020.05.13)スタートに戻っていた
- 12-16(2020.05.16)調べてもわからないこと
- 12-17(2020.05.16)作品が伝えること その背景
- 12-18(2020.05.16)作品の背景は事実? 虚構?
- 12-19(2020.05.16)曖昧な表現がネット社会にもたらすもの
- 12-20(2020.05.16)カミュの小説『ペスト』が題材
- 12-21(2020.05.16)現代美術の奥深さ
- 12-22(2020.05.16)日本へのペスト上陸とコロナの発生
- 12-23(2020.05.16)独学のプロセス
- 12-24 (2020.05.22)ソースへの理解 ファーストステップ
- 12-25 (2020.05.26)新たなことを捉える時のプロセス
- 12-26 (2020.06.04)知の常識
- 12-27 (2020.06.12)構造を知る
- 12-28 (2020.06.13)作品を理解するアプローチ
- 12-29 (2020.06.14)多様性をどう理解するか
- 12-30 (2020.06.16)1次情報がみつからないのは・・・・
- 12-31 (2020.06.16)哲学の流れ
- 12-32 (2020.06.20)現代美術におけるソース
- 12-33 (2020.06.20)KWの変更への受容
- 13■参考
- ■関連
- ■補足 脚注
1■(2020.03.25)ソースブックのキーワード
ソースブックには、以下のキーワードを持つミリュー(⇒*1)の構成が含まれるといいます。
「ケア」「毒性」
「独学」「こだわり」「友情」
「光輝」「発光」 *7つを感覚的にカテゴリ化
“『ソースブック』には、以下のようなキーワードをもつミリューの構成が含まれています。ケア、毒性、独学、友情、光輝、こだわり、発光――それらすべては一体となって、現在の意味を現在の中に与えてゆきます。”
引用:エピソード00 プレイベントにおけるコメント - ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」-横浜トリエンナーレ
・つかみどころがないと感じられる現代美術ですが、ソースブックのキーワード「独学」に着目しました。
・新しい世界を学ぶ時、その世界をどのように理解し学んでいくのか、その理解の過程を、独学の道筋として記録します。
・提供されたソースブックを共有し、ともに考えてみようと思います。
【追記】(2020.06.14)キーワードは7つから5つに変更か?
(2020/05/16)美術評論家連盟2020年度シンポジウムにて
画像のバックスクリーンに表示されたKWは5つ
(「発光」「光輝」の重複を避け、ボリューム、画面をすっきりさせるために「こだわり」は、暫定的にカットした?)
「文化/地殻/変動」訪れつつある世界とそのあとに来る芸術(1:46:19)あたり
5つのキーワード
⇒「独学」「発光」「毒性」「友情」「ケア」「こだわり」「光輝」
その後のリリース情報によると5つに絞られたもよう。
〇(2020.06.03)横浜市観光局情報サイトにて
【5つのキーワード】
・「独学」たくましく学ぶ
・「発光」学んで世界へと光を送る
・「友情」光の中で友情を育む
・「ケア」互いに慈しむ
・「毒」否応なく存在する毒と共存する
〇(2020.06.03)PRタイム プレスリリース情報
https://prtimes.jp/a/?c=13670&r=625&f=d13670-625-pdf-0.pdf
「光輝」を「発光」と統合は理解
「こだわり」をカットしてしまったのは?
〇独学の視覚化⇒ いかに学び理解するか⇒文字として視覚的に残す
・小沢健二「彗星」MVの監督 小松真弓のメモをヒント
⇒イメージをビジュアル化し分析 分解・ラベリング
⇒■ミュージックビデオ「彗星」の世界
⇒自分だけがわかるメモでいい
・ソースブックから思い浮かべた「言葉」を羅列していく
⇒自分の中でのつながり
学びとはどのように形成されていくのでしょうか?まずは、「現代美術」というよくわからない世界をこれまでどうとらえていたか、感じていたこと、考えたこと、調べてみたこと、あるいは、過去の記憶とリンクしながら、そこから浮かぶワードを羅列してみました。
(2020.03.24)どうやって記録する?
オンライン上で見ていたソースブックをプリントしました。それまでとりとめなく散乱していたソースやそれぞれの言葉に、一つの方向性が見えつながり出した気がしました。
これらのソースは、ここをプラットフォームにして、あちこちへと、つながりあっていくと考えられます。そのプロセスをプリントしたソースブックに、記録していこうと思っていました。
しかし、過去や未来、あらゆるジャンルが複雑に絡んでくることが考えられるプロセスを、紙ベースでは対応しきれなくなるはず。そこで、高機能メモ用紙、ブログを利用することに。
時系列にソースブックから誘発された言葉を記録していきます。その過程で、過去とリンクしたり、別のジャンルから引き出されたことなど、思考の流れを、逐一もらさず残すことで、新しい何かが見えてくるかもしれません。
以下は、自分用のとりとめないランダムメモとなります。
新しいジャンルを学ぶ時に感じる戸惑いや疑問。学び方のアプローチの違いなど、【独学】するうえでの壁。それを、一つの軸として独立させました。【独学】する上で感じたことを別建てにしています。そこに過去の独学で感じていたことや、学びへのジレンマなどを含めながら・・・・
人生は光り輝く独学者です。独学者は自らに生きるための教えを授けます。
引用:エピソード00 プレイベントにおけるコメント - ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」-横浜トリエンナーレ
2■現代美術って何? 興味を持てるまでの歩み⇒移動
下記に移動しました。
- ■現代美術とは?
- ■(2020.03.24)トリエンナーレって?
- ■(2020.02.02)美術史ってそういうことだったの?!
- ■(2020.02.02)アートがわからないのは、時代を理解していないから
- ■現代美術展から
- ■(2020.02.20)芸術の認知科学
- ■(2020.04.23)これまで見てきた現代美術から
- ■(2020.04.23)現代美術に今、思っていること
3■(2020.04.06)アフォーダンス
3-1(2020.04.06)用語について
magazine.air-u.kyoto-art.ac.jp
・「アフォーダンス」という言葉を独学でみつけ、理解し解釈し、「あほうだんす」へ
⇒(2020.04.20)⇒ あほうだんすは聞き取り間違いによる言葉だった
西川の言葉ではなかった
3-2(2020.04.06)アウトサイダーアート
「アウトサイダーアート」という言葉の出会い
・芸術教育を受ける機会のなかった人
・他者に魅せることを目的としない 自分のためだけ
・スタイルが確立しているので変化しない
↑ 現代美術=なんでもありという認識の原因?
・内的世界 外的世界 ぼんやりしたこっちが、あっちを描くことで見える世界。
・行為と知覚サイクルの基礎課程がある、ない。
・内面の表出 目に見えないものを見える形に 哲学者 ディルタイ
・内面の表出 外界に痕跡 自己の内面の発見⇒学習が生起()
・行為の省察による内面の変容
・デザイナー、教育者、科学者などの専門家の実践知の獲得
・決定的な役割を果たす
・自己のための表現の表出⇒コミュニケーション
・個人(パーソナル)→歴史的文化的なものへ・・・・
・芸術文化とのかかわりの中の表現と省察
3-3(2020.04.06)【芸術表現のコミュニケーション】
・触発するコミュニケーションの喚起
・評論家・学芸員・市民が触発されコミュニケーション 現代のあらたな枠組み
3-4(2020.04.17)アフォーダンスの受容と反駁
・常に新しいものを求めるアートの世界。
・概念なども、他の世界から取り込む。
・新しく新鮮な考え方の発見。
・それを広める。
・受容され広がる
・意味の捉え方の違いを指摘される
・修正
・一度、広まったものは、修正されない
・2つの意味を持ったまま
・アフォーダンスを語る時の齟齬
・議論が通じない・・・・ ⇒言葉の理解、共通認識 ⇒質量の言葉の意味
⇒【独学】新しい言葉
3-5(2020.04.20) あほだんす
西川流の知識人への痛烈な皮肉かと思っていた・・・・
聞き手、読み手の中にある偏見の目
3-6(2020.08.22)チコちゃんに叱られるにて
こんなところで、アフォーダンスという言葉に触れた。
縁石を見るとそこに上りたくなるのもアフォーダンスと解説される。
4■(2020.03.24)トリエンナーレコンセプト ⇒移動
下記に移動しました
- 1-1(2020.03.24)ソースブックについて
- 1-2(2020.03.24)エピソードから始まるヨコハマトリエンナーレ2020
- 1-3(2020.04.28)ラクス ・メディア・コレクティヴをディレクターに
- 1-4(2020.04.28)ラクスのキュレーション手法について
- 1-5(2020.05.10)ソースブックが目指すこと
〇(2020.03.25)2017年から始まっていた
この時点で次回への橋渡しが行われていた
5■(2020.02.29)タイトル:AFTERGLOWについて ⇒移動
下記に移動しました
- 1■(2020.02.29)「AFTERGLOW」について
- 2■(2020.03.06)「AFTTERGLOW」というタイトルについて
- 3■(2020.03.06)AFTERGLOW(残光)とは?
