コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■島根県立美術館:夕日の見える美術館 アクセス&見どころ

夕日がきれいに見えることで有名な島根県立美術館。 アクセス方法はいろいろありますが、松江駅から徒歩がおすすめ。また、夕日を見るポイント、近くのスポットなど、訪れて初めてわかることなど紹介。意外に夕日を見ることができないという事実も!

 

  

島根県立美術館について

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島根県立美術館は「水と調和する美術館」「夕日につつまれる美術館」のコンセプトのもと建てられた美術館で、設計は、建築家・菊竹清訓によるものです。1999年3月に開館し今年20年を迎えました。

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宍道湖が美術館に映し出されています

収集作品は、水の都・松江の「水」を主題とした国内外の作品や、島根ゆかりの作家や作品。それらの企画展示も行われます。

 

〇風景と一体化

建物は風景と一体化して溶け込んでいるようです。水面と大地をつなぐ「なぎさ」をイメージしたものだそうです。

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白潟公園から望む 

 

〇上から見る

建物を上部から見ると、その形も特徴的です。大屋根はチタン製で、日光を柔らかく反射します。天候によってもその様子は変化します。屋根の丸く切り抜かれた部分は、展望テラスです。

 山陰合同銀行本店 展望室からの眺め

 

〇対岸から見る

対岸、千鳥南公園あたりから見た島根県立美術館。背後の山並みを遮らないように、建物の高さを低くおさえているそう。絶妙なバランスです。

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イクラインバス 千鳥南公園付近からの眺め 

 

〇メインエントランス

メインエントランスは、宍道湖の反対側に設けられています。これは、冬の北西から吹く季節風を避けためだと言います。細やかな配慮がうれしいです。

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メインエントランス 

 

〇ロビーからの眺め

全面ガラス張りのロビーからは宍道湖が一望でき、室内から夕日の絶景を鑑賞できるよう、ソファも設置されています。 

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ロビー 

ロビーには、ミュージアムショップや、リストランテヴェッキオロッソが併設。ランチやティータイムに利用しながら、待ち時間を過ごすことができます。

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〇自然との調和を考えた美術館 

水、夕日、光、風・・・・ 宍道湖という美しい自然の景観の中に溶け込み「調和」がコンセプトです。

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宍道湖の夕日は「日本の夕陽百選」にも選ばれました。島根県立美術館は夕日を見る絶好のスポットとして親しまれています。

 

島根県立美術館の最大の鑑賞作品は、もしかしたら「宍道湖の夕日」なのでは?と思ってしまうくらい、夕日中心に考えられている美術館だと感じました。

 

 

島根県立美術館へのアクセス

JR松江駅を基点に、島根県立美術館に向かうルートはバス便が一般的です。バスは「市営バス」「レイクラインバス」があり、目的によって、使い分けるとよいでしょう。

バス路線は循環しており、場合によってはかなり大回りになることもあるので注意が必要です。

 

〇JR松江駅より「松江市営バス

乗り場:松江駅 バスターミナル「1番」のりばより乗車

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引用:市報松江10月号

 

松江駅から南循環内回り6分で県立美術館に到着。
注:この乗り場には、外回りのバスも発着します。間違えて乗るとかなり大回りになるので要注意(赤破線)。

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美術館から松江駅に向かう時は外回りのバスを利用します。

 

【時刻表】
JR松江駅 発 「南循環線内回り」 時刻表(PDF) 
県立美術館前 発 「南循環線外回り」 時刻表(PDF)

*松江のバスは複雑なので要注意(⇒*1

 

〇「ぐるっと松江レイクラインバス」

松江バスターミナルのりば⑦からレイクラインバスが出ています。

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 バス乗り場地図:市報松江10月号より

 

イクラインは、観光用のバスで、松江駅から出発し、周辺を左回りの一方向で回るループバスです。松江駅から島根県立博物館へは、大回りとなるため、40分(赤)ほどかかります。

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 引用:水の都 松江 より

観光スポットを循環しているので、市内観光を兼ねながら、美術館に向かうという選択もあります。ただ、時間がないスケジュールの時は、ロスタイムになるので注意が必要です。 

参考:■乗車上の注意(追記:2019.10.27)

 

〇レイクライン「バスの途中」から利用

松江のバス路線は、大橋川をはさんで、北側、南側が分断され、バスルートがつながっていないのが特徴です。北側から南側への直通ルートがありません。唯一、レイクラインバスが、北と南をつないでいます。

 

松江駅から「天神町中央」まで歩いてレイクラインバスに

そこで、周回するレイクラインバスの、北側の大回り分はショートカットし、松江駅から歩いて、神町中央から利用するという方法を思いつきました。

ところが、このバス停の時刻を調べてもわからず、おおよそあたりをつけて利用しようと思ったのですが、バス停の位置がよくわからず・・・・ どうもバスは出たあとだったようでした。次のバスを待つなら(20分後)歩けてしまうので、歩いて行くことにしました。結果、この選択が功を奏しました。

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*基点によってショートカット 

1日の最初に美術館を訪れる計画の場合、宿泊場所によって基点が変わります。
松江付近の主要な宿泊場所をブルーバック白抜で、レクラインバスのバス停候補・・・青破線で示しています。

松江駅近辺」・・・・①松江駅(レイクラインバスに乗らず神保町中央まで歩く)
「東本町」‥‥㉕大橋北詰(松江駅にはでないで大橋北詰まで歩く)
松江しんじ湖温泉」‥‥⑰松江しんじ湖温泉

イクラインバスのバス停で、大回りしないルートを検討してみるとよいです。 

松江城やカラコロ工房付近」・・・・「カラコロ工房前」まで歩いて、南側方面を回るバスを利用すると、北側をショートカットできるので乗車時間を短縮できます。

(「⑦国宝松江城(大手前)」から「㉓カラコロ工房前」まで徒歩5分)

 

*観光しながら、美術館へ

イクラインバスは様々な観光スポットを経由しているので、観光をしながら日没に合わせて向かうという行程もあります。レイクラインバスの1日乗車券を利用すれば、何度でも乗り降り自由です。

松江城」「塩見縄手」「松江堀川地ビール館」「月照寺」など、好きな場所で下車し散策しながら辿りつく行程もあります。(観光スポットはバスのルートマップの赤の囲みで示しています)

 

島根県立美術館の周辺にも注目スポットがいっぱい。松江市内をあちこち散策をしながら夕日に合わせて美術館に訪れてもいいです。また美術館そのものも見どころもありますし、美術館をいろいろな場所から眺めて、自然との融合を感じてみるのもいいです。美術館の周辺にも見どころはいっぱいあります。1日どっぷりつかることもできます。アクセスはそれぞれの旅行計画に合わせて・・・

 

〇タクシー

松江駅から 730円
松江城から  730円
*松江宍道湖温泉から 730円
*東本町から  730円

松江のいずれの場所からも730円で行けます。

  

〇お勧めはJR松江駅から徒歩

島根県立美術館へは、バスが一般的に使われるようです。徒歩だとJR松江駅から15分。遠いと感じるかは、個人差がありそうですが、実際に歩いてみると、思ったほどではありません。その間に見どころもいろいろあるので、景色は変化に富みます。それらを見ているうちにいつの間にか到着します。(夏の暑い時期は、厳しいかもしれませんが・・・)

 

*徒歩ルートの経由地 

〇白潟公園(⇒*2
〇美術館周辺(⇒*3
〇岸公園(⇒*4
〇野外彫刻(⇒*5
山陰合同銀行本店展望室 (⇒*6

 

