コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■ルオーは好きですか? それとも嫌い? 日本人と個人の受容の変遷

ルオーは日本人にとても人気と評判です。その一方で、苦手という声も耳にします。日本人に人気と言われる一方、個人的には受容するのに時間を要しました。ルオーに対する個人的な受け止め方の変遷をまとめました。

 

  • ■ルオーとの出会い(2016.10)
    • 〇タダでもいらないルオーの一筆箋プレゼント企画 (2016.10.13)
  • ■1回目:初めてのルオーは「マティスとルオー」展(2017.02)
    • 〇日本人のルオー好き(2017.02.10)
    • 〇ルオーを見る前の印象
    • 〇初めて見たルオーの印象
  • ■2回目:気になる色の組み合わせ、見え方の違い(2017.10~11)
    • 〇妙に目をひく色の組み合わせ(2017.10.16)
    • 〇照明により浮き立つ赤(2017.10.16)
    • 〇色の重なりが放つ光(2017.11.10)
    • 〇人と見る面白さ(2017.11.10)
    • 〇暗闇から見えるものが違う(2016.11.16)
    • 〇色が持つパッション
  • ■3回目:削って、重ねた色の妙を知る(2018.09.26)
    • 〇なぜか気になりだしてきたルオー 
    • 〇難解なタイトルと見出し
    • 〇厚塗りにより深まっていく色
    • 〇厚塗りの技法の変化
    • 〇「重ねる、削る、薄くする」技法
    • ユートピアがもたらす光
    • 〇ルオーの色の秘密
      • 【参考】技法の変化と作品
  • ■4回目:日本とルオーの関連性 (2020.06)
    • 〇ルオーの黒線と水墨画
    • 〇ルオーの透明性
    • 〇色から感じる透明性
    • 〇日本人に訴えるもの
    • 〇ルオーの宗教性の根本は祈り
    • 〇文化人の受容
    • 〇暗闇の経験が、光を見つけ出す
  • ■ルオーの色、光、祈り 
    • 〇一つの展覧会を何回も見る効果
    • 〇理屈ではない色と光
    • 〇ルオーの精神性
  • 【参考】日本のルオーの受容
    • 〇1953年 東博で行われたルオー展 
    • 〇文化人から知識人 一般へ
    • 〇参考資料
  • ■補足

 

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■ルオーと日本展 響き合う芸術と魂 - 交流の百年

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パナソニック留美術館の「ルオーと日本」が6月5日より6月23日まで開催。一か月を切る期間ですが、近代から今まで日本人がいかにルオーを受け入れ影響を受けたかを紐解く展覧会。日本をキーワードにルオーの新たな側面と出会えます。

インターネットミュージアムに、レポートしました。御覧いたけましたら幸いです。

パナソニック汐留美術館「ルオーと日本展 響き合う芸術と魂ー交流の百年」 | レポート | アイエム[インターネットミュージアム]

記事内では、ルオーが日本から受けた痕跡をさぐることに重きを置きました。

以下、記事で紹介できなかった補足や、感想などをご紹介します。

 

  • ■展覧会のコンセプト
  • ■苦手意識も多いルオー
  • ■ルオーと日本の相互発見
    • 〇日本におけるルオーの受容
    • 〇太く黒い縁線は何?
    • 〇ルオーの中に見える日本
    • 〇日本の影響をルオーは受けていた?
    • 〇ルオーと水墨画の類似性
  • ■コレクター福島繁太郎とルオー
    • 〇ルオーが福島繁太郎のもとへ
    • 〇ルオーが描いた武者絵の秘密
    • 〇福島とルオーの交流と、日本への橋渡し
  • ■ルオーと宗教画
    • 〇ルオーの宗教画は、キリスト教美術ではない?
    • 〇信仰を超えるもの
    • 〇ルオーの透明性
  • ■ルオーが放つ光は、今も生きる
    • 〇日本人をとらえる精神性
    • 〇闇からの救い
    • 〇現代作家が引き継いだルオーの光
    • 〇闇の中でみつける光

 

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■⑦出雲大社:神社では珍しい下り参道の理由は? 

