ヨコハマトリエンナーレ2020 多くの作品や映像があり、どのように回わればよいのか迷ってしまいます。目的に応じて、いくつかパターンを紹介します。
- ■無料エリアで下見を!
- ■体験型作品の予約を忘れずに
- ■その他の無料エリアも活用
- ■映像作品 攻略法
- ■映像をどれくらい見たいかで決まる日程
- ■ヨコトリ2020は予約チケットが必要
- ■アクセス・ルート
- ■日本郵船歴史博物館は、別日に他の博物館と一緒に
- ■興味のある作品に合わせて日程アレンジ
- ■関連
■無料エリアで下見を!
上記で詳細を紹介していますが、ヨコトリ2020は、無料で見ることができるエリアが意外に多いことがわかりました。
〇マップで無料エリアを確認
【横浜美術館 2階】
・横浜美術館の正面玄関(マークイズ側)から入ったフロアが2階になります。
・ブルーの部分が無料エリア
・斜線部分は、階段展示の無料エリア
・★は、見逃し注意
【プロット48 1階】
プロット48は、入口から入って1階北棟周辺が無料エリアです。
〇見ることができる作品は?
無料で見ることができる作品は次のとおりです。
〇見逃しに注意
★は見逃し注意作品です。特に、旧レストランで展示されている張徐展(ジャンシュウ・ジャン)の映像作品は、美術館の外になるので要注意
赤矢印が入り口です。
■体験型作品の予約を忘れずに
〇体験型の作品は3つ 場所と時間
体験型の作品が3つあって、これらは無料エリアにあります。しかし予約が必要なので、ぜひ、事前に予約を・・・・
〇予約はオンラインで‥‥
〇体験型作品のタイムテーブル
・「ランティアン・シィエ」は、90分と長く1日5回のみ。午前、午後のどのあたりで体験するかを決める。
・「モレシン・アラヤリ」の体験は、その前後で、時間のつながりのよい枠を設定
・上記の予定を軸にして、美術館とプロット48の鑑賞時間を配分して想定し「飯川雄大」の体験を予約
・美術館の会場での時間調整は、資料センターなども活用できる
・計画通りの予定を組むには、早めに予約をしないと枠がなくなってしまいます。
【参考】体験型作品について
〇予約上の注意
・予約は前日まで
(前日を待たずに、埋まったり、空きが限られ時間を選択できなくなります。)
・ランティアン・シィエは、女性の場合、スカートだと体験できません。
大がかりなロボットのような装置を背負い、足の間接あたりで器具を固定するため、男性の補助が必要なため。
・飯川雄大さんの会場は、プロット47なので移動時間も考慮。それぞれの会場で鑑賞する作品の時間などを考え予約を設定。
〇予約の入れ方のコツ(参考)
・ランティアン・シィエの作品は、いきなり体験するよりは、2階のフロアをある程度、見たあとの時間帯に予約するとよいかもしれません。
【概要】
関節の動きをサポートしてくれる器具をつけ、タブレットを操作する人のコントロールによって足を動かします。体験した時、この作品の意図や目的を伺うことができました。
【作品の目的】
自分の意思ではなく、コントロールされる動きに委ねた鑑賞体験とは、いかなるものなのか。自分の意思とは違う力で、鑑賞体験をするということは、どのような鑑賞となるのか。という裏テーマのようなものがあることを知りました。
こちらは、作業支援をしてくれる、ウェアラブルロボットの体験会だと思っていたので、この体験が、美術とどう結びついているのか・・・・ と思っていました。現代美術というのは、新しい技術を、取り込み、それを貪欲に作品に活かしているのだ理解しました。
人が多くなってくると、本来の目的まで解説をできないと思われるますので、そんなことを念頭におきながら、時間設定をするとよいと思います。
また、鑑賞に疲れてきた時間帯、一番最後に、体験してみるというのも面白いかもしれません。
〇プランニングにあたって
・体験作品は、無料で利用できるので、有料チケットの予約した日に見るよりは、別日にした方が、よりたくさんの作品を見ることができます。
・「ランティアン・シィエ」と「モレシン・アラヤリ」の体験場所は隣合わせです。移動時間は考慮しなくても大丈夫。ただ、終わってすぐ、モレシン・アラヤリの体験になる時間帯があるので、そこは避けた方がいいかもしれません。
・ モレシン・アラヤリはVRによる映像体験です。場合によっては映像酔いをする可能性があります。心配な場合は、「ランティアン・シィエ」の前に体験しておくとよいかも。(下にも世界が広がっていることに気づき、下ばかり見ていたら気持ち悪くなって、途中で切り上げました)
【News】体験型作品の事前予約がはじまりました!#ヨコトリ2020 では #モレシン・アラヤリ #ランティアン・シィエ #飯川雄大 3名のアーティストの体験型作品を鑑賞いただく際は、事前にオンライン予約が必要です。
— ヨコハマトリエンナーレ2020 (@yokotori_) 2020年7月10日
詳しくはこちらをご覧ください。→https://t.co/IZtnAmI3kM pic.twitter.com/1bDlpWIkqr