*徒歩のルートマップ

水の都松江で紹介されている、モデルコースに毎日がアートプロジェクトというコースがあります。その地図がわかりやすいので紹介。 

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 引用:松江観光協会 - モデルコース|もっと知りたいコアな松江|松江散策モデルコース|毎日がアートプロジェクト (松江パブリックアート散策)

 

*徒歩をすすめる理由

◎本来は来館者入口から

入口は、バスを降車すると、その奥に来館者入口があります。

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◎美術館の開館前の時間を有効活用

島根県立美術館開館は10:00からですが、岸公園の彫刻や、白潟公園散策は、開館時間前でも自由に鑑賞することができます。開館前に到着できるように予定を組んでおくと、時間を有効に活用できます。

島根県立美術館は、常設展も充実しており、企画展も合わせて見ると、結構、時間がかかります。(他に展望テラスや、アートライブラリーなどもあります。) 

島根県立美術館の他にも観光を組み合わせている場合時間が足りなくなってしまうことが考えられます。屋外展示を見る余裕がなくなる可能性も・・・ 

松江からバスで6分、徒歩15分。バスの待ち時間があれば、到着してしまいます。さらに、白潟公園、岸公園の見学もついでにできてしまうので一石二鳥です。

注:山陰合同銀行本店展望室は、島根県立美術館の開館前の時間に見ることはできないので注意。

 

宍道湖の天気は、変わりやすいので・・・

野外彫刻は、天候によって、表情が変わります。その変化も楽しめます。あさイチで見た彫刻も、天気が変わるとまた別の表情を見せてくれます。(前日が雨だと、朝は比較的晴れやすい)

晴れていた午前中と雨が降り出した午後の様子

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WAVING FIGURE 建畠 覚造 1998

 

 

◎散策ルートにロスがない

美術館のロビーから、屋外の岸公園の外に出る出入口は、下記の地図の④と⑦のあたりです。館内を最初に見て、彫刻を見て、さらにその先の白潟公園にも足を延ばそうとすると、行って戻ってくるロスタイムが生じてしまいます。

彫刻を鑑賞する動線もJR松江駅から徒歩のルートは、一筆書きのように効率よく散策ができます。

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美術館の建物の左側がリ「ストランテヴェッキオロッソ」(上のマップの赤いところ)。赤い囲みのあたりが美術館への出入口です。

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出入口の前には④『つなぎ石 作品-35』の作品があります。

 

◎来館者入口から入った時の一般的な動線

来館者入口から入ると、館内からガラス張りの先の宍道湖を見ながら、外に誘導されます。 

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美術館の前は公園になっていて、いくつかの彫刻があるので、順に鑑賞していきます。橋の先には「白潟公園」が続いていますが、このあたりで来た道を戻ります。美術館の出入口まで戻ると、その先にも、彫刻があることに気づき、そちらに向かいます。さらにその先にも「宍道湖夕日スポット」がひろがっているという感じで、行ったり来たり往復することになります。

 

■全ての人が楽しめる、夕日と融合したロビー

〇全面ガラス張りのロビーで宍道湖の夕日 無料開放 

穏やかな波状のカーブを描く高い天井を持つロビー空間に足を踏み入れると、目の前に美しい湖の景観が広がります。

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日没の時間が近づくとロビーに人が集まってきます。「日本の夕陽百選」にも選ばれた夕日の絶景スポットの一つとして親しまれています。こんなに素敵な美術館のエントランスロビーが、なんと、入場無料で開放されているのは驚きです。

全面ガラス張りで、ソファが備えられ、暑い夏や寒い冬でも、くつろぎながら、夕日を眺めることができます。

それだけでなく、夕日を鑑賞するための様々な情報や設備も整っています。

 

〇夕日マットも用意 公園の彫刻展示も無料

エアコンディションされた屋内から夕日を見るのもよいですが、日没前後の空気も、ぜひ肌で感じておきたいところです。

ロビーからは、直接、屋外の彫刻が展示されている岸公園に出ることができます。外でたそがれるためにマットが用意されていたのは心憎い配慮です。

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しかもこのマット、夕日をモチーフにデザインされていました。 

館内ロビーから宍道湖の湖岸へ出るためのドアは、開館20周年を迎えるにたり、行き来がしやすいようにリニューアルされたそうです。

リニューアルは「すべての人が楽しめる」「夕日と融合する」「外国人にやさしい」の3つを柱で行われたとのこと。

 

〇日没によって変わる閉館時間

インフォメーションやロビーには、日没時間が表示されています。こちらの美術館は、日没から30分後が閉館時間というユニークなシステムです。

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↑ 2019年8月末に訪れた時の表示

「日本の夕陽百選」に選ばれ、この地域の財産ともいえる宍道湖の夕日を、十分に楽しんでもらいたいということから、3月から9月の期間、閉館を日没後30分に設定しているのだそうです。

 

こちらは、2度目の来館、10月に訪れた時の日没と閉館時刻。

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↑ 閉館時間は30分以上、早くなりました。 

 

日没と閉館時刻は一覧で提供されています。⇒日没時刻と閉館時間(2019年)

ちなみに、2019年、一番遅い日没は19:27、閉館時間は19:57。ほぼ20時まで開館しています。一方、一番早い日没は、16:55。上記と同じルールだと、17:25の閉館となります。しかし、10月~2月の間は、18:30が閉館時間です。閉館時間は日没に合わせて短くせずに、18:30を定時にしています。

都内部でも17時閉館の美術館は多い中、地方の美術館でこの時間まで開館されていることが驚きでした。さらに、コレクション展は300円という入館料にも・・・・

 

〇黄昏365で、美術館スタッフの写真鑑賞

みんなに愛されている宍道湖の夕日ですが、残念ながら、見ることができないこともあります。そんな時は、美術館スタッフが毎日撮影した夕日写真を見ることができます。(「黄昏の絵画たち-近代絵画に描かれた夕日・夕景」の期間限定展示のようでした。)

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毎日、夕日を見続けてきた美術館スタッフが捉えた写真。これもずっと見ていたい作品の一つでした。 

 

〇過去の展覧会の図録も設置

こんな素敵な美術館が、これまでどんな展覧会が行われてきたのでしょうか?気になってきます。傍らに目をやると、図録も用意されていました。これまで企画された展示の追体験をここですることができます。美術館の歩み、歴史に浸りながら、出雲の国の成り立ちなどにも思い馳せて過ごすのもよいかもしれません。

 

 

 

■アートライブラリーも無料で利用可能

美術書や美術作品の検索システム

中2階のアートライブラリーは、美術図書や、美術作品の情報検索が、最新システムで調べることができます。 

左手には検索システム、美術書や、こちらにも、過去の図録があります。先日行われた企画展「黄昏の絵画たち 近代絵画に描かれた夕日・夕景」の図録はこちらに置いてあるそうです。

 

〇シンボルマークを形どったソファ

ベンチは、島根県立美術館のシンボルマークを形どっているようです。

  

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ちなみにこのシンボルマークは、田中一光氏デザインによるもので、様々なイメージが複合しています。流れる水、宍道湖、島根のS、そして美術館の建物の形状でもあるそう。

 

〇夕日が展示作品 最高のシチュエーションで

なんと、こんな素敵な空間、中2階のアートライブラリーまで、無料で利用することができるのです。 

宍道湖の夕日を愛して止まない人達が、来館した人たちに、その魅力を一生懸命、伝えようとされているのが伝わってきます。館をあげて夕日を見るための最高のシチュエーションを整えている美術館だと感じました。 

 

美術館の外には、宍道湖の夕映えの見ごろ時間がグラフになっていました。

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夕日を見るための情報が、至るところで提供されています。 

 

島根県立美術館を知ったのはいつ?いつから話題に?

