夕日がきれいに見えることで有名な島根県立美術館。 アクセス方法を紹介します。バス網が特殊なので、不慣れな観光者には、馴染みがないので注意が必要です。個人的におすすめは、松江駅から徒歩です。
*■島根県立美術館:夕日の見える美術館 アクセス&見どころより、アクセス記事を独立させました。
■島根県立美術館について
夕日が見える美術館として定評のある島根県立美術館は、宍道湖のほとりに位置しています。ロビーは無料開放されていますので、夕日を美術館内で鑑賞することができまます。
収集作品は、定評があり、松江にちなんだ作品や、島根ゆかりの作家や作品。そしてユニークな企画展示も行われています。
■島根県立美術館へのアクセス
JR松江駅を基点に、島根県立美術館に向かうルートはバス便が一般的です。バスは「市営バス」と「レイクラインバス」があり、目的によって、使い分けるとよいでしょう。
バス路線は循環しており、場合によってはかなり大回りになることもあるので注意が必要です。
〇JR松江駅より「松江市営バス」
乗り場:松江駅 バスターミナル「1番」のりばより乗車
引用:市報松江10月号
松江駅から南循環の内回りで6分で県立美術館に到着。
注:この乗り場には、外回りのバスも発着します。間違えて外回りに乗るとかなり大回りになるので要注意⇒(*1)
【時刻表】
・JR松江駅 発 「南循環線内回り」 時刻表(PDF)
・県立美術館前 発 「南循環線外回り」 時刻表(PDF)
*松江のバスは複雑なので要注意(⇒*2)
〇「ぐるっと松江レイクラインバス」
松江バスターミナルのりば⑦からレイクラインバスが出ています。
バス乗り場地図:市報松江10月号より
レイクラインは、観光用のバスで、松江駅から出発し、周辺を左回りの一方向で回るループバスです。松江駅から島根県立博物館へは、大回りとなるため、40分(赤)ほどかかります。
引用:水の都 松江 より
観光スポットを循環しているので、市内観光を兼ねながら、美術館に向かうという選択もあります。ただ、時間がないスケジュールの時は、ロスタイムになるので注意が必要です。
〇レイクライン「バスの途中」から利用
松江のバス路線は、大橋川をはさんで、北側、南側が分断され、バスルートがつながっていないのが特徴です。北側から南側への直通ルートがありません。唯一、レイクラインバスが、北と南をつないでいます。
そこで、周回するレイクラインバスの、北側の大回り分はショートカットし、松江駅から歩いて、天神町中央から利用するという方法を思いつきました。
ところが、このバス停の時刻を調べてもわからず、おおよそあたりをつけて利用しようと思ったのですが、バス停の位置がよくわからず・・・・ どうもバスは出たあとだったようでした。次のバスを待つなら(20分後)歩けてしまうので、歩いて行くことにしました。結果、この選択が功を奏しました。
〇タクシー
*松江駅から 730円
*松江城から 730円
*松江宍道湖温泉から 730円
*東本町から 730円
松江のいずれの場所からも730円で行けます。
■お勧めはJR松江駅から徒歩
島根県立美術館へは、バスが一般的に使われるようです。徒歩だとJR松江駅から15分。遠いと感じるかは、個人差がありそうですが、実際に歩いてみると、思ったほどではありません。その間に見どころもいろいろあるので、景色は変化に富みます。それらを見ているうちにいつの間にか到着します。(夏の暑い時期は、厳しいかもしれませんが・・・)
〇徒歩のルートマップ
水の都松江で紹介されている、モデルコースに毎日がアートプロジェクトというコースがあります。その地図がわかりやすいので紹介。