- 4■(2020.03.06)間質性のエネルギーとは?
- 5■(2020.03.23)小沢健二「彗星」との共通性
- 6■(2020.05.05)プレイベントで語られていたタイトルへ込めた思い
- ■関連
- 7■補足 脚注
6■(2020.03.24)ソースの共有⇒移動
下記に移動しました
7■(2020.03.24)ソースブック 5つのソース ⇒移動
下記に移動しました
8■(2020.04.15)ソースブックのキーワード⇒移動
下記に移動しました
9■(2020.03.06) プレイベントにおけるコメント
www.yokohamatriennale.jp (2020.03.06)
〇(2020.03.06) 共通ワードの確認
・ワードを軸にソースの共有の見返し
・「独学」自分でみつける 自分の力で理解する & 話す
・独学の哲学者 あほうだんす
・ワードを軸に読む 通底しているものが見えてくる
〇(2020.03.06)残光とは・・・ after glow 第3部 コンセプトの共有 ⇒移動
下記に移動しました。
3■(2020.03.06)AFTERGLOW(残光)とは?
- 〇(2020.03.24)AFTERGROW(残光)はマジックアワーのこと?
- 〇(2020.03.24)マジックアワーの光を分離
- 〇(2020.03.24)宇宙の爆発の光と、AFTERGLOW(残光)
- 〇(2020.03.24)マジックアワーの光の破片をつかまえる
- 〇(2020.03.24)太陽が沈みきったあとの光の破片
- 〇(2020.03.24)ビックバンの光を背後に受けて
- 〇(2020.03.23)なぜマジックアワーの光は、このような色を発するの?
- 〇(2020.04.01)曜変天目の光彩も残光と同じ?
(2020.04.06)あほうだんすに潜むヒント 見えた?
〇あほうだんすに多くのヒントあり⇒あまりよくわからない
⇒アフォーダンスを調べたら少し見えてきた
⇒独学 自分で学ぶことの大切さ
10■資料提供
10-0(2019.11.08)「国際展をキュレーションすること」のまとめ
第2回目「国際展をキュレーションすること」(2019年2月20日開催)
「横浜美術館×横浜トリエンナーレ組織委員会 共催企画 美術館と国際展を巡る連続講座」のまとめ。(追記:2020.06.19)
10-1(2019.11.30)ソース
(2019.12.02)ソースブックについて
(2020.12.02)ソースの共有
(2020.12.02)エピソードから始まるヨコハマトリエンナーレ2020
10-2(2019.12.20)写真で綴るヨコハマトリエンナーレ プレイベント「エピソード00 ソースの共有」
10-3(2020.03.06)アーティスティック・ディレクターメッセージ
「AFTERGLOW」というタイトルをめぐって
エピソード00 プレイベントにおけるコメント全文テキスト
【動画公開】昨年11月実施 #ヨコハマトリエンナーレ2020 プレイベント「エピソード00」の動画を公開。まずは、ラクス・メディア・コレクティブのメッセージから。ラクスの思考の軌跡や展開を辿ることができます。ぜひご覧ください。→https://t.co/3C71ZWgbzq #yokotori— ヨコハマトリエンナーレ2020 (@yokotori_) 2020年4月28日
1部・2部の2本立
第1部:オープニング・スピーチ「ソースの共有」 開始~7:10まで
第2部:エピソード00に寄せて 7:10~
ラクス・メディア・コレクティヴ プロフィール
10-4(2020.03.06)ダイジェスト映像
10-5(2020.04.13)展覧会企画概要
〇ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」
「AFTERGLOW」というタイトルをめぐって
ラクス・メディア・コレクティヴ(ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
〇展覧会という「茂み」について
木村絵理子(ヨコハマトリエンナーレ2020 企画統括)
〇参加アーティスト一覧
〇ラクス・メディア・コレクティヴのキュレーションと、ヨコハマトリエンナーレがめざすもの
横浜トリエンナーレ組織委員会
〇開催概要
10-6(2020.04.28)プレイベント エピソード00 映像全7本をYoutubeで公開中
10-7(2020.05.16)美術評論家連盟2020年度シンポジウム
「文化/地殻/変動」訪れつつある世界とそのあとに来る芸術
10-8(2020.04.13)参加アーティスト紹介
10-9(2020.06.03)ヨコハマトリエンナーレ2020 7月17日開幕
(2020.06.03)ヨコハマトリエンナーレ2020の特徴
10-10(2020.06.22)【ライブ配信】「ヨコハマトリエンナーレ2020」オンライン記者会見 展覧会の特徴と見どころとなる作品のご説明
10-10(2020.06.22)ラスク ビデオメッセージ 日本語訳テキスト
〇ラクス・メディア・コレクティヴ ビデオメッセージの日本語訳テキスト
11■トリエンナーレに対する捉え方の変化
ヨコトリ2020 鑑賞者にも事前に配布されたソースブック。それらか感じたことの変化を記録
11-1 (2020.03.24) コンセプト、手法を見た印象
一般参加者は理解できる?
・BOOKを共通認識できる? これを見て来る人はどれくらい?
・会期までにどれだけ浸透させられる?
・ほとんどの人は、見ないでしょ
・どうやってリリースするの?
・敷居が高くないか
・来場者はついていけるのか?
・ただでさえわからないのに、よけいわからない
・現代美術ってこんなに奥が深いものだったの?
・遊び感覚で自由に楽しむのが現代美術だと思ってた
・これまでの実績の積み重ね?
・一握りの理解者のためのものにならない?
・当日来た人にどうアプローチをするの?
・プレイベントに会費を払っても来場する人意識、興味の差
試みとしては面白い! しかし参加者の間に乖離がおこりそう
11-2 (2020.03.24) オンライン閲覧からプリントアウト
・ペラと半分折 理解度変化
・全体の構成見える
・共有の追加
・ベンガル・・・意味付け不明だったのがつながった
・友情
・ あほうだんすに多くのワードあり????
・理解のプロセスを記録しょう
11-3 (2020.04.06) 独学の面白さをみつける
・独学することの面白さ 続けられるものをみつけることがテーマ?
・目的意識も、参加態度にも大きな差が考えられる
・その中、自分で学ぶという姿勢の「タネ」をみつけることが今回のテーマでは?
・参加者に独学したいと思える何かを、提示することがミッション?
11-4 (2020.04.16) トリエンナーレの開催について
・トリエンナーレ、中止だろうって思ってた
・9月に開催されるひろしまトリエンナーレは開催中止
・主催者からメッセージ 開催に向けて準備している
・事務局 模索している
・展示というかたちでなくても、ネット上でつなぐこともできる
・知恵を出し合い、新たな美術展の在り方を提示できるチャンスかも
・人類が、試されている時
・社会問題に投げかけるという現代美術。
・今こそ、その力を発揮、試される時かもしれない。
11-5 (2020.04.17) ソースは細部を読むことではない?
・ソースは細部を読み解かなくてよい。その底に流れている概念を読み解く
書かれている意味を理解する必要はない。
あほうだんす・・・ ちゃんと自分で学び、消化して自分の考えに昇華すること?