出雲大社の御本殿に向かう参道は下り坂で、下り参道と呼ばれています。これは全国的にも珍しいとのこと。出雲大社の謎とされています。しかしこの謎に、疑問を感じてしまいました。出雲大社の立地や、地形、建設の際の場所選びなど、この地を選んだ経緯をなど知りたくなり調べてみました。

*この記事は、こちらの(■①出雲大社を知識ゼロから理解 疑問を紐解きながら
 ■出雲大社の「下り参道」の意味は? をリライトし独立させました。

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  • 1■出雲大社の「下り参道」の意味は?(2020.01.10記)
    • 1-1 〇帰りの登り参道の方が印象に残る
    • 1-2 〇勢溜りの鳥居 下り参道側からの景観が穴場
    • 1-2 〇参道の勾配は意図されたもの? 自然によるもの?
    • 1-3    〇ひっかかりを感じた理由は?
  • 2■下り参道の傾斜について
    • 2-1 〇下り参道は、地形によるもの? 造成されたもの?
    • 2-2 〇下り参道であることを「知って通る・知らずに通る」違い
    • 2-3 〇実際の傾斜と坂と回りの景色を確認
    • 2-4 〇下り参道の意味の確認
  • 3■出雲大社が下り参道の理由?
    • 3-1 〇様々に語られる下り参道の理由
      • 3-1-1 *「へりくだる」ことを参拝者に伝えるため
      • 3-1-2 *気やエネルギーの流れによる
      • 3-1-3 *地形による影響 砂の丘のなごり
      • 3-1-4 *地形による影響 山の開拓によって下り参道に
      • 3-1-5 *個人の推察
    • 3-2 〇研究者による考察
    • 3-3 〇下り参道について推察してみた
    • 3-4 〇出雲大社紫の教会 ・・・深い意味はない説 
    • 3-5 〇ブラタモリ・・・砂丘
  • 4■下り参道の神社
    • 4-1 〇下り参道を有する神社は他には?
    • 4-2 〇下り参道の神社はどれくらい?
    • 4-3 〇従来の神社の参道は・・・ 
    • 4-4 〇出雲大社の下り参道はいかにできたか?
    • 4-5 〇神社の建設地は、どのように決まった?
    • 4-6 〇地形の変化はない?
  • 5■下り参道の謎を探る(2020.2 再訪)
    • 5-1 〇傾斜の秘密 
    • 5-2 〇錯視効果はない?
    • 5-3 〇出雲大社の参道は「砂丘」を確認
    • 5-4 〇昔は、神殿まで海だった! 
  • 6■地形の標高差を確認
    • 6-1 〇断面図:出雲大社ー勢溜の大鳥居ー宇迦橋の大鳥居
    • 6-2 〇断面図:稲佐の浜ー勢溜の大鳥居 
  • 7■神社の成り立ち 
    • 7-1 〇古代の信仰
    • 7-2 〇7世紀 飛鳥時代(寺院の建築)
    • 7-3 〇神社はどのような場所に設置するのか
  • 8■古代出雲大社はどんな場所に? 
    • 8-1 〇出雲大社付近の古代の川 
    • 8-2 〇鎮座地周辺の環境
    • 8-3 〇出雲大社の立地環境
    • 8-4 〇現在の川の様子
    • 8-5 〇出雲大社の下り参道、下りきった場所は?
    • 8-6 〇島根の砂丘
  • 9■出雲大社の歴史
    • 9-1 〇古代出雲の歴史
    • 9-2 〇出雲大社の造営に関する出来事
  • 10■出雲大社周辺の地形や建物に関する資料(2020.01.21) 
    • 出雲大社が描かれた絵を追いかける
    • 〇10世紀:平安時代のイメージ
    • 〇1248年:宝治2年(鎌倉時代)造営時の建物 
    • 〇1609年:慶長期の出雲大社復元
    • 〇1664年:寛文の造営前の近郊図(全体)
    • 〇1664年:寛文の造営前の近郊図 (部分拡大)
    • 〇1667年:寛文7年
    • 〇1667年:寛文の造営直後
    • 〇1875年:明治8年頃 「出雲大社絵図」
    • 1881年明治14年に斎行された正遷座祭の御動座行列図
    • 〇1912年:大正元年 神門通りの参道は旧大社駅開業とともに整備
    • 出雲大社に関する絵図
  • 11■ファーストインプレッションは大事
  • 出雲大社関連(ブログ内)
  • ■脚注・補足