引用:松江観光協会 - モデルコース|もっと知りたいコアな松江|松江散策モデルコース|毎日がアートプロジェクト (松江パブリックアート散策)(MAP掲載許可済)
〇徒歩をすすめる理由
◎本来は来館者入口から
入口は、バスを降車すると、その奥に来館者入口があります。
◎美術館の開館前の時間を有効活用
島根県立美術館の開館は10:00からですが、岸公園の彫刻や、白潟公園散策は、開館時間前でも自由に鑑賞することができます。開館前に到着できるように予定を組んでおくと、時間を有効に活用できます。
*のちに、ロビーフロアは、9:40に開館していることが判りました。
島根県立美術館は、常設展も充実しており、企画展も合わせて見ると、結構、時間がかかります。(他に展望テラスや、アートライブラリーなどもあります。)
島根県立美術館の他にも観光を組み合わせている場合、時間が足りなくなってしまうことが考えられます。屋外展示を見る余裕がなくなる可能性も・・・
松江からバスで6分、徒歩15分。バスの待ち時間があれば、到着してしまいます。さらに、白潟公園、岸公園の見学もついでにできてしまうので一石二鳥です。
注:山陰合同銀行本店展望室は、島根県立美術館の開館前の時間に見ることはできないので注意。
◎散策ルートにロスがない
美術館のロビーから、屋外の岸公園の外に出る出入口は、下記の地図の④と⑦のあたりです。館内を最初に見て、彫刻を見て、さらにその先の白潟公園にも足を延ばそうとすると、行って戻ってくるロスタイムが生じてしまいます。
彫刻を鑑賞する動線もJR松江駅から徒歩のルートは、一筆書きのように効率よく散策ができます。
美術館の建物の左側がリ「ストランテヴェッキオロッソ」(上のマップの赤いところ)。赤い囲みのあたりが美術館への出入口です。
出入口の前には④『つなぎ石 作品-35』の作品があります。
◎来館者入口から入った時の一般的な動線
来館者入口から入ると、館内からガラス張りの先の宍道湖を見ながら、外に誘導されます。
美術館の前は公園になっていて、いくつかの彫刻があるので、順に鑑賞していきます。橋の先には「白潟公園」が続いていますが、このあたりで来た道を戻ります。美術館の出入口まで戻ると、その先にも、彫刻があることに気づき、そちらに向かいます。さらにその先にも「宍道湖夕日スポット」がひろがっているという感じで、行ったり来たり往復することになります。
〇徒歩ルートの経由地
◎白潟公園
宍道湖大橋の南側、島根県立美術館へ向かう宍道湖の湖畔に広がる親水公園です。レイクラインバスで、松江から向かうと、湖にぶつかるところに見える大きな「青柳楼の大籠」(H=6m)があります。この燈篭はかつて入江の灯台の役割をしており移築されたもの。
公園にはたくさんの松が植樹されています。松は島根の県木です。
湖畔には石畳の歩道が整備され、島根県立美術館へと続いています。
◎宍道湖水辺八景 美術館のある水辺
ここは「宍道湖水辺八景 美術館のある水辺」。目の前には宍道湖が広がります。
途中、建設省の白潟水位観測所がありました。
その場所から眺める美術館の建物も違う表情を見せてくれます。
◎美術館周辺
美術館には、メインエントランスではなく、裏手から入ることになります。
下記の③の彫刻の前に到着。ここから岸公園の彫刻展示に・・・
◎岸公園
島根県立美術館の宍道湖側に広がる芝生を中心とした親水公園で、公園内には、彫刻が設置されています。
この土地は、近代スポーツ界に大きな足跡を残された岸清一先生のご遺族の方からのご寄付によるもの。宍道湖を埋め立て昭和40年岸公園としたそうです。
◎野外彫刻・・・移動
◎山陰合同銀行本店展望室・・・移動
(⇒〇利用時間 )
■帰りのバスはどこから乗車する?
