話題の国宝展開催までカウントダウンが始まっているようで、いろいろな書籍なども目白押し。よくわかりませんが貴重な機会らしいです。行く予定の方は、どんな行程を考えているでしょうか? 参考にした情報などを紹介します。
■国宝展って?
国宝という言葉が生まれて120年、京都国立博物館が開館して120周年という記念して催される特別展。展示物は約200点で、すべてが国宝指定されています。国宝展は、1976年(昭和51年)に「日本国宝展」が京都国立博物館で開催されて以来41年ぶりだそう。
↓こちらでは、カウントダウンの秒読みが始まっています。
■混雑予測
事前の情報収集の状況では、とにかく混むだろうとのこと。2015年の琳派展を彷彿とさせるものがあると… 聞いていたのですが、今では、若冲展を超えるのでは? という話も出ているようです。2時間、3時間待ちは覚悟しておいた方がいいのかもしれません。ツアーで行ったとしても、優先入場はありません。そのため見る時間は、帰りの時間に合わせて左右されてしまいます。琳派展の時は、90分並びました。そして鑑賞できたのは90分ほどだったでしょうか。
そこで、今回は、ツアーはやめて、単独のレール&ホテルプランで、個別に行くことを計画しようと思っていました。ところが・・・・・
■貸切プラン登場
開催が近づいてくると貸切プランが登場しました。休館日を利用したプランで、総数200名枠。80分の鑑賞とのこと。(ただし、このプランは参加条件があります)下記のような貸切プランです。
〇50+休館日にゆっくり見学!京都国立博物館貸切内覧会と美しき庭園を訪ねて
夜ではなく休館日の貸切。他のツアーなども含めて京都博物館内200名ぐらいということらしいです。200名限定であればあの芋洗い状態から解放され、ゆったり見ることができます。しかし、見学時間は90分というのは短い! もっとじっくり見たいです!
その他に、宿泊付きでも貸切もあります。
〇京都国立博物館開館120周年記念 特別展覧会「国宝」夜間貸切内覧会 2日間
〇50+京都・奈良2つの企画展 京都国立博物館貸切内覧会と正倉院展
さてどうしましょうか・・・・ と思っていたところに。
なんとこちらは、新幹線から貸切。山下裕二先生と井浦新さんによる車内アナウンス(録音)があったり、お土産がついたりするそう・・・・ こちらも魅力的です。
他に、貸切プランがないか物色したのですが、みつけられませんでした。国宝展のレクチャー付きツアーや、鑑賞券付きなどの特典ツアーがいろいろあります。が、国宝展、貸切りというものはなかなかありません。
■結局、シンプルなプランで
いろいろ考えた末、せっかく行くのだから、じっくり一日、朝から閉館まで京都博物館に滞在したいと思いました。せっかくの国宝。見ることができるものは可能な限り見ておきたいです。
琳派展の時は、90分ほど並んで見たのは、《風神雷神図屏風》と《鶴下絵巻和巻》だけでした。それはそれで納得はしていたのですが、あとからあれも、展示されていた… これもあったんだ… を知るにつけ、あそこまで行っていてもったいなかったなぁ… という思いが強くなりました。
今回は、レール&宿泊のプランで、宗達の《風神雷神図屏風》と、《松林図屏風》の2回に分けて、行くことを計画しています。宿泊するか、日帰りにするか、あれこれお財布と相談中・・・・
■穴場の宿泊場所
〇大津:びわ湖大津プリンス
ちなみに秋の京都観光の季節とも重なり、宿泊場所がなかなか確保できない状況となることが考えられます。そこで「大津」に泊まるというのは一つの選択で穴場です。大津プリンスにこの夏、泊まったのですが、なかなかよかったです。
荷物は、京都駅にプリンスホテルのチェックカウンターがあるのでそこで預けてしまえば身軽になります。ホテルに無料で搬送してもらえますので、デリバリーサービスを使う必要がありません。また帰りも、こちらで荷物を引き取ることができるのでとっても便利(ただし受け取りは18:00まで)チェックイン手続きもここで完了してしまいます。
出典:グランドプリンスホテル京都 びわ湖大津プリンスホテル-ウエルカムカウンター-
宿泊場所は滋賀県ですが、京都からJRで10分(200円)ということは、京都市内で10分、電車で移動したところに宿泊するのと同じことです。(ただし大津駅からシャトルバス利用で1時間に2本なのがネックですが…)
秋の京都は観光客、外人さんで宿がいっぱいと言います。京都市内で遠くの宿しかなかったという場合は、大津というのも穴場です。
〇石山:ロイヤルオークスパ&ガーデン
京都からJRで13分 シャトルバス10分 (1本/h)
以前、泊まってよかったホテルです。大津のちょっと先。しかし国宝展で泊まるにはちょっともったいないかな?
■国宝展 割引チケット
〇お得な早割り4枚セットや、早割りペア券はすでに完売です。
前売り券の入手についての紹介は、こちらで
主な前売券販売場所:
オンラインチケット(国宝展公式サイトチケット情報頁*6月5日(月)より運用開始)
セブンチケット、チケットぴあ(Pコード:768-277)、ローソンチケット(Lコード:52690)、
CNプレイガイド、イープラス、JTB各店舗、近鉄の主な営業所、主要プレイガイドとコンビニエンスストア ほか
〇前売り券は、1500円のところ1300円で販売されています。
〇京都駅の観光案内所で前売り券が扱われていました。
(東京の国立博物館では、扱っていないとのこと)
〇国立博物館のメンバーズカードを持っていると団体割引で入館できます。が、
今回は、団体割引と同じ値段なので、先に前売りを入手しておくとよいです。
チケットの購入は当日なので、並ぶ必要があります。
〇ディスカウントチケット店では、国宝展の前売りが100枚、入手したそうです。ところが、すぐに完売状態とのこと。今後、入るかどうは未定とのこと。もしかしたら入るかもしれないという話でした。ちなみにこれから始まる「運慶展」も、すぐに完売してしまったそうです。最近の美術熱は、ちょっと異常にヒートアップしている帰来があります。
■個人的なみどころポイント
あまり煽られて行くようなことはしたくないのですが、今回は自分なりの見たい作品、見るポイントがちゃんとあるので・・・・ 宗達の《風神雷神図屏風》をじっくり見てこようかなと思っています。東博で光琳の風神雷神を見ました。その時に宗達の《風神雷神図屏風》についての解説があったのでそれを確かめたいなと。また2年前に見た風神雷神図屏風の展示と、今回との比較。(⇒■ 2年ぶりに見た光琳の《風神雷神図屏風》)
また加山又造展でも、宗達を参考にした絵があり、その関連で《風神雷神図屏風》についての言及がされていました。そうは見えなかったんだけどなぁ‥‥ それを確認してみたり。(⇒■宗達の水流表現と《風神雷神図》)
そして夏に見た《松林図屏風》のレプリカとそのインスタレーションの世界。それを本物を前にもう一度、見比べてみようかな…と。(⇒■びょうぶとあそ- コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記 )
そんなことで、わざわざ京都に行こうと思うようになってしまったのね・・・・
■関連
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