 

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■③ヨコハマトリエンナーレ2020:タイトルはAFTERGLOW 光の破片をつかまえる

ヨコハマトリエンナーレ2020のタイトルはAFTERGLOW 光の破片をつかまえる」です。この展覧会に通底するコンセプトで、ラクスが語る言葉から、このタイトルの意味やこめられた意図を紐解いてみます。

*こちらの記事は、■ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW 光の破片をつかまえる(自分用メモ)より タイトルAFTERGLOW」についての部分を独立させました。

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写真は宍道湖の夕暮れ:ヨコトリ2020のタイトル AFTERGLOW=残光 を表すと感じた光景

タイトルの AFTERGLOW(残光)」には、「光輝」「発光」「明滅する光」のキーワードが含まれています。(「光」に関するKWはオレンジで、展覧会に関するKWにもマーキングしました。)

 

  • 1■(2020.02.29)「AFTERGLOW」について
  • 2■(2020.03.06)「AFTTERGLOW」というタイトルについて
    • 2-1(2020.03.06)テーマではない「AFTERGLOW
    • 2-2(2020.03.06)「AFTERGLOW」を作品化
    • 2-3(2020.04.13)世界が液体でできている状況
    • 2-4(2020.05.18)展覧会という茂みについて
  • 3■(2020.03.06)AFTERGLOW(残光)とは?
    • 3-1(2020.03.24)AFTERGROW(残光)はマジックアワーのこと?
    • 3-2(2020.03.24)マジックアワーの光を分離
    • 3-3(2020.03.24)宇宙の爆発の光と、AFTERGLOW(残光)
    • 3-4(2020.03.24)マジックアワーの光の破片をつかまえる 
    • 3-5(2020.03.24)太陽が沈みきったあとの光の破片 
    • 3-6(2020.03.24)ビックバンの光を背後に受けて 
    • 3-7(2020.03.23)なぜマジックアワーの光は、このような色を発するの?
    • 3-8(2020.04.01)曜変天目の光彩も残光と同じ?
  • 4■(2020.03.06)間質性のエネルギーとは?
    • 4-1(2020.03.06)「間質」の意味は?  
    • 4-2(2020.03.06)(寄り道)「間質性肺炎」とは? 
    • 4-3(2020.04.16)「間質」は「間質細胞」
    • 4-4(2020.03.06)「間質性のエネルギー」 への違和感
    • 4-5(2020.05.10)「間質性のエネルギー」は翻訳によるものでは?
    • 4-6(2020.05.11)「間質」がヒットしなかったのはなぜ?
    • 4-7(2020.05.16)「間質性のエネルギー」の元ネタ
    • 4-8(2020.05.16) 翻訳、通訳の違いは、口と耳で補う
  • 5■(2020.03.23)小沢健二「彗星」との共通性
    • 5-1(2020.03.23)ビックバンで届く光
    • 5-2(2020.03.23)ジョーカーで象徴される二面性
  • 6■(2020.05.06)そんなこと「当たり前」は、当たり前ではない?
    • 6-1(2020.05.06)当たり前のことが、もろくも崩れる
    • 6-2(2020.05.11)【独学】「当たり前」と思っていたことの間違いに気づく
    • 6-3(2020.05.06)定義がないと語れないと考える人たち
  • 7 ■(2020.05.05)プレイベントで語られていたタイトルへ込めた思い 
    • 7-1(2020.05.16)間を埋める言葉
  • 8■関連
  • 9■補足 脚注