〇夕日鑑賞の荷物について
美術館から嫁ヶ島の夕日スポットまで、およそ10分ほどかかります。ロッカーに荷物を預けたまま移動して鑑賞すると、日没後、30分で美術館に戻らなくてはいけません。夕日は沈んだあとの30分も美しいので、ちょっともったいない感じです。
日没後のマジックアワーの余韻に浸ったり、袖師地蔵からのアングルも見逃せません。野外彫刻に戻って日が落ちたあとの空を合わせて撮影するのも素敵です。また美術館のガラスに反射する日没後の景色は思わぬ効果を見せてくれます。
日没後も、見どころや撮影ポイントはいっぱいなので、30分で戻って荷物をピックアップするというのは、かなりあわただしくなります。
そこで、嫁ヶ島付近で夕日鑑賞をする場合は、荷物をロッカーに預けず、引き取っておくことをお勧めします。荷物をピックアップしてあれば、閉館時間を気にせず、自由に撮影や鑑賞ができます。
ということで、荷物をロッカーから出しておけば、「㉘島根県立美術館前」から乗ることにとらわれることなく行動ができます。「㉞嫁が島夕日公園前」や「㉝嫁が島西」から乗車するという選択もできます。
〇「㉛夕日公園前」
松江駅を出発したレイクラインバスは、大回りをして「島根県立美術館」に到着します。その次の駅が、「夕日公園前」です。
「夕日公園前」のバス停は、交通量の多い2車線の幹線道路の山側にバス停があります。
▲中央分離帯あるため、道路を渡ることができません。
反対側の湖側へは地下道を通って夕日公園に渡ります。渡った先のバス停が「㉞嫁が島夕日公園前」です。
▼地下道でつながっています。
▲「夕日公園前」から「嫁ヶ島夕日公園」側へ地下通路から出たところ
帰り「㉞嫁が島夕日公園前」から松江方面に乗車する時は⇒(*4)
〇「㉛夕日公園前」と「㉞嫁ヶ島夕日公園」は反対車線のバス停
▼「㉛夕日公園前」から「㉞嫁ヶ島夕日公園」を望む
〇「㉞嫁が島夕日公園前」(橙)「㉝嫁が島西」(橙)
橙色で囲んだバス停は、島根県立美術館から夕日スポットに向かう時には止まらず、Uターンをして戻ってきた時のバス停です。夕日公園からの帰りに利用します。
〇「㉘島根県立美術館」
島根県立美術館から松江に行くバスの時刻表
美術館で用意されていた2019年8月の時刻表です。
注:18時台の「島根県立美術館」に止まるレイクラインバスは、直接、松江方面に行くバスと、夕日公園前に向かってから戻ってくるバスがあるので注意が必要です。⇒*5)
注:市バスの「外回り」「内回り」⇒(*6)
松江に戻る時は、バスに乗る前にどのようなルートのバスか、確認をすることも大事です。帰りの時間は、渋滞のため、時間通り運航でなくなるので、どのバスが来たのかよくわからなくなります。その日、帰路につくため、空港バスを利用する時などは、要注意。
渋滞や、一方通行の規制、指定ルートなどがあって、大回りする部分もあり、それらを考えたら、帰りも歩くという選択もあります。陽がおちた湖岸の景色も眺めることができます。
〇付記:冬のバス待ちは・・・・
寒いので、島根県立美術館のロビーでバスを待ち、ローターリーにバスが入ってきたら移動すればよいと思っていました。
姿が見えて、バス停に移動したのですが、遅い時間で、バス停に人がいなかったためか、バスのスピードは緩まず、停止もしなかったので、乗り損ねてしまいました。
少し早めに、バス停で待っていた方がよいのでお知らせ。
■関連記事
【島根県立美術館】
〇■島根県立美術館:夕日の見える美術館の見どころ(無料開放を中心に)
〇■島根県立美術館:アクセス おすすめは徒歩&バス便利用時の注意 ←ここ
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〇■島根県立美術館:野外彫刻 『WAVING FIGURE』 建畑覚造
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【企画展】
〇■島根県立美術館:黄昏の絵画たち 近代絵画に描かれた夕日・夕景
〇■島根県立美術館:柳宗理デザイン 美との対話
【宍道湖の夕日】
〇■宍道湖周辺の夕日スポット
〇■宍道湖の夕日を見るコツは? あきらめない チャンスを逃さない
〇■島根旅行記:松江・出雲 3回訪れて見えた目まぐるしく変わる山陰のお天気
■補足 参考情報