■その他の無料エリアも活用
下記のエリアも利用が可能です。
美術情報センターでは、調べものや、過去のトリエンナーレに関する情報などもあります。
無料エリアの散策日の昼食は、比較的ゆとりがあると思われますので、Cafe小倉山やマークイズを考えてもいいかもしれません。
■映像作品 攻略法
ヨコトリ2020は、映像作品も多いので、事前に見たいものや、上映時間などを把握しておくことがコツ。
映像作品の鑑賞については、上記に詳しく紹介しておりますが、ポイントを抜粋。
〇映像作品リストアップ
【横浜美術館】
【プロット48】
〇タイムテーブルとプランニング(サンプル)
下記は映像作品のタイムテーブルと、赤が鑑賞する作品のプラン一例
午前・・・・プロット48
午後・・・・横浜美術館
▼こちらからも見ることができます。
〇タイムテーブル作成のコツ
■映像をどれくらい見たいかで決まる日程
映像作品をどの程度、見るか・・・・ 長尺作品もじっくり、見たい場合は、鑑賞日を1日増やした方がよさそうです。
1日「無料エリアで、下見をする」 「郵船歴史博物館は、別日に設定」を基本の行程として、いくつかプランを上げます。
〇有料入場を1回でおさえたい
・1回目:無料エリア 下見
・2回目:⇒「映像+作品」・・・・見たい映像をしぼり、作品とともに1日で見る
⇒ 映像は諦め、作品メインに回る
〇映像をじっくり見る
・1回目:無料エリア 下見
・2回目:「作品デー」・・・・・作品だけに集中
・3回目:「映像デ-」・・・・・映像だけに集中
(2回目、3回目は、逆でも)
【映像じっくり見る場合の推奨プラン】
「午前:プロット48」「午後:横浜美術館」
〇映像コンプリートプラン
・1回目:無料エリア 下見
・2回目:美術館の「映像作品」中心⇒タイムテーブル作品&ループ上映作品
・3回目:プロット48の「映像作品」中心⇒タイムテーブル作品&ループ上映作品
・4回目:美術館+プロット48の「展示作品」 &(231分映像)
■ヨコトリ2020は予約チケットが必要
チケットは予約制で、しかも時間指定も必要です。それぞれの会場を効率よく回るためには、どの時間を指定するとよいのでしょうか?
〇あさイチから終わりまで、フル鑑賞するなら
朝一番の10:00に予約して、最終まで、目いっぱい堪能。入れ替え制ではないので、最後まで滞在することができます。
ただし、再入場不可なので、鑑賞は午前、午後で2つの会場を分けるなどの計画が必要です。また体験の予約を有料入場の日に入れてある場合。会場作品への再入場はできないので、時間配分に注意。⇒体験の予約で外に出る場合は、再入場が可能とのことです。⇒基本はNGですが、インフォメーションにて相談を・・・
〇プロット48を午前に見る場合
プロット48を午前中に見る場合には、「新高島駅(みなとみらい線)」か、「高島町駅(市営ブルーライン)」から会場に直行した方が時間のロスがありません。ただ、フルに時間を活用しようと、あさイチのチケットを指定してしまうと、横浜美術館で、入館の手続きをするために立ち寄る必要があります。
時間指定は、プロット48から横浜美術館への移動を考えつつ、プロット48での鑑賞時間を想定して、予約時間を決める必要があるのですが・・・・
⇒〇チケットの予約時間も工夫 午前にプロット48なら14:00前後によ役
〇チケット予約時間の裏技(2020.08.06)
裏技:予約時間は、遅れた場合、無効になってしまうと思っていたら、そこまで非情なものではありませんでした。30分の幅があり、その時間に遅れてしまった場合でも、無効になってしまうわけではありません。
公式サイトには、「入館まで待つことがある」とお断りがありますが、入館は可能です。以上のことから、どの程度の遅れまで許容範囲なのでしょうか?(とくに時間の設定はしていないようです)以上のことを総合的に判断すると、チケットの予約時間は、考えることなく「10:00」に設定しておけばよいことがわかります。
入場時間を、入念に計画して、予約時間を決める必要はなく、午前中にプロット48を訪れるなら、午前~午後イチの間で、空いている時間に予約を入れればよいのでした。
【追記】2020.08.20
10:00に予約をして、14:00に横浜美術館で受付をした場合。無効になってしまうのでしょうか・・・・ 無効にはならないそうです。特に、〇時間以内までなら有効という規定はないそう。
日本人の時間厳守の気質が、時間を守っていかなくてはいけないという行動に表れていると感じていました。
〇あれこれ考えるのは面倒という人に朗報(2020.08.06)
↑ 上記で細かいことをあれやこれや言ってますが、そんなことは一切、考える必要はなかったのです。また、年間パスポートを利用することで、自由度の高い鑑賞が可能となります。
横浜美術館には、会員制度があり、これがいわゆる年間パスポートにあたる会員特典です。会員期間が毎年4月1日~翌年3月31日なので、今から入会すると、ちょっと損した気分になってしまうのですが・・・・ その特典にはびっくり!
