コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■ヨコトリ2020:横浜美術館で上映されている映像作品の解説パネル&評判ウォッチ 

 ヨコトリ2020は、映像作品が非常に多い構成です。いきなり見てもさっぱりわからないので、予習がてら、どんな作品なのか概要を把握しようと思いました。解説パネルを撮影したり、Tweetの評判をウォッチしてから鑑賞をすることに・・・(2020.08.11)

(2020.09.18)横浜美術館内の全映像作品をコンプリートしました! 視聴した雑感を個人メモ的に、脚注を使って随時追記。

横浜美術館の個人的な「雑感」はこちらにまとめました。

korokoroblog.hatenablog.com

 

 

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パク・チャンキョン《遅れてきた菩薩》

横浜美術館の映像作品について、モニターの映像、視聴環境(椅子の設置、人の入り具合)などをチェック。当初、映像作品の鑑賞日として1日、確保して観ることを考えていました。しかし1日、映像を時間に合わせて見ていくのは、かなりきついことが判明。(解説パネルを撮影しただけでも疲れました。)

パスポートの替わりとして利用できる横浜美術館協力会会員のしくみをみつけたこともあり、時間にとらわれずに、見れる時、見たい時に、ゆっくりゆとりを持って見ることにしました。

しかし、上映時間が決まっており、上映回数も少ない作品もあります。それに合わせると、時間に追われてしまう部分もあります。見たいと思う作品は、時間のチェックは怠りなく。

作品との偶然の出会いに期待して観るのもいいですが、自分の好みや、ぜひ見たいものを事前に探しておきたい方は、ちょっとのぞいてみていただけましたら幸いです。

 

  • ■展示室ごとに映像作品紹介
  • ■展示室4
    • 〇(追記:2020.09.18)新井卓《千の女と旧陸軍被服支廠のためのアンチ・モニュメント》(15:00) 
  • ■展示室5 
    • 〇(追記:2020.10.07)レボハング・ハンイェ《ケ・サレ・テン(今もここにいる)》(スティル)
    • 〇(追記:2020.10.07)レボハング・ハンイェ《モショロコメディ・ワ・トラ(灯台守》
  • ■展示室6
    • 〇(追記:2020.09.13)岩間朝子《貝塚》(17:38)
    • 〇(追記:2020.09.17)飯山由貴《海の観音さまに会いにいく》(21:19)
    • 〇(追記:2020.09.17)飯山由貴《hidden names:短縮版》(25:42)
    • 〇(追記:2020.09.17)飯山由貴《オールド ロング ステイ》(170分)
    • 〇(追記:2020.08.26)チェン・ズ(陳哲)《パラドックスの窓》
    • 〇(追記:2020.08.27)ローザ・バルバ《地球に身を傾ける》(15:00)
  • ■展示室3
    • 〇(追記:2020.08.27)パク・チャンキョン《遅れてきた菩薩》(55分)定時から上映
  • ■展示室1 
    • 〇(追記:2020.08.30)サルカー・プロティック《Raśmi / 光線》(5:50)
    • 〇エピソード4 
    • 〇(追記:2020.08.26)クリスティーナ・ルカス《ビッグバン》(4:19)
    • 〇(追記:2020.08.26)アイサ・ホクソン《ポールダンサーの死》(5:20)
    • 〇(追記:2020.08.27) キャシー・ジェトニル=キジナー《聖なる力》
    • 〇アイサ・ホクソン 《すべてがむなしい》
  • ■写真展示室 
    • 〇(追記:2020.08.27)アリア・ファリド《引き潮のとき》(21:00)
  • ■旧レストラン
    • 〇(追記:2020.10.02)ジャン・シュウ・ジャン 《動物故事》
  •  ■更新履歴
  • ■関連
  •  

 

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■ヨコトリ2020:アンドレアス・クライナー《マルチチュード》体験のコツと「わからない」を楽しむ

プロット48の人気のインスタレーションアンドレアス・クライナー《マルチチュード》は、暗闇の中でピアノ演奏に合わせて光る夜光虫(藻)の幻想的な世界を体験できます。多くの人が一押しする必見の作品。体験のコツやポイントを紹介。そして、夜光藻を光らせるピアノの音について「わからない」を調べてみました。 

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 アンドレアス・グライナー《マルチチュード》2014年

こちらの記事は、下記より移動しました。

 

 