*1:■南循環 内・外回り路線図(赤破線は×)
美術館から松江駅に向かう時は外回りのバスを利用します。
*2:■松江のバス網は、経路が複雑
◎大橋川をはさみ北と南で分断 直通ルートがない
松江のバス路線は、大橋川をはさんで、北側(赤)と南側(青線)に分かれており、北・南それぞれに、内回り、外回りがあります。概略を示すと、下記のような感じです。
川を越えて、直接移動することができず、乗り換えが必要です。
(画像掲載許可済)
島根県立美術館は、青の南循環を利用します。
◎市営バス 南循環路線図
引用:南循環線 外・内回り(画像掲載許可済)どこでもバスネット
◎ちなみに市営バス 北循環路線図
引用:北循環線 内回り・外回り(画像掲載許可済)どこでもバスネット
「松江しんじ湖温泉駅」から「松江駅」に行く時に北循環利用しました。
◎「内回り」「外回り」の利用のコツ
バス待ちの時間、地元の方から伺ったバス利用のコツです。
「松江しんじ湖温泉」から「松江駅」まで利用する際、内回り、外回り、どちらでも着くけども、かかる時間が違います。ただ、バスの本数が少ないため、待ち時間によっては、遠回りの方が早く着いたり同時になることも。冬などは、時間はかかったとしても、乗ってしまった方がよい。バス停で寒い中、待つよりは、時間がかかっても、大回りした方がよいということです。(暑い夏も同様)といったコツを教えていただきました。地元の方でも、悩むとおっしゃっていました。
*3:*基点によってショートカット
1日の最初に美術館を訪れる計画の場合、宿泊場所によって基点が変わります。
松江付近の主要な宿泊場所を♨ブルーバック白抜で、レクラインバスのバス停候補・・・青破線で示しています。
「松江駅近辺」・・・・①松江駅(レイクラインバスに乗らず神保町中央まで歩く)
「東本町」‥‥㉕大橋北詰(松江駅にはでないで大橋北詰まで歩く)
「松江しんじ湖温泉」‥‥⑰松江しんじ湖温泉
レイクラインバスのバス停で、大回りしないルートを検討してみるとよいです。
「松江城やカラコロ工房付近」・・・・「カラコロ工房前」まで歩いて、南側方面を回るバスを利用すると、北側をショートカットできるので乗車時間を短縮できます。
(「⑦国宝松江城(大手前)」から「㉓カラコロ工房前」まで徒歩5分)
*観光しながら、美術館へ
レイクラインバスは様々な観光スポットを経由しているので、観光をしながら日没に合わせて向かうという行程もあります。レイクラインバスの1日乗車券を利用すれば、何度でも乗り降り自由です。
「松江城」「塩見縄手」「松江堀川地ビール館」「月照寺」など、好きな場所で下車し散策しながら辿りつく行程もあります。(観光スポットはバスのルートマップの赤の囲みで示しています)
島根県立美術館の周辺にも注目スポットがいっぱい。松江市内をあちこち散策をしながら夕日に合わせて美術館に訪れてもいいです。また美術館そのものも見どころもありますし、美術館をいろいろな場所から眺めて、自然との融合を感じてみるのもいいです。美術館の周辺にも見どころはいっぱいあります。1日どっぷりつかることもできます。アクセスはそれぞれの旅行計画に合わせて・・・
*4:写真左赤丸で囲った「㉛夕日公園前」のバス停にレイクラインバスが通過したあと、「西嫁ヶ島2丁目」を通ってUターンして戻ってきます。およそ10分ほどで、戻るので、それを目安にするとよいと地元のボランティアの方から教えていただきました。渋滞でバスが遅れている時など、運行状況の目安になります。
*5:■黄色のマーカーは同じバス
18時台赤字:夕日公園を回ってから松江に行きます。(26分)
18時台黒字:松江に直接 (13分)
黄色のマーカ:黄色のマーカーでつなげた赤字と黒字のバスは同じバス。
どちらに乗っても、松江到着は同じ。
(18:17と18:30は同じバスで、松江の駅に到着する時刻は同じです。⇒赤字の時刻のバスに乗ると、夕日公園、嫁ヶ島付近を車内から見ることができます。)
下記のルートの㉛「夕日公園前」を通り、一周してから、また美術館1に戻ってきて、松江に向かいます。
また、市バス(青字)は、「外回り」と「内回り」があります。美術館から松江駅へは「外回り」(青字〇囲み)で6分ほど。青字〇囲みなしだと、「内回り」なので、1時間以上かかってしまうので注意。
引用:南循環線 外・内回り(画像掲載許可済)どこでもバスネット