〇夕日の美術館の評判はいつから?

「夕日が美しい美術館がある」「日没に合わせて閉館時間が変わる」そんな情報を耳にしたのは、いつのことだったでしょうか?たしか2年ぐらい前だったように記憶しています。

 

〇20年も前から存在するのに

しかし、島根県立美術館は、1999年にオープンしています。今年でかれこれ20年。関連イベントがいろいろ行われています。

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20周年を迎える各企画展を紹介するポスター

閉館時間を日没によって変えるのは、開館当時からだと言います。しかし、そんな話は耳にしたことはありませんでした。夕日の美術館の話題を耳にするようになったのは、ここ数年のことのように感じます。なぜ、急に注目を浴びるようになったのでしょうか?

 

twitterで全国区に広がる

それは‥‥

「閉館時間は、日没の30分後」というツイートが上がり、拡散されて、多くの人の耳に届いたということらしいです。

参考:【粋な計らい】島根県立美術館が閉館時間をハッキリ定めていない理由が「なんて素敵な」 | COROBUZZ

私は、行かれた方のブログで知ったと記憶しています。それ以来、いつか行きたい美術館の一つとして、温めてきました。

【追記】2019.12.30 

どこで島根県立美術館を知ったのかが思い出せず、ずっと探していました。やっと見つかりました。

極上の日没風景が見られる島根県立美術館 | MCs Art Diary

 

 

■夕日で有名、でも夕日はなかなか見えない?!

〇夕日の名所は、晴れが多い?の思い込み

「日本の夕陽百選」に選ばれた宍道湖の夕日

美しい夕日の写真もたくさん、目にします。行けば、夕日を見ることができると思ってしまいがち。しかし天候は、運まかせ。晴れる日もあれば、雨になることも・・・・

(「夕景」を見ることはできましたが、「夕日」を見ることはできませんでした。夕日と夕景の違いというのを、今回、認識しました。)

 

〇3日滞在すれば、1日ぐらいは晴れるはず

始めて島根を訪れたのは8月末、2泊3日の予定で、出雲、松江の旅を計画。さすがに3日間滞在すれば、いずれかで夕日を見ることはできるものと思っていました。

旅行日程は、流動的に組んでおき、いつでも、お天気に合わせて変更できるようにしていました。島根県立美術館は、一番、お天気のよい日にあてる計画でした。それでも、「夕日」を見ることができず、見れたのは「夕景」で、最後の1日だけでした。

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10月に再訪した時は、3泊4日でした。この時も、最終日にかろうじて「夕景」らしき状態が見えたという感じです。 

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■山陰のめまぐるしく変わる天気(旅行記含)

出雲や松江など山陰地方の天候がいかに変化しやすいのか、実体験をもとに、観光の記録も兼ねながら紹介します。(助長する部分がありますが悪しからず)

出雲地方の天候の特徴がわかると、実際に体験した変化が理解できます。確かに1日で天候が目まぐるしく変化していました。

出雲地方の夕日鑑賞は、雨が降ったからと言ってあきらめない。また晴れているからと安心もしないということがポイントです。

 

〇天候の変化にスポットを当てながら訪れた場所を紹介

 *出雲大社(⇒*7
 *日御碕(ひのみさき)灯台(⇒*8
 *最終日にやっと見た夕景(⇒*9

 

〇2度目の島根旅 天候と旅の記録(2019.10月末)

*1日目:午後⇒曇り

前乗りで午後に松江着。観光する時間はあまりないので、小泉八雲記念館へ。お天気がよければ、遊覧船でクルーズなども考えていましたが、この日、日没を見るのはむずかしそうなので中止。料金を払うとなると、確実に見れる時に利用したいと思ってしまいます。

 

◎対岸からの島根県立美術館 千鳥南公園あたりから

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イクラインバスに乗り、一周してみることにしました。どこにどんなスポットがあるのか確認しつつ・・・・ また、嫁が島西あたりから、レイクラインバスは、周回しています。これが、どのように走るのかも知りたかったのです。バスが通る道や、路線全体の把握をしておくと、松江の交通網も感覚的にわかりそうです。 

 

*2日目:朝⇒雨 昼⇒室内 夕方⇒雨

◎堀川めぐり 2日目の松江の移動は、船を利用しました。

またしても朝から雨です。しかし、船には屋根があるので心配はいりません。

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橋の低いところは、屋根は低くなります。

 

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お堀にしとしと雨が降り注ぎます。

 

川の両岸には住宅があります。台風などで浸水しそうです。しかし、浸水することは、ほとんどなかったと言います。これも、出雲の神様のおかげ・・・・ と船頭さんがおっしゃっていました。

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木造の橋は、湿気の多いところでは、メンテナンスも必要です。

 

ビール工房のある「ふれあい広場」で降り、地ビールをちょっと飲んで小泉八雲記念館へ・・・

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小泉八雲記念館は、室内なので、お天気は気にせずにすみました。

 

◎鎮守の守散策 記念館を切り上げて、15:30頃から散策。生憎の雨でしたが、鎮守の守によって、雨足が弱まります。

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森の散策をしながら、松江堀川遊覧船乗り場へつきました。まだ乗船していない周遊区間を乗って全ルート制覇を試みました。

ところが、昨日からの雨で、お堀の水量が増えてしまい、橋の下をくぐれない部分がでてしまったようです。そのため、ビール工房のあるふれあい広場までしか行かないとのこと。このルートは、朝、利用してたので、移動手段を変えることにしました。

 

◎県立美術館のライブラリーと下見

まだ、ぽつぽつ雨が降っています。レイクラインバスで再び周回しながら、島根県立美術館の無料エリアを利用することを思いつきました。アートライブラリーに立ち寄ったり、予習のために図録購入したり、お土産の下見をしたり・・・・ 雨は、まだ降っています。この日も、夕日の気配はみじんもありませんでした。

 

美術館からのパノラマ  宍道湖うさぎが湖に向かっています。 

 

*3日目:朝⇒快晴 午後⇒曇り 夕方⇒雨

一畑電車からの景色 
翌日は出雲大社へ・・・ 前日が雨だと、翌日、晴れる確率は高いです。行きの一畑電車からの景色は幻想的でした。

雨が空気中の不純物を洗い流してくれるのか空気もきれい。景色もきれい。雨降りは残念ですが、翌日の幸運をもたらしてくれることが多いです。

 

朝日は上にあがり空から、水面を照らしています

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山並みを覆う雲・・・

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ウユニ湖のような一枚
 

田園風景

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のろしのような雲 

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夏に訪れた時とは、全く違う表情を見せてくれました。 

 

粟津稲生神社(あわずいなりじんじゃ) 高浜駅遙堪駅の間にあるお稲荷さん。進行方向の左手に鳥居が20基並びます。電車が参道を横切るめずらしい神社です。 

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神社の鳥居 流れる様子(アニメーション)

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宇迦橋の大鳥居 青空が広がっています

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背後の山の稜線を見ていたら「山の端 いと近うなりたる」というフレーズが浮かびました。夏に見た時よりも、山の稜線がはっきり、くっきりしています。水蒸気が少なくなったからでしょうか?