 

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■➁ヨコハマトエンナーレ2020:ソースブックから連想したこと調べたことの記録(自分用メモ)

ヨコハマトリエンナーレ2020は、開催前にソースを配布するという新たな手法が用いられています。そこに紹介された5つのストーリーを、事前に共有し、それぞれが思考を深め、展覧会の世界観を作り出すという試みです。会話や対話により、茂みのような思想があらわれることを期待し、そのしかけも準備されています。

*この記事は、■ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW 光の破片をつかまえる(自分用メモ)より「ソースブック」と「キーワード」に関する部分を独立させました。

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ソースブックからキーワードを抜き出してマッピング

提供されたソースブックを最初に見た時は、つかみどころがありませんでした。提示されているキーワードや、ストーリーについて、折々で感じたことや考えたことを、随時メモに残していくことにしました。

最初は、思い浮かんだことの羅列にすぎませんが、次第に何かが見えてくることを期待することに・・・・ 「独学」というキーワードのもと、時間の経過で変化していく理解の様子や、進行状況を、タイムスタンプとともに記録します。

 

  

  • 1■ヨコハマトリエンナーレ2020のコンセプト
    • 1-1(2020.03.24)ソースブックについて
    • 1-2(2020.03.24)エピソードから始まるヨコハマトリエンナーレ2020
    • 1-3(2020.04.28)ラクス ・メディア・コレクティヴをディレクターに
    • 1-4(2020.04.28)ラクスのキュレーション手法について
    • 1-5(2020.05.10)ソースブックが目指すこと
  • 2 ■(2020.03.24)ソースの共有
    • 【7つのワードによる「ソースの共有」】(2020.04.15)
    • 2-1(2020.03.24)「ホワイトノイズ」
    • 2-2(2020.03.24)「ルミナスケア」
    • 2-3(2020.03.24)「茂み」
    • 2-4(2020.03.24)「明滅する光」
    • 2-5(2020.03.24)「反百科事典」
    • 2-6(2020.03.24)「漁師のアドバイス
    • 2-7(2020.03.25)「分離」「分割」
    • 2-8(2020.03.24)「有毒な光」
    • 2-9(2020.03.24)「翻訳不能な言葉 オンシトラ」
  • 3■(2020.03.24)ソースブック 5つのソース
    • 【ソースブックの内容】(2020.04.25)
    • 3-1(2020.03.25):「毎日あほうだんす 」
    • 3-2(2020.03.25):「あるベンガル婦人の日本訪問記」  
    • 3-3(2020.03.25):「友情のセノグラフィ」
    • 3-4 (2020.03.25):「占星術百科事典『ニュジューム・アル・ウルーム』の著者と意義について」
    • 3-5(2020.03.25):「ヌジューム・アル・ウルーム[図版]」
    • 3-6(2020.03.24):「光に導かれてークラゲ、GFP、そして思いがけぬノーベル賞への道」 
      • 3-6-5  (2020.03.24) テレビで見た「文系vs理系の討論会」
      • 3-6-6  (2020.05.06) 定義のないことは語れない
    • 3-7(2020.03.25)「ソース寄稿者」
  • 4■(2020.03.25)ソースブックのキーワード 
    • 【7つのキーワード】(2020.04.15)
    • 4-1(2020.04.15)「ケア」互いに慈しむ
    • 4-2(2020.04.15)「毒性」否応なく存在する毒と共存する
    • 4-3(2020.04.15)「独学」たくましく学ぶ
    • 4-4(2020.04.15)「こだわり」⇒カット?
    • 4-5(2020.04.15)「友情」光の中で友情を育む
    • 4-6(2020.04.15)「光輝」⇒「発光」に統合?
    • 4-7(2020.04.15)「発光」学んで世界へと光を送る
    • 4-8(2020.06.03)キーワード7つから5つへ
  • ■ソースブックとキーワード
  • ■関連
  • ■補足 注釈

 

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