・理解に至るプロセスは、ソースや関連書籍だけではない
・他で探っるプロセスの中に見えることも
・他からの興味で見つけたものの中に存在
⇒高校生物の教師の言葉。わからないことも、他の研究の過程で見えてくる。
・あほうだんす アフォーダンス 文献からこの言葉に達する
11-6 (2020.04.19) 美術ができること
ヨコハマトリエンナーレ2020 企画統括 木村恵理子氏より
目下、新型コロナウィルスの世界的流行によって顕在化したのは、その毒性以上に、情報への不信と過信、不確定な未来や他者への恐怖となっているようです。(中略)
目の前の危機が過ぎ去った時、恐怖の記憶は澱のように人々や社会の其処此処に残っていくかもしれません。こうした世界の中で生き延びていくためには、人間社会のみならず生態系全体の多様性を認め、それぞれが自立して、光を放つように存在することが今まで以上に重要な意味を持ってくるでしょう。
#ヨコハマトリエンナーレ2020 展覧会概要、参加アーティストを発表しました。現在、横浜トリエンナーレ組織委員会では社会全体の状況を見据えつつも、終息後速やかに開幕ができるよう準備を進めております。詳細はこちらをご覧ください。→https://t.co/oFJ3nBrzJC #yokotori pic.twitter.com/VPtggqsER7
— ヨコハマトリエンナーレ2020 (@yokotori_) 2020年4月13日
状況を見据えつつ、終息後速やかに開幕ができるよう準備を進めているとのメッセージ。美術・現代美術が持っている力について、いろいろな角度から語られてきました。この状況において何ができるのか? あきらめず、開催を模索する姿が伝わってきます。
そして本日の新日曜美術館のテーマが「疫病をこえて 人は何を描いてきたか」
日曜美術館 - NHK
ヨコトリ2020のキーワードの「毒」は、「ホワイトノイズ」のことでもあります。
今、流行っている「疫病」の病原菌 コロナに置き換えることができるかと思います。毒をケアするものは何か。過去、美術が果たしてきた方法や役割が見えました。鬼を可視化したり・・・
そして、これらの「毒」と共存していく方法を模索。ウイルスも、宇宙の爆発によって造られた同じ生命体。未知なるものとどう向き合ってきたのか。
こんな時に、美術は何ができるのか‥‥ このような企画を考え、今の時代の疫病をのりこえようとする現象を盛り込みながら、これまでにない内容の好企画でした。
ヨコハマトリエンナーレ2020は、近々中止だろうと思っていました。この記録も、下書き状態のまま、自分用のメモにするつもりでした。が、主催者が、最後まで望みを捨てず、取り組もうとする様子が感じられたこと。
そして、日用美術館で、美術がいかに疫病と向き合ってきたのかを見て、何もできななくても、自分の中で考えることは続けようと思いました。
12■(2020.04.06)【独学の記録】
新しい世界を独学する上で感じたことや、疑問などをここに綴っていきます。
12-1(2020.03.24)新しい世界は言葉の定義から
・新しい世界を独学する時、言葉の定義を調べる
・定義思考が強い環境にいたためか、定義があいまいだと違和感
・さらに、その世界の知識体系の成熟度が低いと見るようになる
・いいかげんな世界 言葉の定義もせずに語ってる世界
・しかし、灯台元暗しで、医学の世界も同じだった
・次第に、明確な定義のなくても許容できるようになってきた
⇒
12-2(2020.03.24)読み方を変える さらりと読む技術
・このBOOKは、いつもの読み方とは違うアプローチが必要。
・ちまたで注目されている、7回読み、3回読み
・この方法は自分には合わない できない
・今回は、この方法が有効な気がする
⇒7-6(2020.03.24):「光に導かれてークラゲ、GFP、そして思いがけぬノーベル賞への道」
12-3(2020.03.24)これまでのこだわり
・言葉の意味を一つ一つ理解しないと進めない。 ⇒「トリ・エンナーレ」など
・わからなくて、ひっかかったことを、飛ばすことができない
・足ふみ状態のまま、何年もかかる
・わかったらすすめばいい・・・ 急ぐ必要はない
・これが自分の学び方であり、こだわりでもある
・相乗効果で次第に理解できる・・・・わかった時の喜び
・言葉を理解するだけではない総合的な知識が得られる だから面白い!
・しかしあまりにわからないことが多すぎると、言葉の理解が進まない。
立ち止まることができない ⇒飛ばすことができる! ←始めての体験
⇒7-6(2020.03.24):「光に導かれてークラゲ、GFP、そして思いがけぬノーベル賞への道」
12-4(2020.03.24)何かに興味を持った時の始めの一歩
◎(2020.03.24)言葉の理解 定義から
結局「エンナーレ」という言葉の意味がわからない。しかるべきソースで記載を見るなど視覚的に確認しないと納得できない。あるいはしかるべき人の言葉で。
エンナーレってなんだ?ということがずっと尾をひく。イタリア語の何とかという単語が、語尾変化したのかも? それは何? 今すぐでなくてもいいから、追々答えに出会えたらと思う。エンナーレってどういう意味? という疑問を持ち続けていれば、そのうち、付属情報とともに答えに出会える時が来る。はず
◎(2020.03.24)言葉を分解して理解
・意味不明な言葉は分解、最小単位にするとわかりやすい
・語源 意味 ラテン語 ギリシャ語etc
⇒骨単 肉単(語源から覚える解剖学英単語集)
⇒英単語の語源図鑑
・わからない言葉の音 音に意味がある⇒理解の糸口に
⇒植物学 学名 解剖学 細菌学 ガラスの技法名
⇒言葉を分解、変換
・トリ3:化学 倍数接頭辞 トリニトロン トリアセテート ×トリプトファン
トライアングル トリプル
・エンナーレにも意味がきっとあるはず それは何?
◎(2020.04.17)語源で学ぶことの背景
・大学受験の後半、英単語の共通の音とその意味に気づく
・「語源」という意識はまだない。
・単語の前につくもの、あとにつくもの &似たような言葉
・同じ音を持つ単語を単語カードに書き出す。
・まとまったら系統立ててまとめようとしていた。しかし気づくのが遅かった
・ただ集めただけで、まとめるに至らず
・浪人が決まる これを1年かけてまとめることに面白さを感じてた
・「試験単」への疑問
・5月に部活を引退して受験勉強す。「A」からに単語を覚えてどうるする!
・その中に書かれていた、同義語、反対語、接尾詞、接頭詞をまとめるといい
・記念受験校に幸い受かる。語源で覚える単語のまとめは、実現ならず
・解剖学、微生物学の学びでは、語源に全く気付かない
コッカス=球菌 ぐらいの認識
・植物学でラテン語の語源を知る 微生物学との共通語
・骨単、肉単、脳単 言葉は分解でき、語源がある
覚えるだけだった受験期。唯一自分の力でみつけかけた学習法。
バラバラのものから共通点をみつけ、グループ化。そこに法則。
始めて自分の力でみつけた最初の学びがここに。
英単語の、接頭辞、語幹、接尾辞、の意味、です。耳慣れない英単語の多くは、生物の種名や属名など、のようです。
12-5(2020.04.17)基本情報の確認法
12-6(2020.04.17)行政情報も正確ではない
歴史の改ざんや捏造もあり?
⇒Q 出雲大社の御神体は西を向いているのは特別なこと
⇒〇出雲大社 三重塔 移動
・伝説や言い伝えの根拠
⇒歴史家の裏撮りの甘さ
・省庁のHPでも情報はケアレスミスあり
*情報は疑ってかかる。
・自分が感じ取ったことにも疑いの目。外的な力によるものではないか
12-7(2020.04.17)新たなモノの受け入れ
・新しいものにとびついていないか
・概念をきちんと自分なりに学んだのか
・受け手は、考えたのか
12-8(2020.04.17)あほうだんす
・独学によってたどりつき、自分で理解することを試み考える
・そこに自分の考えを加える・・・・あほうだんす
自らを自嘲する言葉であり、何も考えずになんでも受け入れてしまう社会に対するアンチテーゼ?