宇迦橋の大鳥居

宇迦橋のたもとに建つ大鳥居。大正4年(1915)、大正天皇即位を祝い建てられました。鉄筋コンクリート製、高さは23,5m(出雲大社本殿より少し低い)額面は畳6畳。出雲大社には4つの鳥居があり、全てくぐると願いが叶うらしいです。

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 そんなことはつゆ知らず、目的は旧大社駅でした。その途中で遭遇。結果、4つの鳥居をくぐることができました。

 

◎旧大社駅

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ここで、随分、時間をとってしまいました。いつも、スタートのと場所でゆっくりしすぎて時間がとられてしまう傾向がわかっていたのですが、ここでも・・・

旅先で見つけるアンドロポゴンを追いかけていたので、こんなところにも!? また、山の端が近い! 風景から読み解く科学も最近のマイテーマ。

コロコロ on Twitter: "旧大社駅 線路内に広がる色づいたアンドロポゴン。なぜかここだけに集中しています。ここにしか生えないのでしょうか? あるいは、他は駆られて選択的に残されているのか・・・・ なぞ… "

 

 

◎ボランティアガイドに急遽参加 13:00~14:30

〜神々の都あるき〜 出雲大社ご参拝定時ガイド | むすぶらり

出雲大社を回る、ボランティアガイドがあることを現地で知りました。最初に出雲大社に訪れた時は、概要が全く把握できてませんでした。事前に読んだり調べたりしても、予備知識がないので、入ってきません。訪れたあとも、あまり興味を持てなかったのですが、神話の動画を見て、全体の流れがわかると、少し見えてきた感じ。

ここは、現地で、ボランティアさんの話を聞いた方が早いということで、参加してみることに。だいぶ概略がつかめてきた感じ・・・・

 

1日2回ありますが、13:00からの回に参加。第二の鳥居。振り返ると雲が立ち込め初めています。

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前回、見どころチェックもしていなかったので、肝心の大国主命を見ることもなく終わってました。

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御大柱の発掘

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古代歴史博物館にて 御柱

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本殿

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これらの関係が、やっと理解できた感じ・・・・ 

 

ボランティアツアーが終わると、待っていたかのに雨が・・・・

 

 

稲佐の浜 

今回は、こちらで夕日を見る予定でいました。出雲の有名な夕日スポットです。前回は行けなかったので、マジックアワーの時間、滞在できるように、結構、綿密な計画を立てていました。

出雲大社から「歩き」「バス」「タクシー」を組み合わせて、いかに長く滞在できるか。パーフェクトチケットの恩恵にあずかるため、バスを可能な限り使うことを基本にしました。しかし、乗り継ぎの待ち時間を考慮すると、歩いてもほぼ同じ時間。場合によっては、バスが遅くなることも。ロスタイムを考えたらタクシ―なのですが。あれこれ考えていたのですが、観光案内所には、こんなにスッキリわかりやすい一覧になってまとめられていました。日御碕までの時間も連動しています。

タクシーを使うのがロスが一番少ないのは、わかるのですが、帰りはあの場所で待機はしていないだろうし、呼んですぐに来てもらえるのかもわかりません。予約はできるのかなど、観光案内所で確認。とりあえず、「〇時に、どこへ迎えに来て欲しい」ということを伝えておくとよいということで、電話番号なども教えていただきました。

 

ところが、夕方になったら、雨が降り出し、次第に強くなり雲が立ち込めてきました。もしかしたら、見えるかもに賭けるには、移動経費が・・・・ ということで今回も見送ることにしました。

全国の八百万の神が、この浜からおいでになり、十九舎で休憩されると知りました。訪れたのが神在月に近かったこともあり、タイムリーだったので、良い機会だと思ったのですが、また別の機会に期待。

その分、古代歴史博物館で、時間をとることができ、シアターでビデオを見て、神話の理解を深めることができました。 

 

◎ぜんざいをいただく

出雲大社入り口のご縁横丁の中にある「ぜんざい餅」でぜんざいをいただくことができました。こちらのお店は、3月~11月まで、8:30~18:00の営業時間。17:00になると神門どおりのほとんどのお店がしまるので、助かります。f:id:korokoroblog:20191229182247p:plain

参道に散見されるぜんざい。出雲大社とどういう関係があるのかと思ってましたが・・・

出雲では神在祭のとき、「神在餅(じんざいもち)」を振舞っていました。その「じんざい」が出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったといわれています。 ぜんざい発祥の地が出雲であるということが、江戸初期の文献、「祇園物語」や「梅村載筆」(林羅山・・・儒学者)、「雲陽誌」にも記載されています。

引用:神在月|出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】

 

 

 

*4日目:朝⇒快晴 午後⇒雨 時々雲間から光

島根県立美術館 宍道湖と彫刻 お天気もすっかり晴れました。最終日やっと晴れそうです。

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ところが・・・・ またもや急に雲行きが怪しくなり・・・・ とうとう雨が降り出しました。

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◎ ボランティアガイドツアー

この日は、「感動!松江の夕日ショー 宍道湖の夕日は縁の道」というガイドツアーがあり、8月に来た時にそれを知って、ぜひ今度はと思っていました。残念なことに10月で終わってしまうとのことでしたが、最後、ギリギリで参加できました。幸いなことに(?)参加者は一人。個人の希望に合わせたガイドをしていただくことができました。

これまでガイドされてきたさまざまな経験も伺うことができました。また夕日の撮影に来られていた、地元の方とお話できたのも、ボランティアさんがいらしたから。(夕日写真を撮影に来ている方には、声をかけづらい・・・)

夕日を見るためのポイント、そしてガイドをする上でのポイントなど、多岐に渡るお話を伺うことができました。

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山陰合同銀行本店展望台に立ち寄っていただきました。丁度、雲間が切れて光のシャワーを見ることができました(14:05) そのあと、散策をして美術館に戻ると、すっかり雲が広がってしまいました(16:28)

晴れ間に差し込む光は一瞬のできごとです。この時間帯に、ここにいることができたからこそ遭遇できました。宍道湖湖畔の低い目線だったら、このような光景は見えたでしょうか? ここに来る時間がちょっとずれていたとしら・・・・ 一瞬、一瞬の出来事と、どんな風に遭遇したり、かかわっていけるのか・・・・を考えてしまいました。

 

◎山陰地方の天候の特徴を知る

地元の方と話していてわかったこと。訪れた日のお天気は、台風のためと思っていました。ところが山陰地方は、雨や曇りが多い地域だとわかりました。出雲の地名も、雲が出ると書きます。夕日で有名な宍道湖ですが、実は、晴れることの方が少ないのかも・・・・

夕日が高確率で見ることができるから、名所なのだとばかり思っていましたが、そういうことではなかったのです。晴れたらラッキー!ぐらいに思っていた方がよいようです。

地元の方でも、本当にきれいな夕日に遭遇することは、なかなかないようです。ちなみに、川京の女将さんによれば、2月の夕日が一番きれいで、見える機会も多いそうです。 

 

 

■夕日・夕景鑑賞はあきらめない チャンスをみつける

〇雨でも、夕日を求めて

旅程の第一日目から、台風の影響で、土砂降りの雨でした。全く窓の外は見えません。

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1日目は、出雲大社まで行き、夕日スポットの日御碕まで足を延ばす予定でした。

どしゃぶりの雨の中、あえて夕日を見に行く!こんな天候の時に、わざわざ好き好んで行く人はまずいないはず。だからこそ行く意味があると言い聞かせて・・・ 

そういう時だからこそ、普段、見ることができない何かに遭遇ができることもあります。雲が切れれば・・・・ 風がひと吹きすれば・・・・ 太陽は顔をのぞかせる可能性は十分あります。

そんなケースに、幾度か遭遇しました。その時の選択は感慨もひとしおです。そんな経験があって、あえて行こうと思えるのでした。

 