〇ヨコトリ2020も利用可能です。しかも何度も入館できます
〇なんと、予約をせずに入館できます。ぶらりと立ち寄れます
(混雑時は待つこともあります)
〇会場の出入りは何度でも自由。再入館も可能。会場の往復も可能。
〇年会費:5000円 (4月1日~翌年3月31日)
〇ヨコトリ2020だけでなく、今年度行われる展覧会も利用できます。
ヨコトリに3回、行く予定なら、元がとれます。2回利用でも、今年度の展覧会を、何度も見ることができるのでお得です。映像を見るために、何度か訪れたいけど・・・・と思っているなら、会員になった方がお得です。
■アクセス・ルート
〇直接、プロット48へ行くルート
〇プロット48から横浜美術館
■日本郵船歴史博物館は、別日に他の博物館と一緒に
下記で紹介しています。
〇日本郵便歴史博物館の展示について
・予約不要
・チケットを提示すれば、横浜美術館の予約日に関係なく、会期中は入館可能
(入館は一度限りという規定は、特にありません)
・展示替えはなし
・ヨコトリのチケットがない場合:400円の入館料で、常設展ともに鑑賞可能。
〇注意事項
・開館時間は、ヨコトリ2020より、1時間早く10:00〜17:00
・入館は16:30まで
・16:30までに入館を考えると、ヨコトリ2020の鑑賞は16:00頃までと制限される
・最初に、日本郵船歴史博物館を見てからというルートも考えられますが・・・
(最初に見る作品としては、ちょっと物足りないかも)
・地方の方で1日しか滞在できない場合などは、ここはあきらめ、ヨコトリ2020でよりたくさんの作品を見た方がよいかも。
〇プランニングのコツ
・ヨコトリ2020を見てから移動はロスタイムが多いので、別日に設定
・常設展も見ながら、ゆっくり見るのがおすすめ
・第1・第3土曜日は館長代理による常設展解説があるのでそれに合わせても・・・
・周辺の博物館と合わせて散策
周辺には、横浜開港にまつわる博物館もあります。入館料も無料や比較的抑えられています。それらと一緒にまわってみてはいかがでしょうか?
⇒神奈川県立歴史博物館:常設展 300円
⇒横浜市開港記念会館 お知らせ 横浜市中区:無料
⇒横浜開港資料館:200円
〇日本郵船歴史博物館へのアクセス
*徒歩:横浜美術館⇒日本郵船博物館 徒歩18分
*みなとみらい線:みなとみらい駅⇒馬車道 13分 (190円)
*タクシー:730円 約4-10分
■興味のある作品に合わせて日程アレンジ
現代アートへの関心の度合いによって、見たい作品や、見方は違うと思います。まずは、無料エリアで全体の様子を把握し、もっと見たいと思ったら、攻略の計画をたててみればいかがでしょうか?下見で、ぜひ見たいと思った作品や、新たに興味を持った作品もでてくるかも。下記を参考に、アレンジしてみてはいかがでしょうか?
尚、新型コロナの感染状況も刻々と変化しており、 芸術鑑賞との兼ね合いなども考えさせられるところです。まさに毒とどう付き合っていくかを、自ら考え選択していくことを求められています。
注:情報につきましては、細心の注意を払っておりますが、情報の正確性および完全性を保証するものではございません。夜間開館時には、追加の上映などもあります。
ヨコトリ2020の「よくあるご質問」に上映時間のpdfがアップされました。(2020.07.17現在の情報)そちらを元に作成しております。合わせてご確認いただけましたら幸いです。
■関連