12-9(2020.04.17)美術の世界との違い
(2020.04.24)美術の世界で感じたこと
上記に書かれている「アートは生きる力をはぐくむ」。美術の世界でよく散見される言葉です。また、他の世界でも。この言葉に触れると抵抗感を抱いてしまいます。生きる力を育むのは、アートだけじゃない!どんな世界でも、追いかけていけば、そこには生きる術を見出すことができる! 語る人の裏に、自分たちの世界だからこそという意識を感じてしまいます。
どんなジャンルでも、生きる力を育むことはできる。私がこれまで独学で悟ったこと。下記に、美術の世界を見て疑問に感じていたことの変遷の記録。
学ぶ上で大事な教科は何か? それに対するいろいろな人の言説を見てきました。
数学者は「数学」だといい、国語教師は「国語」だという。法律家は「法律」、自然科学者は「自然科学」だと‥‥ 音楽家は「音楽」 画家は「芸術」、歴史家は「歴史」。
結局、それらからわかることは、自分が学んだ世界が一番だと思うようになるということなんです。自身の専門性を極めた先に、真理や本質をみつけているわけです。
しかし、入口はなんだっていい。美術である必要もない。相互作用で深まっていく。自分のフィールドからスタートして、俯瞰した視線で見る提言であって欲しい。
また自然科学を学んだ人の思考がどういうものなのかを、知って欲しいと感じることがありました。
12-10(2020.05.04)アートは強い
「アートは強い」と語られると、私はこれまで反発をした。それはあなたがアートの世界にいるからそう思うのであって、他の世界にだって力はある。自分の世界が最高と思うのは、おこがましいことだと。
ところが、オラファ―の作品は、そんなことを微塵も感じさせない圧倒的な強さを感じた。同じような言葉に、受ける感情が違うのは、何が違うのだろうか。
日曜美術館「アートは強い」というオラファー・エリアソンの言葉。いつもだったら「アートだけじゃないと思う」と心の中でつぶやく。ところが、その言葉に圧倒的な力を感じた。そう思わせた強さは何だったんだろうと見てみたくなった。https://t.co/RFKbl0HMh1
— コロコロ (@korokoro_art) 2020年5月4日
バックに科学者など、ジャンルを超えた専門家がいることではないかと感じていた。
⇒アートコラム オラファー・エリアソン | アートコラム | 日美ブログ -番組がお届けする美の情報-:NHK
オラファー・エリアソンはスタジオのことを「複雑な生命体」とも形容しています。彼のプロジェクトは分野を超えてさまざまな専門家と結びつきあうことで、より魅力的なものとなっているのではないでしょう
12-11(2020.05.04)学び方 歴史、背景 音楽の特徴を知る
ピアノの練習法の中にも、学び方の基本がある
・ピアノ上達、一つのことを勉強していても上達しない
・料理をたとえにあげ、総合効果、相乗効果を説く 他の世界の例をあげる 言い換え
・古典派の音楽の成り立ちを理解する
・方式、スタイルを頭でなく自然に理解しておく
⇒バッハの音楽はどんな音楽か 使われていた楽器 音色の特徴 引き方
⇒時代、歴史、背景を知る 時代背景に合わせた引き方
・ただ教わるだけでなく音楽的な演奏や練習方法を、自ら考えられる力をつける
12-12(2020.05.04)学び方 基本をおさえた上で練習(ペダル)
・響きその場、その状況、ピアノによって変える必要がある。
・とは言え何事にも基礎はある それを知らないと使い分けもできない
・正しい考え方、使い方を知っている必要がある
・タイミング 音を弾いたあとに踏む 同時はダメ
・次の音を弾いた時にペダル上げる
・ペダルを踏む深さ 途中で上げ下げで調整
・踏み方 足のどこで踏むか
⇒道具(ペダル)には使い方の基礎があった。それを知らないと音が濁る
⇒踏み方にも基本が・・・・
演奏された「エリーゼのために」小4の発表会で演奏した曲。後踏みなんて、ペダリングの基礎、教えてもらっていない。音が濁らないように、早めにペダルはあげると言われただけ。
しかし、当時、音が濁るという感覚がわかっていない。長くぺダルを踏むと音が響いてよく鳴った。これが音が交ざって濁っているという認識ができていない。耳が育っていなかった。
20202月、松江にて小泉八雲の玄孫、凡さんのピアノ演奏を聞いた。ペダリングが違う!どういうこと?リズムをペダルでとってるから?もしかしてこれが本当の踏み方?あれ?私、ペダルの踏み方、ちゃんと習ってなかったのかも・・・と調べた時に知ったことでした。
楽器がどように音を出しているのか、何のためにぺダルを踏むのか、それによってどういう効果が得られるのか。音が濁るということも、いつの頃からか理解できるようになったみたい。
聴音は、比較的出来た記憶があるけど、音が濁るという感覚がわかっていないなかった。合唱コンクールのピアノ伴奏。指揮者と頑張ろうね。っていって、ガンガン弾いて、ピアノ伴奏、前ですぎって総評が・・・・
「音が濁らないように・・・・」と言われも、どういう音が濁っているのかを理解しないと・・・・
水墨画でも「筆の勢いがある・・・・」と言われる。しかしどういう筆致が勢いがあるのかがわからなかった。逆に勢いのない筆致ってどんななの?それが見たい。(ペダルも頭で押して濁ったペダリングの音も対比として聞きたい。)
水墨画の筆致は理解するまでに時間がかかったけど、ある程度、数を見ると自然にわかってくる。それを言葉で最初に表現するにはどうすればいいのか。自分が苦労したことを、どうすれば伝わるか考えるのも、独学のうち。
12-13(2020.05.10)ソース リリースの見直し
・最後に残っていたソース「友情のセノグラフィ」の概要がなんとなく見えてきた
・ソース全体を改めて読み直す
・リリース情報の見直し・・・各ソースのポイント
・リリース情報 引用部分 ソースの原文と照合 見出しと本文の確認
・ソースの重要部分浮彫
・キーワードの洗い出し+関連キーワード カラーマーキング 点在
・重複 言い換えによる同義
・キーワードではないが、キーワード
・エクセルで階層化…… すべてがつながり合う感じの実感
・寄稿者を知る 関連著書から 背景 つながり 接点
12-14(2020.05.13)独学者 生きるための教えを授ける
人生は光り輝く独学者です。独学者は自らに生きるための教えを授けます。このトリエンナーレもやはり同じです。
引用:エピソード00「ソースの共有」. コメント全文テキスト第1部
美術を見ていても、心惹かれる作品は、自然をとりあげ、命を取り上げ、そこからいかに生きるかを問いかけてくるような・・・ いかに生きるかの答えを示してくれているような・・・・ そんな気がするのでした。
絵を見た時の解釈は、自分の見てきたもの、学んだこと。経験してきたことによって形成される。そして、主たる根幹をなすのは、高校を卒業したあたりで学んだことが、通奏低音のように流れていて、それをベースにして思考は構築されるのではないかといいうのが、私の今の思考についての考察でした。
そして、どんなジャンルにいても、「生きるということ」 そこにたどつきます。
⇒ 〇(2020.05.11)【独学】「当たり前」と思っていたことの間違いに気づく
12-15(2020.05.13)スタートに戻っていた
⇒ 〇独学の視覚化⇒ いかに学び理解するか⇒文字として視覚的に残す(2020.03.25)
独学の歩みを記録していこうと思った時、最初に記した言葉。
人生は光り輝く独学者です。独学者は自らに生きるための教えを授けます。
引用:エピソード00 プレイベントにおけるコメント - ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」-横浜トリエンナーレ
一か月半ほど、寄り道したりしながら、一回りして戻ってきたのが、同じ言葉、同じ場所でした。生きるための教え、すこし蓄えられたような気がします。
12-16(2020.05.16)調べてもわからないこと
横浜トリエンナーレは、2001年の第1回展から約20年経ちます。長い時間と多くの瞬間を経験してきています。ここの時間の広がりのとらえ方のひとつは、それを情報の氾濫と見ることです。調べていくうちに、私たちは、21世紀が始まってすぐのころに、消えたデータの供養をする儀式を行った日本の仏教僧の話に行き当たりました。
引用:エピソード00 プレイベントにおけるコメント全文テキスト
「21世紀」「消えたデータ」「供養」「日本」「仏教僧」
そんな話、初めて聞きました。上記のキーワードで調べてみましたが、出てきません。どの宗派の僧侶がどこで、どうやって供養を行ったのでしょう。その時、社会の反響はどうだったのでしょうか?