〇夕日、夕景を見るコツ

*日出、日没の前後、30分はマジックアワー

日没時間というのは、太陽が地平線に完全に隠れる時間のこと。その、前後の30分は、光の色彩変化が加わりとても素敵な光景に遭遇できると言われています。

 

*日没時間 地形や雲の影響によるずれ

そこで、日没時間を把握し、それに合わせて心づもりをしていても、山の稜線によって、結構、早く沈んでしまうことがあります。下記の場合など、山の高さがあるため、日没時間よりも、結構早い、日没でした。

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大津プリンスから琵琶湖の夕日  

また、雲が厚く垂れこめている時も、雲の部分が地平線となって沈んでいきます。日没時間を調べておいても、場所の地形や雲の状態で、日の入り時間が変わることを考慮しておく必要があります。

 

*日没時間よりも早い時間に見える天使の梯子

天使の梯子と言われる光景は、日没時間よりも、早い時間に見られます。

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光が上から雲間通して差し込む必要があるため。 

 

*日の出後に見える光景

日の出のシーンも、かなり太陽が上がってからでも見ることができます。雲の状態によって、鏡餅のような太陽を見ることができました。

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山の高さ+雲があり、日の出の時間から遅くなりました。日の出時間に、寝過ごしてもこんな光景を見ることができます。

 

*雲に覆われていてもきれいな夕景は見える

雲が出ていると夕日は残念・・・と思ってしまいますが、雲の状態によって、様々な色や形の夕景に遭遇できます。

「夕日」は見えなくても、きれいな夕景に遭遇できます。

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*雲が立ち込めていても切れ目があればきれいな夕景に

厚く立ち込めていたとしても、どこかに切れ目があれば、素敵な夕景に・・・・ ふっと風が吹いても切れ目はできます。

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*雲のない空よりも、雲があった方が変化が面白い

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*地平線に接して沈むまで約5分

これまで定点観察してきて、得られた時間。沈み出したら早い。等間隔に時間を追う時は、こまめに。

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 *太陽が見えていなくても、光の反射で思わぬ造形を見せてくれる。

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〇わずかな可能性に期待

私は、運が強いと思い込む。きっと、行けば何かに遭遇できる。そんな期待と暗示をかけて、訪れるのもコツかなと思っています。残念ながら、見えないこともありますが、他の部分でプラスに転じればいいかなと・・・・

夕日の鑑賞は、あきらめない。ころがっているチャンスを見つけ出すことが大事。

 

〇雨の楽しみ方

雨も多いことがわかった出雲地方。そんな時の楽しみ方の提案もされています。

松江観光協会 - モデルコース|もっと知りたいコアな松江|松江散策モデルコース|縁雫・縁結びコース (松江に降る雨は「縁雫」)

縁雫を巡る旅(開催期間:平成31年4月1日(月)〜令和2年3月31日(火)201)

 

 

宍道湖夕日スポット(美術館周辺の見どころ)

島根県立美術館の周辺には、夕日を見るスポットは他にもあります。宍道湖夕日スポット」も忘れてはいけない場所です。島根県立美術館だけに留まっていると、「岸公園」「白潟公園」が中心になってしまいます。

始めて訪れた時に、たまたま、美術館のスタッフさんと会話をしていて、夕日を見るためのおすすめスポットを伺いました。その時に教えていただいたのが「嫁ヶ島」を望む宍道湖夕日スポットです。

有名な場所ですが、初めて訪れる場合、下調べをしていないと見逃してしまいます。特に美術館内に案内もありません。何気ない話の延長に、情報が潜んでいました。

受付の方は、美術館コンシェルジュとして、周辺のスポットの紹介もされています。手作りマップもあるそうです。

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引用:松江観光協会 - 松江めぐり|宍道湖夕日情報|夕日スポット

 

 

 

〇嫁が島を望む夕景

美しい宍道湖の夕日のなかでも、嫁ヶ島の奥に沈む夕日の写真は、人気の高いシチュエーションです。湖と空を赤く染めた中に、黒く島影が浮かぶシルエットのコントラストは、宍道湖の夕日のクライマックスとも言われています。

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湖に浮かぶ島で思い浮かべるのは、昨年夏に訪れた竹生島。なんと竹生島神社の小さい祠でした。

 

〇袖師地蔵

高さ2.5mの二体の地蔵が江戸初期に建てられ、現在3代目。嫁が島を見守っている。 

 

〇夕日鑑賞の丁寧な解説

夕日の鑑賞法が丁寧に解説されています。

 

鑑賞ポイントが図解で示されている上にさらに、歩道の上にも目印があるという細やかさ

 

 

〇夕日鑑賞の荷物について

美術館から夕日スポットまで、およそ10分ほどかかります。荷物を預けたまま、この場所まで移動し鑑賞すると、日没から30分で戻るのは、ちょっと厳しいかもしれません。

日没後のマジックアワーの余韻にひたりながら撮影をしたり、袖師地蔵に移動したり、野外彫刻と日没後の空を合わせたり・・・・ あるいは、美術館の建物に反射する日没の景色を撮影したり・・・・ いろいろな場所と日没のシチュエーションを組み合わせたくなり、30分では時間が足りなくなります。

そこで、嫁ヶ島付近で夕日鑑賞をする場合は、荷物をロッカーに預けず引き取っておくのがお勧め。荷物をピックアップしてあれば、閉館時間を気にして戻ることなく、撮影や鑑賞ができます。

 

〇帰りのバスについて

帰りのバスは、荷物を引き取ってあれば、「㉘島根県立美術館前」から乗ることにとらわれずにすみます。「㉞嫁が島夕日公園前」「㉝嫁が島西」から乗るという方法もあります。

「㉛夕日公園前」:「島根県立美術館」の次の夕日鑑賞スポットです。こちらは、交通量の多い幹線道路の左車線に停留所があるため、地下道から反対車線側の湖畔の夕日公園にでます。

ここを通過したバスは、その先で、左折してぐるっと回り、Uターンするかたちで戻ってきます。

帰りにこここからバスに乗る場合は、反対車線をバスが通過するので、それから、10分ほどすると、到着します。渋滞やバスの遅れの状況を把握するのに、反対車線のバスの様子をチェックしておくとよいと、ボランティアさんから教えていただきました。 

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「㉞嫁が島夕日公園前」(橙)「㉝嫁が島西」(橙)

橙色で囲んだバス停は、島根県立美術館から夕日スポットに向かう時には止まらず、Uターンをして戻ってきた時のバス停です。夕日公園からの帰りに利用します。

 

「㉘島根県立美術館」 

島根県立美術館から松江に行くバスの時刻表  

美術館で用意されていた8月の時刻表です。f:id:korokoroblog:20200103131256p:plain

島根県立美術館」に留まるイクラインバス18時台の赤字は、下記のルートの㉛「夕日公園前」を通り、一周してから、また美術館に戻ってきて、松江に向かいます。

18:17と18:30は同じバスで、松江の駅に到着する時刻は同じです。(赤字の時刻のバスに乗ると、夕日公園、嫁ヶ島付近を車内から見ることができます。)

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また、市バス(青字)は、「外回り」と「内回り」があります。美術館から松江駅へは「外回り」(青字〇囲みで6分ほど。青字〇囲みなしだと、「内回り」なので、1時間以上かかってしまうので注意。

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松江に戻る時は、バスに乗る前にどのようなルートのバスか、確認をすることも大事です。帰りの時間は、渋滞のため、時間通り運航でなくなるので、どのバスが来たのかよくわからなくなります。その日、帰路につくため、空港バスを利用する時などは、要注意です。。

渋滞や、一方通行の規制、指定ルートなどがあって、大回りする部分もあり、それらを考えたら、帰りも歩いた方がよいことも。陽がおちた湖岸の景色も眺めることができます。

 