  • アンドレアス・グライナー《マルチチュード》 (2020.08.23)
    • 〇会場入り口
    • 〇パフォーマンス開始時刻 
    • 〇注意事項
    • 〇解説パネル
  • ■夜光虫のピアノ体験のコツ(2020.08.24)
    • 〇1時間前に整理券発行(2020.09.29)
    • 〇何分前から人は集まる?
    • 〇待機のスタートは、最初の人に左右される
    • 〇見学のコツ
    • 〇待機時間が早まらないように
    • 〇待ち時間なしで見ることもできる 
    • 〇時間ギリギリだと、弱い光が見えない? 
    • 〇立つ位置によっても聞こえ方が変わる
  • ■夜光虫(藻)について 
    • 〇会場で待機する夜光藻
    • 〇夜光藻の正式名称
    • 〇ピアノへセッティング
  • ■作者のプロフィール
  • ■わからないを楽しんで独学してみる
    • 〇ピアノの音と光の反応が違う!?
    • 〇発光する音は、自動演奏ピアノの音?
    • 〇自動演奏ピアノの音は、電気音?
    • 〇夜光藻の生態や性質は?
  • ■ディノフラゲラ・ピロキスティス・フシフォルミスについて
    • 〇ディノフラゲラ・ピロキスティス・フシフォルミスの生態
    • 〇日周鉛直運動
    • サーカディアンリズムを供える
    • 〇Pyrocystis fusiformisが音に反応する仕組み
  • ■ピアノの音の謎
    • 〇ピアノの音と、光の反応が不一致の謎
    • 〇夜光藻の発光と、弦の振動(動画)
    • 〇学生実験結果による発光の仕組みと一致?
  • ■自動演奏ピアノの音の原理
    • 〇昔の自動演奏ピアノの原理
    • 〇現代の自動演奏ピアノの原理
    • ヤマハ自動演奏ピアノは・・・
  • ■夜光藻の光合成 発光のメカニズム
  • ■振動と発光の原理がわかった(2回目:2020.08.28)
    • 〇「わからない」を確かめに再訪
    • 〇演奏前の調整でわかったこと
    • 〇夜光藻を光らせる音の正体は?
    • 〇弦を弾くような音は?
    • 〇鈍い音は、タンクで弦を抑えていたから
    • 〇光らない音
    • 〇なんでも分けて捉える習慣
  • ■原理がわかれば、感覚で聞ける?(3回目:2020.09.09)
    • 〇立つ位置を変えてみた
    • 〇ピアノ演奏は手を見たい 暗くてみえないのに・・・
    • 〇グランドピアノの音のゆくえ
    • 〇単音の長いひびき
    • 〇光が弱いのは・・・
    • 〇目をつぶって鑑賞
    • 〇あたらしい音が
    • 〇音の強さで光り方が変わる
    • 〇同じ弦に2つのタンク
    • 〇縦じまに光る瞬間
    • 〇光と闇と演奏
    • 〇毒であり友達でもある?
    • マルチチュードとは?
    • 〇ピアノが好きだった遠いあの日
  • ■関連資料
  • ■(再訪:2020.09.28) いろいろ確かめに
    • 〇ピアノは特別なもの?
    • 〇ピアノは、持ち歩く? 
    • 倍音に反応して光っているというのは?
    • 〇最初の単音の響きはペダル?
    • 〇後ろの水槽は?
  • ■(追記:2020.09.28) タンクは水ではなかった
  • ■(追記:2020.10.19)このステージは、以前、何に使われていた?

 

 

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■ヨコトリ2020:ガイドサポーターによる「オンラインガイド」取材レポート

ヨコハマトリエンナーレでは、市民によるガイドサポーターが、来場者をつなぐ役割をはたしてきました。しかし、2020年は、新型コロナウィルスの影響により、Zoomを利用したオンラインガイドに切り替えて、活動を継続しています。ガイドサポーターの奮闘ぶりを取材させていただきました。 

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オンラインガイドが行われる会場より

8月21日(金)より、ガイドサポーターによる「オンラインガイド  ココがみどころ!」がスタートしました。

 

  • ■オンラインガイド会場より
    • 〇美術館8階展望フロアから
    • 〇会場の様子
    • 〇 Zoom画面と参加者
  • ■ガイドサポーターについて
    • 〇ガイドサポーターとは?
    • 〇研修について
    • 〇ガイドサポーターへの期待
  • ■ガイドの様子
  • ■ガイドサポーターの勉強法やモチベーション維持は?
    • 〇どんな勉強をしたの?
    • 〇モチベーションの維持は?
    • 〇ガイド内容は、ガイドサポーターによって違うの?
    • 〇おすすめの回り方は?
  • ■オンラインガイドの申込
  • ■取材を終えて 

 

 

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■ヨコトリ2020:ジェン・ボー《シダ性愛》エロと美術の境界

ヨコトリ2020のサブ会場となっているプロット48の展示は、刺激的? 攻めてる? 性的表現を用いた作品が多く展示されています。その中で注目したのは、ジェン・ボーの《シダ性愛》。シダと戯れる男性のエロティシズムな世界。これでもかと迫ります。