この儀式は、どんな媒体が取り上げてどのように報じたのでしょう。21世紀初頭、この時、この手の情報には、触れる環境にはいたと思います。情報が氾濫する世界。しかし耳にしたことがない情報。調べてみても見当たらない。⇒(*2)
トリエンナーレで扱われているソースやキーワードは、調べても出てこないものが多々あります。あえて、ネットの検索で簡単にわかるような題材ではないと言われています。
トリエンナーレは、ひとつに統合されたものとして簡単に検索できるようなものなどではなく、複数の複数の複雑性で構成されるものです。それらは互いを引き出し引き入れあっては、分岐し収束する線を震わせます。
引用:エピソード00 プレイベントにおけるコメント全文テキスト 第3部
提示される情報に対して、あれ?と感じた時は、調べます。そこで、調べても情報が引っかかってこない時、その情報の信憑性を疑う習慣がいつの間にかできていました。たいていのことは、ネットで検索すれば、拾うことができる時代。そこで拾えないということは・・・・ と判断するわけです。今回は、あえて簡単に検索できないという仕掛けにはまっているのでしょうか?
「僧がデータを供養した」その事実はあったのか、なかったのか? そんなことを考えていました。
12-17(2020.05.16)作品が伝えること その背景
⇒そこに、田村友一郎のパフォーマンス「畏怖/If」の動画を閲覧しました。
「データ供養」の伏線は、この作品につながっていたことがわかりました。12:30~
現代美術の奥深さに触れた気がしました。
何度となく、ブルバックに白い衣装を着た人が、くねくねしながら踊っていると思った映像。そんなイメージで切り取られたダイジェスト版の瞬間映像だけを、見ていた時と、通しで見たあとのギャップ。
その裏に存在していた、今では、すっかり忘れ去られたY2K問題が取り上げられていることにも興味がわき引き込まれました。「畏怖/If」というタイトルの意味も、見えてきます。騒がれたようなことはおこらず、何事もなかった。それは、その裏で孤軍奮闘した技術者たちがいたから・・・・ 科学、技術、それをこなす人たちのことを思っていたら実は・・・・ ⇒(*3)
12-18(2020.05.16)作品の背景は事実? 虚構?
Y2K問題の2000年と1900年。その4年前の閏年、1896年に時代は遡ります。
作品から発せられた言葉・・・・
「ペスト」「港湾都市」「ヨコハマ」「ネズミ」「ヤマイダレ」「インド発生源説」「一匹のネズミ」「マウス」「医師」「ペスト発生」「マウスと邂逅」「接触」「そこで触れる情報」
「一過性の情報のはかなさに惹かれた僧」「情報の供養」「仏の教えに沿ったサービス」「インターネット空間の果」「ブラックホールへと消えた情報を救い上げる」「地獄からの救済」「救済半ばで去る」「ブラックホールへと消えた僧」「砂嵐」
ブラックホールと情報に関するパラドックス
⇒ブラックホールと情報のパラドックス | 日経サイエンス
映像を見ながら、現代美術の時代性や社会性というものは、このような形で表現されるものなのかという面白さを感じていました。それと同時に「情報を供養した僧がいた・・・・」この話は、次第に、作品の文脈、レトリックとして用いられた話ではないのか、作られたものだと思い始めていました。僧がブラックホールに飲み込まれる話になるあたりから‥‥
2000年頃の情報空間。かなりのものは消えてしまっています。しかし、探ればまだ、出てくることを、経験しています。この話が事実であれば、ある程度調べれば出てくる内容だという直観がありました。しかしひっかからない。
作り話かも・・・・ その時、ボルタンスキ―の作品が頭をよぎりました。作品の文脈として、ストーリーを創作する。それを含めての現代美術の世界。この世界は、そういうスタイルで作られている世界であることを、少しずつ許容し始めているのを感じました。文脈には、レトリックも使われる・・・ それを理解しても、自分がおかしいと感じたことの事実関係は、納得できるまで確認する。事実に基づいた文脈なのか。虚構の上に成り立つ世界なのか。その上で、その世界をどうとらえていくかを考える。
この演劇(?)中で語られているペストの発生。これは、事実に基づいた話なのか・・・・
(5:30~)1896年3月29日 アメリカ船籍 ゲーリック号 香港から乗船した少年が、病気で下船。ペストで死亡。外来文化を受け入れてきた港湾都市横浜は、新しい病気も受け入れた。‥‥ 下記に見るように事実に基づいた話のようです。
⇒No.89 3月29日 ペスト第一号もYOKOHAMA – YOKOHAMA xy通信
12-19(2020.05.16)曖昧な表現がネット社会にもたらすもの
気になったこと
日本に来たペストの発生源をたどれば、インドという説もある。はて、誰のことだろう・・・・
意味ありげな言葉が添えられていますが・・・・
日本のペストの発生源がインドという説もある。この表現が危険を伴うことを心配しました。推測や仮定が事実として伝わる危うさ。誤解や誇張、偏見、差別の根源となり、伝播し蔓延。これまでの歴史が経験してきたこと。
「インドという説」・・・・このあたりの確認はとれませんでした。インドの他の発生源と考えられる場所はどこなのでしょう?
そしてインド説を唱えているのは誰なのか? それが「はて誰のことだろう・・・・」という言葉につながっているのでしょうか。
マウスを撫でながらその脇を通り過ぎていく情報。一方、撫でても知りたい情報が見えてこないはかなさも感じながら・・・・
12-20(2020.05.16)カミュの小説『ペスト』が題材
(8:25~)194X年 4月16日 アルジェリアのある都市が舞台 医師ベルナールミュー(?)がネズミに躓く。‥‥(⇒この話は、どうも嘘っぽい。でも医師の名前が特定されているところにリアリティーを感じるた
調べてみたら、カミュの小説『ペスト』に由来する内容であることがわかりました。舞台はフランスの植民地アルジェリアをペストが襲います。医師 ベルナール・リウーが躓いた死んだネズミ。ネズミによってもたらされるペストのストーリー。
関連: カミュの『ペスト』を読む(1)――コロナ危機の驚くべき予言の書 - 藤崎康|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
現代美術の題材は、事実もあれば、小説も題材となる。カミュの『ペスト』 1947年(昭和22年)どんな話なのか知りたくなりました。
〇名著77 カミュ「ペスト」:100分 de 名著
〇コロナ危機の深刻な課題を見通した、カミュ『ペスト』の凄み(野口 悠紀雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
〇『ペスト』カミュ | 読んでみた… 書評や感想など
〇カミュ「ペスト」のあらすじ-感染症に挑む人々を描いた名著・結末までわかりやすく- | みずのとnote -名作あらすじ&感想-
〇本deてつがくカフェ番外編報告―カミュ『ペスト』― - てつがくカフェ@ふくしま
〇カミュ「ペスト」を読んだり感情移入してみたり(読書感想文カロリー1/2) - ドキドキしちゃう
〇Amazon CAPTCHA
*文学に縁がなく興味もない中で、カミュの小説の内容を知りたいと思うだけでも画期的なこと。読もうというハードルは、まだまだ超えられないけど、一歩前進?
カミュの「ペスト」は、戦争やナチズムの暗喩とも言われているよう。現在のコロナで注目を浴びているようですが、東日本大震災の福島の状況とも重ねられていたようです。
世の不条理を描く。人の本質、世の中の本質。文学の中にも、通底する共通項をあぶりだし、描かれていたことを知った。
絵画を通して100年先、1000年先を見越して描いた絵師がいることを知った。文学の世界でも、先を見越しというより、時代を問わないこの世に横たわる本質を表せる表現者がいる。また、見る人の数だけ多様な解釈を誘発させる。
文学も同様に、見る人の数だけ、その状況を別の状況に置きかけてみることができるようだ。
12-21(2020.05.16)現代美術の奥深さ
現代美術の深さというのが、このような小説も題材にされているところからも感じさせられました。アルジェリア、ネズミ、医師の名前から、カミュのペストを想起していく知的な遊び?