 

 ■山陰合同銀行本展ビルからの眺め

〇島根で一番高い場所から

山陰地方で最大規模の地方銀行山陰合同銀行本店ビルの14階が展望室として開放されています。高さは75mで島根県内で最も高いビルからの眺めです。360度見渡すことができます。

ボランティアさんによる夕日ツアーで、訪れました。(2,019.9で終了)

今日は、夕日が見えるでしょうか?夕日指数が0%でも、夕日が見えることがあると言います。その一方で、100%でも見えないこともあるそうです。

山陰合同銀行本店ビルは立ち寄りたかった場所だったので、助かりました。

 

〇タイムリーな光のショー

上に上がると丁度、太陽が顔を出してきたところでした。

 

 雲の切れ間から光が漏れ、湖面を照らしています。

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スポットライトを当てたかのように光は変化。雲が絞りのようです。

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ベストタイミングでした。この日の日没は、17:20。この光のショーを見たのは16:00頃でした。

 

〇日没前後の変化

日出、日没時間の30分ぐらい前から、変化に注意しておくと遭遇できることがあます。日没時間の前は要注意なのですが・・・・

この日の日没時刻は、17:20  1時間20分前に、ショーは始まりました。

今回は、本当にナイスタイミングでした。下に降りた時には、すでに太陽は雲に隠れてしまいました。夕日そのものを見ることはできていませんが、大満足でした。

 

 

 

島根県立美術館の展望テラスから

美術館に戻り再入館。まだ見ていなかった常設展や、企画展を回っていました。ふと、展望テラスがあったことを思いだしました。ダメ元で立ち寄ってみると・・・

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空を見上げたら、雲間に沈もうとしている夕日が・・・ 16:45

マジックアワーに入る時間です。

 

そして雲間に消えた夕日 日没前(17:10頃)

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日没後の空 17:40

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雲の中に夕日は、まだ隠れているように見えますが、すでに水平線の下に沈んでいます。沈んだ夕日も、空を照らして輝きます。

 

夕日の姿が見えなくても、雲の状態によって、光は七変化し楽しませてくれます。雲がない空よりも、雲があった方が、変化は大きくなります。

出雲地方は、その名の通り、雲の出づる場所。天候は目まぐるしく変化しています。たとえ土砂降りであっても晴れ間を覗かせたり。一瞬の雲間ができれば太陽は顔を出します。風が雲を吹き飛ばせば、光が現れます。

運を天にまかせつつも、チャンスはどこかにあるものなので、念じていれば雲も吹き飛ばせるかも?(笑)

夕日が見えることは、当たり前のことではなく、一期一会の奇跡。

 

 

■夕日が見れなくても・・・・

2度目に島根に訪れたのは、開館20周年を記念の企画展「黄昏の絵画たち 近代絵画に描かれた夕日・夕景」(会期:2019年9月4日(水) ~ 11月4日(月・振休)すでに終了)を見るためでした。

その中の一枚の絵に、心がつかまれました。

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《雨の夕》山脇信徳

これも、夕景なんだ‥‥ 雨の降る夕方も夕景・・・・ 「夕日」と「夕景」という2つの概念で展示されている企画でした。

これまで、夕日や朝日を見ながら、雲の中に隠れている太陽を見ようとしてきました。「夕景」も「夕日」として捉えていたことに気づきました。しかしこのような雨の「夕景」の中に、太陽の存在を意識することはありませんでした。

今年は、宍道湖に2回、2泊と3泊で訪れました。その間、夕景らしい夕景を見たのは1日だけでした。夕日が定評のこの地域ですが、夕日を見ることは、実は難しいことだと感じ始めていたところです。

一方で、雨や曇りだったとしもて、一瞬の間隙で顔を出す夕日もある。それを見逃さない。あきらめない。と思っていました。

 

ところが・・・・ 今回は、ザーザー降りの雨の絵画。それを「夕景」として展示された一枚に、これまで抱いていた、夕日、夕景という概念を根底から覆されました。

太陽の存在などみじんも感じられない雨の日の夕方。しかしその背後には、いつもと同じ太陽が存在していることに気づかせてくれました。

見えない太陽を見る。描かれていないものを見る。絵の背景に隠れているものを見つけ出す。そんなことを教えてくれた一枚でした。

 

土砂降りの雨中でも、夕日を求めて日御碕に行こうとしました。もしかしたら、見えない太陽の存在を感覚的にとらえていたのかも・・・・  

光が雲の間からお出ましにならなくても、その裏で照らしている。見えなくても、心で感じる夕日もあること。夕日という捉え方が大きく変わった出来事でした。

そして神話の国、出雲。日本神話の主神、天照大御神の天岩戸の話とも重なりました。時に機嫌を損ねて雲隠れすることもありますが、切望されておでましになる。

 

地平線の下に太陽が沈んだあとは、また別の光が浮かびあがります。

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■付記:見えない幽事を支配(追記:2019.12.30)

〇なぜ神は、出雲大社に集まるのか

神無月、神は出雲大社に集結します。神道最高神天照大御神を祀る伊勢神宮のはず。(⇒〇出雲大社と伊勢神宮 日本の神話

神の相関図や、神話の概略を動画で見て少しずつわかってきましたが、なぜ出雲なのか・・・ そこが理解できません。

 

古事記の「国譲り」の話に由来がある?(所説あり)

今回やっと、わかりました。

大国主大神天照大神に「国譲り」をなさったとき、「私の治めていますこの現世(うつしよ)の政事(まつりごと)は、皇孫(すめみま)あなたがお治めください。これからは、私は隠退して幽(かく)れたる神事を治めましょう」と申された記録があります。

引用:なぜ神様は出雲へ? 出雲観光ガイド 神有月

 

当初「國譲り」の意味がわかっていませんでした。神話の全体が見えて理解に至りました。

(今も、なぜ天照大御神大国主命から出雲を奪おうとしたのかイマイチ理由がわかりません。が、神話は理屈や辻褄が合わない話も多いということもわかってきました)

 

この「幽れたる神事」とは、目には見えない縁を結ぶことであり、それを治めるということはその「幽れたる神事」について全国から神々をお迎えして会議をなさるのだという信仰がうまれたと考えられます。

出雲大社が縁結びの神様と言われる所以もわかりました。

 

県立古代出雲歴史博物館の学芸企画課長、品川知彦氏によると、出雲に集まるのは諸説あり、神社によって異なるそう。(参考:なぜ10月? “神在月”に出雲に神々が集まる理由は… (3/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

その中の一つの説に、納得しました。

「たとえば出雲大社の祭神の大国主神(おおくにぬしのかみ)が目に見えない幽事(かくりごと)を支配するため、その下知を受けに出雲大社に集まるという説です」

 

〇見えないものが見えてくる土地柄

出雲を訪れた人に共通するのは、「神さまを身近に感じる」という感覚だそう。目に見えないものに守られている感じを受けると・・・・

松江を散策していてもよく耳ににしたのは「出雲の神様のおかげ・・・・」という言葉でした。私の中で、松江は出雲ではないと思っていたので、最初は意外に感じていました。

しかし、神話や土地柄、そこに根付いている口承などを知ると、理解できるようになってきました。

 

そして、出雲地方の天候と夕日のことをまとめていたら、見えない夕日が、天照大御神と重なりました。見えていないけども、見えているものの存在を意識させられました。

 