エロと美の境界は、いったいどこにあるのでしょうか? 映像を見て思考したこと、感じたこと、これまで見聞きしてきたことの関連など、赴くままの垂れ流しです。

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以下、ネタバレ注意

  • 1■シダと戯れる男たち《シダ性愛》
  • 2■作品の概要
  • 3■映像の構成
  • 4■シダとの性愛表現は愛撫?交尾?
    • 4-1 性的マイノリティーへの理解
    • 4-2 アートが表現するもの
    • 4-3 シダとの性愛は、愛撫なのか、交尾なのか?
    • 4-3 無性生殖と有性生殖の交尾は成り立つ?
    • 4-4「科」や「種」を超えた交配は難しい
    • 4-5 系統樹における「シダ」と「ヒト」のポジション
    • 4-6 最後にシダを食べる!?
  • 5■全部の映像を見る人はいるの?
    • 5-1 芸術祭作品のコンプリート志向
    • 5-2 過去の芸術祭や趣味にもみられたコンプリート癖
    • 5-3 映像鑑賞から性癖が見える?
    • 5-5 《シダ性愛》は最後まで見ることができるのか?
    • 5-5 見続けることができない映像
    • 5-6 見ている人ウォッチング
  • 6■生殖はどう表現されたのか?
    • 6-1 茂みの中に隠れて
    • 6-2 シダの若芽のゆらめき
    • 6-3 暗転でブラックボックス
    • 6-4 シダを食べる行為の裏側 
    • 6-5 文脈を伝えるためのもの 
  • 7■アートとエロの違いは?
    • 7-1 プロット48のセクシャリティについて
    • 7-2 作品解説から 
    • 7-3 命の継承
    • 7-4 シダは、かつて有性生殖をしていたものがいた
    • 7-8 交雑は悪? 生き残り戦略
    • 7-9 アートは考えさせて、新たな知見をもたらしてくれる
  • 8■ジェン・ボー(鄭波)について
  • 9■ジェン・ボーに関する記事 
  • 10■調べたり考えたりしたこと
    • 10-1 シダを食べることが意味するのは?
    • 10-2 無性生殖の胞子体、シダを用いることについて
    • 10-3 暗転について
    • 10-4 エコ・クィアを描く
    • 10-5 一元論的世界観
    • 10-6 SEA(Socially Engaged Art)で注目を集める
    • 10-7 EEA(エコロジカリー・エンゲージド・アート)
  • ■《シダ性愛》1~4を見て
  • ■【追記】2020.08.22  シダは有性生殖が基本だった! のですが・・・・
  • ■補足

 

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■ヨコトリ2020:プロット48で上映されている映像作品の解説パネル&評判ウォッチ

ヨコトリ2020 プロット48の映像作品について下見をしました。プロット48は、横浜美術館にも増して映像作品が多く、上映時間も長いです。まずは、ざっくりと鑑賞環境や概要をつかんで、どんなふうに組み合わせたらよいか考えてみることに。これまでご覧になった方のtweetや、作家の関連情報等も合わせて紹介します。⇒更新情報あり

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興味のある作品については、調べたことが追加されています。

 

  • ■南棟1階 
    • 〇(追記:2020.08.23)川久保ジョイ《ディオゲネスを待ちながら 》(70分)
    • 〇(追記:2020.09.11)アモル・K・パティル 《のぞき見 3》(3分)
    • 〇(追記:2020.08.23)アンドレアス・グライナー《マルチチュード》(20分)
    • 〇(追記:2020.08.24)夜光虫のピアノ見学のコツ 何分前から並ぶ? 
  • ■南棟2階
    • 〇(追記:2020.08.24)レヌ・サヴァント《ミリャでの数か月》(231分)
    • 〇(追記:2020.08.24)エレナ・ノックス 
    • 〇(追記:2020.08.24)サルカ―・プロティック
    • 〇(追記:2020.08.24)ラウ・ワイ《足りない声》
  • ■南棟3階
    • 〇ジェン・ボー(鄭波)《シダ性愛》1-4 
    • 〇ジェン・ボー(鄭波)《疑似交接》 
      • *NO4を見た
      • *作品の概要
      • *鑑賞コーナーについて
      • *上映時間と内容
      • *関連情報
    •  〇(追記:2020.09.08)アントン・ヴィドクル(2作品)(60分)
    • 〇(追記:2020.09.25)《宇宙市民》(30:14)
    • 〇(追記:2020.09.25)《これが宇宙である》(28:10)
  • ■北棟1階
    • 〇(追記:2020.08,23)ラヒマ・ガンボ《タツニヤ物語》(7分)
    • 〇(追記:2020.09.08)コラクリット・アルナーノンチャイ《おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵を描く 4》(23:27)
    • 〇(追記:2020.09.25)ティナ・ハヴロック・スティーヴンス《ゴースト・クラス》(11:00)
    • 〇(追記:2020.09.08)ナイーム・モハイエメン 《溺れぬ者たちへ》(64分)
  • ■更新履歴
  • ■雑感のまとめ
  • ■関連
  • ■補足

 

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