白い衣装は、ネズミを踏んだ医師の白衣。
前振りに、データーを供養した僧侶の話があったので、僧侶のいでたちだったのだと認識していました。そしてなぜか、オ〇ムを思い浮かべていました。「白」「スキンヘッド」というアイコンから自動的にイメージされるものとしてインプットされているようです。
僧侶と医師は融合し、ブラックボックスへ飲み込まれていきます。
12-22(2020.05.16)日本へのペスト上陸とコロナの発生
・1896年年3月29日:ゲーリック号横浜入港 香港からの少年がペストで死亡。
・2020年2月3日:横浜港出港したクルーズ船が横浜に帰港 コロナ陽性者確認
クルーズ船の入港と、ペスト発生の状況が重なります。
・2019年11月22日:原因不明のウイルス性肺炎として最初の症例が武漢で確認
・2019年11月29日:その1週間後、パフォーマンスは演じられていた。
・2020年1月16日: 日本で初のコロナウィルスが確認。
中国武漢から帰国した神奈川在住の男性。
田村友一郎(1977-)は、土地の記憶や歴史を掘り起こし、それを独自の手法で変換・接続することで時間軸や空間を超えた連鎖反応を導き出し、現在地とその更新を促す作品を発表している。
ペスト上陸によってもたらされた社会の仕組みの変更。その後の改革も100年、そのままの状況にあり、時代にそぐわない状況である今とつながり合います。
関連:人類の感染症の歴史
1897年(明治30):伝染病予防法
1997年(平成9) :感染症法制定 100年後の改定 1999年施行
2020年(令和2):法律でできること、できないこと 見直しの必要の検討?
1980(昭和55)年:WHOによる天然痘の根絶宣言により、一時は感染症は、もはや脅威ではあり続けないと思われていました。
しかしエボラ出血熱、エイズ、BSE、SARSなどの新たな感染症が、忘れたころに猛威を振るうという歴史は繰り返えしてきました。人類は、永遠に感染症と共にあることが示唆されます。そして、今、まさに歴史の反復の時間をリアルタイムで体現しながら、それを表現した作品を目の当たりにしているということです。
12-23(2020.05.16)独学のプロセス
新しい世界に遭遇した時。そこで語られている背景。それは、事実に基づく話なのか。創作から発展したものなのか。その確認を無意識にしていた。最初にふるい分けて、捉え直してきたようです。
12-24 (2020.05.22)ソースへの理解 ファーストステップ
与えられたソースを手にした時、それがどのような文章なのか、どこに向けて書かれているのかを無意識に考えている。
『友情のセノグラフィ』
『光に導かれてークラゲ、GFP、そして思いがけぬノーベル賞への道』
この2つは、当初、論文だと思って読んだ。(他のソースは文章の素性が明らかだった)ところが、論文らしくない書き方。おかしい、おかしいがずっと頭を離れず、内容が入ってこない。やっと、これらがどのような文章であるかがわかり、理解への扉が開きだした気がした。
学びの習慣に気づいた。情報を見る時には、「誰が、どんな立場で、どのような媒体に、誰に向けて書いているのか」を無意識に確認していた。
しかし「独学」で調べることは、自分の好きなことが中心。興味のあることしか調べない。今回のトリエンナーレのような与えられた未知の課題を通して、何かに取り組むということがなくなっていた。突如、降って湧いてきた文章。その素性がつかめない。
興味のつながりで調べることは、大抵、調べる過程で、そこにアクセスする段階で、どのような位置づけの情報であるかは、見当がつく。
一方、これまで、自分には縁のない世界のことを調べる時、その情報がどのようなものなのか、そのアウトラインをつかむことができない。
12-25 (2020.05.26)新たなことを捉える時のプロセス
理解できないことに遭遇した時。分解をして思いつくままに羅列し書き出し。それらをグループ化。共通点の抽出。それらの関連づけから、接点をみつけ、全体を系統立てていく。そんなプロセスを経ている。今回は、共通点がKWやミリューを意味している。
気づくとヨコトリ2020も同じプロセスを踏んでいた。これは自分の思考法だと思ってた。昔からそうだったけ?
高校の時は違う。大学の時もそんな捉え方をしていない。就職してから? 後半から・・・・ それはKJ法の研修がきっかけだったことに気づく。自分のモノの捉え方、プロセスだと思っていたけど、それは知識によって得られたもの。
そして、一度、それを獲得し習慣になると、それ以前の思考法には戻れない。一度、乗れるようになった自転車は、乗れない状態には戻れない。ある意味、思考の固定化がおきているということでもある。
⇒「手続き記憶」「非陳述記憶」「技能記憶」「連合記憶」
12-26 (2020.06.04)知の常識
カミュの『ペスト』は、いまや常識?
〇「緊急対談 パンデミックが変える世界〜歴史から何を学ぶか〜」 - ETV特集 - NHKでも話題に。ヤマザキマリさんが、知ってます?と聞く。歴史学者の磯田氏、長崎大学 教授…山本太郎氏、共にご存知。
参考:コロナウイルスとの闘い 「戦争」ではなく「共生」を 長崎大学 山本太郎教授 NHK特設サイト
〇100分de名著でも、取り上げられたよう。
NHKプラスでいま配信中のもの、おすすめします! 見逃し番組日記 その2 |NHK_PR|NHKオンライン
〇書店では、異例の大ヒットと報じられる。
新型コロナ感染拡大でカミュの名作が異例の大ヒット 書店では「1人1冊」のお願いも(オリコン) - Yahoo!ニュース
ここまでの世の中に広がった『ペスト』を知らないことは非常識なのか? 回りの知人たちに聞いてみた。知っている人、知らない人それぞれ。美術関係者は、当然のように知っている。
内容は知らないけども、聞いたことはあるという知人。「現代美術に興味ある?」 「行ってみたいけど、なかなか行く機会がない。実は、コンテンポラリーダンスをやってた。社会のドロドロした部分ばかりをテーマにしていると、その反動で、美しいものを求めたくなる」
キーワードの毒とケアに通じるものを感じた。
2月以降で、7回15万4000部を増刷し、4月に100万部を突破。2か月で30年分と同じ売り上げという大ヒットとなる。ここまできて、名前ぐらいは知っているのは当然のことなのか? 人によって常識の世界が違う。
12-27 (2020.06.12)構造を知る
演劇や舞台の話をしていて話題になった第三舞台。最初に見たのは、1985年「朝日のような夕日をつれて」だったか・・・ わけわからなさ加減が、現代美術と似ていると思った。あちとびこち飛びの、とっちらかった印象。しかし、あの伏線がここで回収されている。あそことここは、こっちにつながり、最後は、そうなるわけか・・・
その構造、図式にして解明したいと思いながら見ていたことを思い出した。しかし、その時は、まだKJ法は知らなかった。
渡辺淳一『阿寒に果つ』 少女と関係した5人の男性。それぞれの男性たちに全く違う顔を見せていた。時系列に並べなおし、時間軸で捉え、同時点で見せる彼女の多面性を明らかにしたいと思った。表にしようかと・・・・ 活字の上の空いた部分に、年月日を書き込みながら読んでいた。
「作品の構造を知りたい」というのは、今も昔も変わらずベースにあったのだと思った。作品に触れた時に、何を知りたいのか、どこを深めたいのかは、それぞれに違う。
12-28 (2020.06.13)作品を理解するアプローチ
第一段階:リリース情報で紹介される写真。スポット、部分写真。ただ眺めているだけ。積極的には見ておらず、流れていくものを眺めている状態。そこには、題名、作者プロフィールなどの情報はない。積極的アクセスしていない。見るという意思が働いていない。
しかし、ここで感じられることが意外にあとになって重要だったりする。次第にわかってきた時のギャップが面白い。しかし、現代美術では、この段階で読み解けるものが非常に少ないことを感じていた。何を表しているのかを読み解こうとしても、なかなか浮かばない。
これまでの美術だと、経験的に何等かの想像や感じるものがあったり、これは〇〇かな?と思えたり・・・・ 現代美術のベースがないから、今はちょっと難しいのか。
第二段階:与えられた情報だけで読み解く。
第三段階:与えられた情報から、調べて考える
・作者のプロフィールから これまでの作品 プロフィールに書かれていること全てを検索して調べる。(今回は、調べても出てこないことが多い)
・人物について調べる
・⇒興味が深まったり行き詰ると、過去の作品から、ヒントを得ようとする
・これまでの紹介記事 作品について紹介されたものはないか
・リリース情報は?