それは、五十数代続く九千(まんくせん)神社の錦田剛志宮司の言葉にも重なります。

「日本人は本来、目に見える世界と目に見えない世界のバランスの中で生きてきたはず。だけど、都会での目に見える生活の中でバランスを崩してきました。出雲は、神話では黄泉の国への入り口。つまり、暗闇を感じることができます。そのため、出雲に来るとそのバランスを取り戻すことができるのではないでしょうか」

出雲は、黄泉の国の入り口で、暗闇を感じることができる。まさに、夕日を求めながら、雨で見えない暗闇と同じような感覚がそこにはありました。見えない太陽を思い浮かべることに意識的になっているのを感じていました。

 

そして、八百万の神々が、出雲に集まるのかわかりました。

現世の政事は「天照大御神」が・・・・
幽れたる神事は「大国主命」が・・・・

目に見えない様々なことを司っていたのが出雲大社大国主命で、八百万の神とともに、相談をしながら、いろいろなものを見えない糸で結んでいる。

 

最後に「目に見えないものを見る」ということを決定づけてくれたのが、今回の展覧会であり、宍道湖、出雲地方の夕日でした。このご縁、去年の神在月の会議で、結びつけておいてくれたのかもしれません。

 

 

■補足 参考情報

*1:■松江のバス網は、経路が複雑

◎大橋川をはさみ北と南で分断 直通ルートがない

松江のバス路線は、大橋川をはさんで、北側(赤)と南側(青線)に分かれており、北・南それぞれに、内回り、外回りがあります。概略を示すと、下記のような感じです。

川を越えて、直接移動することができず、乗り換えが必要です。

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 島根県立美術館は、青の南循環を利用します。

 

 

◎市営バス 南循環路線図 

  

引用:南循環線 外・内回り

  

◎ちなみに市営バス 北循環路線図 

 

 引用:北循環線 内回り・外回り

松江しんじ湖温泉駅」から「松江駅」に行く時に北循環利用しました。

 

◎「内回り」「外回り」の利用のコツ

バス待ちの時間、地元の方から伺ったバス利用のコツです。
松江しんじ湖温泉」から「松江駅」まで利用する際、内回り、外回り、どちらでも着くけども、かかる時間が違います。ただ、バスの本数が少ないため、待ち時間によっては、遠回りの方が早く着いたり同時になることも。冬などは、時間はかかったとしても、乗ってしまった方がよい。バス停で寒い中、待つよりは、時間がかかっても、大回りした方がよいということです。(暑い夏も同様)といったコツを教えていただきました。地元の方でも、悩むとおっしゃっていました。

 

 

*2:■白潟公園
宍道湖大橋の南側、島根県立美術館へ向かう宍道湖の湖畔に広がる親水公園です。レイクラインバスで、松江から向かうと、湖にぶつかるところに見える大きな「青柳楼の大籠」(H=6m)があります。この燈篭はかつて入江の灯台の役割をしており移築されたもの。

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公園にはたくさんの松が植樹されています。松は島根の県木です。

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湖畔には石畳の歩道が整備され、島根県立美術館へと続いています。

ここは「宍道湖水辺八景 美術館のある水辺」。目の前には宍道湖が広がります。 

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途中、建設省の白潟水位観測所がありました。

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その場所から眺める美術館の建物も違う表情を見せてくれます。

 

 

*3:■美術館周辺
美術館には、メインエントランスではなく、裏手から入ることになります。 

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下記の③の彫刻の前に到着。ここから岸公園の彫刻展示に・・・

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*4:■岸公園の彫刻展示

島根県立美術館宍道湖側に広がる芝生を中心とした親水公園で、公園内には、彫刻が設置されています。
この土地は、近代スポーツ界に大きな足跡を残された岸清一先生のご遺族の方からのご寄付によるもの。宍道湖を埋め立て昭和40年岸公園としたそうです。

 

*5:■野外彫刻
7点の野外彫刻が展示されています。①~⑦

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作者と作品名は次のとおり 

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作品解説

 島根県立美術館|観光コンシェルジユ  
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白潟公園から美術館にたどり着くと、最初に出迎えてくれる彫刻がこちら。③『舞う・風・ひかり』です。

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ぐるぐる回りながら形が変わります。

 

 さらにその先には、有名な⑤《宍道湖うさぎ》が登場。

宍道湖に向かって並ぶ12羽のうさぎは縁結びスポットとしても有名です。パワーをより増すためのおまじないもあります。

先頭(湖側から)から2番目のうさぎに、西を向いて触ると幸せが訪れると言われているのだとか。また、うさぎの前にはシジミがいっぱい。これは、お供えするとさらに効果アップといわれているためです。

 

*6:山陰合同銀行本展 展望室
JR松江駅から、島根県立美術館に行く途中、ぜひ、立ち寄りたいスポットが山陰合同銀行本店ビルです。島根県内で最も高いビルで、高さは75m。最上階の14階にあがる直通の専用エレベーターがあり、展望室として開放されています。 

【利用可能時間】
[4月~10月]10:00~18:00
[11月~3月]9:30~17:30

島根県立美術館の開館が10:00~なので、開館前に見るのは厳しいかもしれません。

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(左)ビルの入り口  (右)地図

 

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宍道湖が一望できる大パノラマ。美術館も高い位置から見ることができます。

 

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川にかかる橋の様子もよくわかります。松江の町を360度、見渡すことができます。

参考:

【松江さん歩】 山陰合同銀行本店、空から松江をみてみよう 【松江市魚町】 | 山陰百貨店―日常を観光する―

詳細情報 - しまね観光ナビ

 

*7:出雲大社
始めて訪れた島根旅の第一日目は、台風の通過にあたりどしゃぶりの雨でした。電車やバスの窓ガラスに激しく雨が叩きつけます。車窓からの景色は全く見えません。

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畑デン、市営バスの車窓から

 

◎勢溜の鳥居付近  雨はだいぶ弱まりました。傘をさす人たちが行きかいます。

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◇勢溜(せいだまり)の大鳥居

木製の鳥居の劣化により建て替えが行われました。2019年10月2日竣工。以前は木でしたが、錆に強い金属となりました。出雲大社の正門で、人の勢いたまるところという意味で「勢溜(せいだまり)」と呼ばれます。ここが参拝の入り口。

 

出雲大社本殿と、背後の八雲山。雲につつまれ幻想的 

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八雲山は、スサノオミコトが、初めて詠んだ和歌の題材です。ヤマタノオロチを退治し、櫛稲田姫と結婚した時に「八雲立つ・・・」と読みました。小泉八雲の名も、出雲の枕言葉、「八雲立つ」なのでこの歌との関連があるのでしょうか?