・作品に関する画像探し 別のアングル 他会場の作品 その違い
・拡大できる画像から、細部のディスクリプション
・参加アーティスト一覧・・・・中には紹介記事の写真と作品が全く違うものもある
・作家プロフィールと作品名の情報から、どれだけの情報を得るか
今回のトリエンナーレは、ソースを手にして、調べたり考えたりしている人もいる。一方、何も知らずにいきなり見る人もいるはず。考えるための素材が、情報を与えられて、その場で見るのと、そこから自分で「調べる」というステップが入るかで、アウトプットが全く違う。
12-29 (2020.06.14)多様性をどう理解するか
大義名分としての「多様性の理解」「受け入れ」は、誰もが異論のないところだと思う。しかし、「多様性の理解なんて必要ない」という意見があったらそれはどう受け止めるのか。
200キロ旅したヒマワリ“里帰り” 児童が飛ばした風船の種が縁つなぐ|【西日本新聞ニュース】
福岡県の小学生が風船に付けて飛ばしたヒマワリが愛媛県で増やされ、戻ってきた。育てた人と小学生の心の交流。といったニュースがテレビや新聞で報じられる。これを美談として扱って報道していいのか?
風船で種を飛ばす現代アートもある。
この行為に対しては、多様性を認めるという範疇で捉えることができない私の中の問題。多様性を認めるという大義名分とのジレンマ。
「多様性なんて認める必要がない」という意見が出て来たら、それをどうとらえたらよいのか? ヨコトリ2020に対して、マイナス意見のツイートがあった。1回、消され、再度、アップ。それも消された。多様性を認めるのではないのか。
昨今、騒がれるツイートにおける問題。多様性を認めるなら許容されるのだろう、犯罪だって個人の個性だし、多様性のうちととらえなくてはいけない?
一度は、それらを認め許容する。そのあとどう、自分は行動するか、対応するかを考えることでは?という意見。
ひまわりの種を風船で送ることにつての問題を調べた。ヒマワリならそれほど問題がないのか・・・・ 全国で、かなりの学校が行われている。その問題を指摘する意見が出てこない。理科の先生に問題意識はないのか。図書館のレファレンスに問い合わせた。いくつかの本を紹介された。まずは、ヒマワリにおいては、交雑や過剰繁殖、生態系の破壊などの問題がないかどうか・・・・
美術館女子が物議をかもしているよう
黙ってても利用している人たちが反応し、来て欲しいと狙った人たちには、どう受け止められたのか、そちらの方が知りたい。いかがなものかとは思うけど、勝手にやれば・・・としか思わない。そういえば、音声ガイドに芸人さん起用したことも、ちょっとした騒ぎになっていたっけ
「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」|美術手帖
美連協まで関わってしまったのか・・・・と思ってたけど、
美連協は、読売新聞と日本テレビの呼びかけによって、1982年12月に設立された組織。いまも事務局は読売新聞東京本社のなかに位置している。
こっちの方が、へ~だった。
12-30 (2020.06.16)1次情報がみつからないのは・・・・
ヨコトリ2020のソースブックやキーワード。調べても1次情報の確認ができないことが多いという印象。どこでそれが語られているのか・・・・たどり着けないもどかしさ。本当にこの情報、確かなの? その理由がわかった。ソースは海外情報からとられているから。
アーティスティック・ディレクターは始めて外国人。当たり前といえば当たり前のことだった。ソースブックを見れば、それが記載されていた。
12-31 (2020.06.16)哲学の流れ
・100分で名著 カントが取り上げられていた。
・カントは科学をベースに哲学を考えていたらしい
・人文と言われる世界のものの捉え方、思考が自分の馴染んだ世界とは違う
・しかし哲学には科学の要素もあるらしい。そのあたりから扉が開くかも
・カントは科学を取り入れ、実証という形をとってきたよう。
・哲学の歴史、流れ、全体像を知りたくなった
・系譜図探しはしていたけど、その内容までは見ていなかった。
・見てみように変わる
引用:文系理系を問わず学ぶからこそ“学問”は楽しい!大人のための「教養本」 | ダ・ヴィンチニュース
↑ しかし、カントはここにはいない! この系譜はアリストテレスまで。アリストテレスって古いよね。古代ギリシア時代? カントは科学をもとに・・・ ということは近代。その後の系譜が途切れてる。
引用:新宿本店&グランフロント大阪店で開催中!「ポスト現代思想――新しい思想のダイアグラム」フェア | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
カント、いたいた。他の哲学者と離れてる。哲学のおよその流れ、知りたくなってきた。
そうだ、YouTube大学に「哲学」の動画あったんだ。まだ見る気になれなかったけど、今、やっと見ようという気になれた。
カントがいる。アレントもいる!
♪ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか~ ニ・ニ・ニーチェかサルトルか~ みんな悩んで多くなった!♪ CMソングで知ったソクラテス、プラトン、ニーチェ、サルトル。名前だけは知ってる哲学者が、代表選手にノミネート。(サルトルはいなかった)
プラトンのイデア、知ってる! これ、調べたことある。アルキメデスは、お風呂の人。科学者じゃなかったのか。デカルトの「我思うゆえに、我あり」 実習時代、レジデントの机に彼女の写真があって、この言葉が添えられていた。医者になる人は、哲学にも造詣があるんだ・・・・ それ以来、どういう意味なのか、気になってたけど、わからないまま。そういえば、一般教養に哲学があったけど、履修した人、いたんだろうか・・・・
ソフィーの世界や、13歳からの哲学など、哲学ブームがあっった。哲学とはなんぞや?と思いながら、考えることが哲学と勝手に理解。自分なりに考えてれば、それは哲学してることだと、都合よく解釈。
その後、いろいろな場面で出てくる哲学者が少しずつ増える。あほうだんすには、一杯。名前が上がってる。そのうち、どこかでつながりそう。そう思うと、見る気のしなかった動画を見ようと思うようになった。
動画では、哲学って何?を、ざっくり解説されていた
答えのない問題(世界・社会・幸福・死)についてその時代の常識を疑うこと。それを各時代、各国で考えてきた歴史。科学・政治・宗教の大元でいまだに答えが出ていない。
そして、哲学の歴史について
ギリシャの時代から、哲学は、その時代、その時代の悩みに答えたのが哲学者。そのためマイノリティで迫害された歴史を持つ。古い常識に対して、新しい考え方を示してきた。ゆえに、のちに時代に認められる人が多い。
出典:https://youtu.be/CxcGi4HiAaY?t=997(16:37)
物事の捉え方や考え方を提示してきた。その歴史、変遷をふまえた上での、今ということ。西洋哲学の流れを、大きな流れとしてざっくり眺めることができて見えてきたこと。
そして現代哲学とは? (17:27~)
現代の世界・社会・幸福・死とは?科学・宗教・政治はどうとらえられているのか・・・・ のちになって評価される。今は、この時代が全てで、これが正しいと信じている。それは今の時代の正義でしかない。それが本当なのかと考えることが哲学。この時代に生きているとこれがすべて。今の時代の正義と、この先の正義は違う。
哲学の動画を見る前に、アートの見方を見てた
アートがわかるための6人
固定観念からの解放
・マティス:色からの解放
・ピカソ:視点からの解放
・カンディンスキー:音楽を絵に
・デュシャン:アートとは? 美とは? 美しくなければいけない?
考え方を投影しイメージを提供
・ポロック:何かを書いて何も書かない
アートはイメージを2次元に落とし込む ということを壊す。
・ウォーホル:ものに印刷しそこにメッセージがあればアートでは?
アートとアートでないものの境はない。
固定観念の破壊。お笑いの中のイノベーションとして解説
歴史の中にないものを出す。表現におけるカウンター
全く新しい表現方法を模索し、賛否両論がおきる。
探求、思考、方法の道のりがアートの思考。
メッセージや価値感に自分なりの一発をぶち込む。
それをアート思考。⇒自分なりの見方をプラスしてイノベーションを起こせる。
今、生きてるこの時代の考え方でしかない。 まだまだ壊せる。
哲学と美術。全く一緒。歴史もきっと同じなんだと思う。時代の価値の変化が、社会を動かしてきた。それが歴史。美術と現代美術、よくわからなかった。でも、根っこは同じなんだと理解した。
- 〇(2020.04.23)現代美術と従来の美術は同じ?
- 〇(2020.04.23)内的世界の表出の有無を見極める
- 〇(2020.04.23)現代美術は、美術史の通過点
- 〇(2020.04.23)見る側に要求されるものもある
- 〇(2020.04.23)興味を持てた理由は連続性
- 〇(2020.04.30)現代美術は知りたいと思えるようになること
時代の価値観を問う。そして壊すということ。それをくりかえされてきた歴史が、哲学であり、美術であり、歴史でもあり、科学や音楽、文学・・・・ すべての学問の中に、価値の破壊があるのだと思った。
2000年頃、なぜなぜを突き詰めると哲学にたどり着くことに気づいた。それはどの世界からスタートしても同じ。ということは、それぞれの学問は、哲学から分化したということなのかもと、漠然ととらえていた。以来、何も進歩していなかった。今、一気に視界が開けた気がしている。
目に見えるものや見えないもの、その対象は様々であるが、歴史や系譜をたどると“世界の変化”にも気づける。そして、文系なら理系、理系なら文系といったように、本書を通じて専門外の分野へふれてみると、世界のあらゆるものごとがつながっているように不思議と思えてくる。
引用:文系理系を問わず学ぶからこそ“学問”は楽しい!大人のための「教養本」 | ダ・ヴィンチニュース
専門外の世界に触れると、つながりあう。それは、わかっているつもりになってた。さらに、文系の学問がどのような体系でできているのか、そこにどのような思考で成り立っているかまでを知ると、これまで理解できなかったこともわかるような・・・・ 他の世界の思考が違うことが見えてくるようになる。
哲学って、ただただ、考え続け、考え抜いていたということ? だから、そこには根拠や実証はなく、ただひたすら、ああでもない、こうでもないと頭の中でめぐらせ導き出していた。ひらめきもあったり?
そこに科学、実験、実証という新しい考え方を取り入れたのがアリストテレス? その後、科学思考をベースにした哲学者には、親近感がわく。だからカントに興味が持てた。哲学の流れの「部分」への共感だった。その大元の大きな流れが見えると、ひたすら考えるという世界も理解できるようになってきた気がする。
12-32 (2020.06.20)現代美術におけるソース
これまで、元ネタにたどりつけずに首をかしげていたが、その全貌がやっと見えてきた。与えられたソースを見ていて、多岐に渡るジャンルに時代。現代美術を扱うということは、ここまで広い見識を持っていなければいけないのか・・・・
「どうやってこれらのソースにたどりついたのか?」というインタビューもあったけど、日々の独学の中で、これだけの範囲を網羅しながら、ピックアップするのは並大抵のことではない。このバックには、膨大な落とされたソースが存在していると考えられる。どのような思考が、このような世界観を成り立たせるのかと考えていた。(あほうだんすの西川紀光にも通じる)
ソースの奥付、参考情報にも目が向くようになってわかったこと。また、プリントをしたものだけを見ていると、当初、いらないと思ってカットした部分は目に入らなくなっていた。HPにはいろいろな情報がある。一度、見ていても、見る時期で、目に止まる情報が変わる。同じ情報でも、目に入っていなかった部分が、目が飛び込んでくる。
今、次の文字が目にとまった。
ラクス・メディア・コレクティヴ・リサーチ・アシスタント
カウシャル・アジェイ・サプレイ
リサ―チャーがいた。表には出てこない影で支えている人・・・
小泉八雲の業績を追っていて、あの時代にこれだけの情報をどうやって入手していたのか謎だった。そこには、リサーチャーのような役割を担う存在がいたことを思い出した。
12-33 (2020.06.20)KWの変更への受容
KWが一部変更したらしい
⇒ヨコハマトリエンナーレ2020の特徴
(ヨコハマトリエンナーレ2020 7月17日(金)に開幕!より)
軸となるKWが途中で変更しちゃうの?! それって・・・・ というのが最初の印象。十分、検討した上で決定したのではないの・・・・と、これまでなら思った。
しかし、思考は常に変化している。不具合が出れば、途中でも修正はかけていくと捉え方が変わった。前提や定義は変わらない。という考え方に変化が・・・・
自分が感じたり考えたり、体験したりしたことを、客観的に引いてみる。それによって感じ方も変わる。どこかに、こうでなければならない。こうするべき。そんな無意識の考えがあることに気づかされる。
「自分の意識を監視してみる」ということを、客観的に見るととらえましたが、このようならえ方もあるのだなぁ…と⇒自分を監視する意識 – 癒しから覚醒へ
13■参考
人生を変えるボランティアのメリット4つ!ヨコハマトリエンナーレのガイドサポーターに登録してみた!① | キンスタ!
■関連
■補足 脚注
*1:■ミリュー 「中間」「環境」を意味するフランス語。芸術現象を地理的・空間的方向において外部から規定する環境的因子をさす。ミリュー説の主唱者イポリット・テーヌの実証主義的,決定論的見解によれば,ミリューは「人種」 race,「時代」 momentとともに,芸術をも含めたもろもろの文化的事象を決定する基本的精神状態をつくりだす源泉の一つである。ミリュー説の先駆をなす思想として 18世紀のデュボス,19世紀初期のスタール夫人をあげることができる。
*2:■種々の分野における伝統と継承について 浄土真宗本願寺派総合研究所
⇒ 種々の分野における伝統と継承について
関連がありそうかな?と思ったのですが、「データの供養」についての言及はありませんでした。が、ちょっと興味深い内容だったので・・・・
仏教・真宗を中心に様々な視座から「伝統」や「継承」に関する研究成果を収載。
宗門の為すべきこと、取るべき対応を考えていく上で、広い視野をもって仏教や真宗外における事例を学ぶことは不可欠。そこで、外部有識者を招いた研究会を開催し、種々の分野における伝統の事例をご教示いただく。今回は、多方面でご活躍中の横山禎徳先生にお越しいただき、インタビュー形式でお話をうかがう。
多岐に渡る幅広い話題に、人物検索。しかしこの座り方に萎えた。同様のコメントもあり。人には、直観的に感じるものがある。 https://www.youtube.com/watch?v=9XfoX27iSYk
*3:■Y2K問題
〇2000年問題 - Wikipedia
懸念された2000年問題。蓋をあければ何事もなかった。その裏には技術者たちの知られざる戦いがあったのだろうと思いきや・・・・
〇2000年問題って結局なんだったの? はてな京都本社で聞いてきた | i:Engineer(アイエンジニア)|パーソルテクノロジースタッフのエンジニア派遣
実はそれほどのこともなく・・・・
そして、2020年問題なるものが存在していたことを知った。さらに、いくつかの〇〇〇〇年問題があるようですが、それらは耳に届いていません。奇しくも今年2020年、トリエンナーレが行われる年。
*4:■作品への理解
エピソード00のプレイベントで、オープニングのスピーチが行われました。
この内容については、テキストに起こされ、リリースされています。その後、動画も公開されました。翻訳されたテキストを傍らにおきながら、動画を視聴しました。
テキストがあるのですが、通訳の言葉は、なかなか私の元には届きません。もしプレイベントの会場にいたとしたら、私はこれらの言葉を、受け止めることができたのだろうかという素朴な疑問を抱いていました。
*5:■今でなくてもよい あとから意味の交換
そこで浮かんだ言葉が、直島を実現した福武總一郎氏の「意味の交換」という言葉。
作品と出会ったその場で感じたことがすべてではない。
記憶に残り、ふとした時に思い出すこと。
自分がどのように感じたかという感触を思い出して、
それを意味のあることに変えていくこともある。
その場で感じることだけではない。あとになってボディーブローのように効いてきて、意味の交換ができること。
プレイベントで、この作品の意味を、スピーチから読み解くのは無理。しかし、その場で読み解ける必要はないということ。
青バック・・・ 白の衣装。最初に見た時は「空」と「雲」。それらから、ここに注ぐ「光」を表現しようとしている。空を舞うように流れる「雲」。それをサポートする黒子ならぬ青子・・・・ そんなことを頭に浮かべていました。(これらはソースをあらかじめ読み解いた関連で、イメージされていたもの)