 

◎本殿 屋根の工夫 

出雲大社の屋根は分厚い檜皮葺にでできています。厚さは1mほど重ねられいます。裏山の八雲山から下りてくる湿気を含んだ空気で傷みやすいため、檜の皮を何層にも重ねる工夫がされています。また勾配をきつくして雨や雪が流れ落ちやすいようにしています。

何気なく撮影した写真でしたが、八雲山の湿潤さと屋根の作りの関係を捉えていました。雨によって八雲山に雲がかかる光景を見ることができ、この場所の象徴的なシーンを納めることができました。特徴的な屋根はの工夫は、気象に合わせて作られたものであることを、新美の巨人たち:テレビ東京で知りました。

 

本殿裏側の木に生えるコケの様子からも、湿潤な環境を伺わせます。雨で水分をたっぷり含んだコケは、緑の深みを増していました。

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◎十九舎 屋根にもコケが・・・ 雨雫がおちています。出雲大社の修復は伊勢神宮とは考え方が違うのだそう。伊瀬神宮は20年に一度と、定期的に時期を決めてすべてを新しくして取り換えながら維持をする。一方、出雲大社は時期は決められておらず、同じ建物を修理メンテナンスしながら、古代からの木材も使いながら、老朽化したら大修理をおこなうのだそう。60年ぶりの平成の大遷宮(2013年)というのは、60年ごとに行われているわけではなく、必要になった時に行われているとのこと。出雲大社は傷んだところをメンテナンスしながら維持していくという考え方だとボランティアさんの解説がありました。

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十九舎:八百萬神(やおよろずのかみ)
神在祭の間(旧暦10/11~17)、全国から集まった神の宿所となる社。
 
稲佐の浜で、神迎神事(かみむかえしんじ)が行われ神々をお迎えします。終わると「神迎の道」を行列し、出雲大社楽殿にて「神迎祭」が行われ、その後、神々は旅(宿)社である東西の十九社に鎮まります。
 

◎ 素鵞社(そがのやしろ) スサノオノミコト大国主大神の父)を祀っています。

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本殿よりも最大のパワースポットともいわれていることを知りました。

屋根から雨がしたたる素鵞社

始めて出雲大社に訪れた時、ここに誰を祀っているのかもわかっていませんでした。それどころか神話も全く理解していないので、スサノオと言われてもどんな神かも知らない状態。出雲大社の主が、大国主大神だと聞こえてはいますが、それもまたどんな神なのか、因幡の白兎ってどんな話だったっけ?大国主大神とはどういう関係?

そんなレベルの知識だったので、出雲大社の建物を理解するには、知識が足りなすぎました。ただ無造作に写真を撮影してきただけでした。

しかし、なぜか、ここの屋根に降り注ぎ、滴り落ちる雨の雫を見ていたら、それを動画で撮りたくなりました。ここは、感じる人には何か感じさせる場所なんだそうです。何かの力が働いたのでしょうか?

 

◎急激な増水

「千家国造館」に向かう途中の川は、増水し流れが速くなっていました。激しく八雲山に降った雨が、急激に流れ出したのでしょうか?

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◎勢溜の鳥居 参拝をして、勢溜の鳥居に戻ると、雨はあがり、鳥居の向こうには別世界が広がっていました。何か神々しさを感じさせられました。

このシチュエーションをもたらす参道の地形に秘密めいたものを感じ、何か意図的なものがあってこの傾斜が生まれたのでは?と感じていました。ボランティアさんによると、もともとこの土地が持っている地形で、意図的に作ったわけではないとのことでした。

 

 

*8:■日御碕へ

お天気次第で、出雲の夕日スポット「日御碕」に行く予定を組んでいました。朝から土砂降りでしたが、午前中のうちに、名物古事記丼の予約を入れていたので、夕日の時間に合わせてバスで日御碕に向かいます。

夕日の時間に間に合うバスは、1日、4本。そのうち2本は午前中。15時と16時台のいずれかのバスを利用することになります。古代出雲歴史博物館には、日御碕行きのわかりやすい時刻表が用意されていました。(博物館は2020年4月23日まで休館

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出雲大社連絡所 15:16のバスで日御碕へ向かいます。

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途中の海岸では、午前中のどしゃぶりは嘘のように青空もお目見えしてきました。ひょっとしたら・・・・の期待も高まります。

 

◎日御碕

しかし・・・・ 夕日に遭遇することはできませんでした。

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これくらいの雲だと、チラリと太陽が顔を見せたりすることもあるのですが・・・・

しかしながら、散策途中の岩肌の色の違いや、大地のエネルギーを感じさせられながら、灯台に向かいます。

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ここ日御碕は、奇岩や絶壁による自然の景観が楽しめるスポットです。「日本の自然百選」にも選ばれました。海食によって隆起した岩盤や柱状節理なども見られる場所です。 

 

◎日御碕灯台

石造灯台としては日本一高い灯台で、163段の階段を上り、展望台から眺めることができます。

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東洋一と言われる、近代産業の遺産である灯台の内部に入ることができる貴重な体験ができました。平成10年に「世界の歴史的灯台百選」に、平成25年には国の登録有形文化財に選定されています。

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灯台内部には「不審船を見たら通報を」という貼り紙がありました。ニュースで見る遠いできごとが、この海域の話では、日常であることを実感させられます。

 

 

眼下に広がる断崖絶壁 岩の亀裂には、風景の科学を感じたり・・・

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かすかな地平線のカーブから、丸い地球も感じたり?

夕日を見ることはかないませんでしたが、この場所を楽しむことができました。こちらには、遊歩道もあり、柱状節理なども見られるそう。見たかったのですが、帰りは16:50のバスを逃すと、次は18:20。1時間半、バスがありません。

さらに出雲駅からの電車の連絡も19:19。さらに松江しんじ湖温泉まで、1時間かかってしまいます。お天気も曇りで、奇岩も薄暗くてはよく見えないだろう・・・ということで、切り上げることにしました。 

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◎ 花房商店の古事記

日御碕を訪れる目的は、夕日の他にもありました。それは、名物の古事記丼」です。灯台の利用時間について観光協会に問い合わせをした時に、ぜひお勧めと教えていただきました。

その時、雨が降ったり、天候が悪いとお店は早く閉まるので、気をつけてというアドバイスをいただいていました。

午前中、かなりひどい雨だったので、営業は何時ぐらいまでか、観光案内所からお店に聞いていただきました。来られるなら、開けて待ってますとのことでした。花房商店というお店で、海鮮丼では定評のあるお店です。夕日が見れなくても、地元の食が訪れる目的になるので、お願いしました。

たっぷりの新鮮な海鮮。丼ぶりメニューは好んで食べないのですが、ごはんにかかったたれが私好みでおいしかったです。古事記丼2,160円。お店の方によると、花房商店のお勧めは、ウニ丼だそうです。

  古事記丼」とは、地元で獲れたブリ・サザエ・ワカメをベースに、他にもその日手に入った水産物を乗せた海鮮丼。サザエ・ワカメは、「風土記」(古事記と同じくらいの時期に書かれた)に記載されている食材。古事記丼の名前の由来。醤油の代わりに秘伝のたれがかけられており、板ワカメをほぐして丼にかける。

島根県:日御碕で「古事記丼」の試食会を開催しました!(トップ / しごと・産業 / 水産業 / 地方機関 / 松江水産事務所 / 水産業の振興)

 

〇山陰地方の天候の特徴を知る

花房商店のお店の方と話していてわかったこと。この日のお天気は、台風の影響だとばかり思っていました。ところが「山陰地方は中国側から吹く湿った風が、中国山地にあたり、雲となって雨を降らせやすい地域」だったということがわかりました。出雲の地名も、雲が出ると書きます。夕日で有名な場所ですが、実は、晴れることの方が少ないようなのです。

引用:山地を境に異なる? 中国地方と四国地方の気候と農業 – 中学受験ナビ

夕日が高確率で見ることができるから、名所なのだと思っていましたが、そういうことではなかったのです。晴れたらラッキー!ぐらいに思っていた方がよいようです。

 

◎ブルーに染まる宍道湖の夕景

帰りの一畑電車の中から望む宍道湖宍道湖の夕日には遭遇できませんでしたが、ブルートーンの夕景を見ることができました。f:id:korokoroblog:20191226010218p:plain

日御碕で、遊歩道散策をしていたら、帰りの電車は暗闇の中だったと思います。結果、よいめぐり合わせとなったようです。

 

 

*9:最終日にやっと見た夕景
3日間、滞在して、やっと最終日、こんな夕景と遭遇・・・・

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夕日に遭遇できたら、ラッキー!というつもりでいた方がいいのかもしれません。