京都駅近隣のおすすめの見どころが渉成園。現在、大政奉還150年を迎えたということで、これまで公開されたことのない茶室「蘆菴」が特別公開されています(2017.9.30まで) 東本願寺の飛地境内で京都駅から10分ほど。この機会にぜひ、おすすめです。
■渉成園(しょうせいえん)って知ってる?
〇東本願寺の飛地境内
京都に何度か訪れているのですが、渉成園って初めて聞きました。東本願寺の飛地境内。飛地境内というのは、東本願寺の土地と連続していないため、離れているけども、連続しない同じ区画という意味らしいです。
位置関係はこんな感じ・・・・
出典:■ 平安京 ■京都 QR MAP 東本願寺・渉成園エリア
〇時間調整に便利な場所
京都に到着して午後一で大津に行く予定。それまでの時間、ちょっと京都駅付近をぶらぶらしたいなぁ…と思って観光案内所に相談したら、現在、渉成園の茶室が特別公開しているからおすすめって言われました。東本願寺もいいですと… 「特別」の響きと、東本願寺は行ったことがあったので、迷わず「渉成園」に決定!
回遊式庭園だそうですが、聞いたことありません。池泉回遊式庭園はいくつか見てるし、講座も受けたことあるのですが、ここは耳したことなかったなぁ‥‥ ま、時間調整に調度いいか…という感じで訪れました。
■アクセス
〇観光協会ではバスルートを紹介…
観光協会で案内された行き方はバスルートを紹介されました。
バス乗り場:京都駅バスターミナル
バス系統 :市バス5、205、206、208系統
下車駅 :「烏丸七条」
乗車時間 :2~3分
徒歩 :徒歩5分
料金 :230円
〇自発ボランティアっぽいおじさんのおすすめは徒歩
バスターミナルのあたりに、勝手にボランティアっぽいおじさんがいて聞くと、「バスなんか乗る必要ないよ。歩いてすぐだから…」暑い夏の日でしたが、「そこの地下降りて、まっすぐ東本願寺方向行けば10分ぐらい。地下を歩けば冷房、効いてるし暑くないから・・・」って教えてくれました。
そして、「東本願寺も天然のクラーで涼しいからおすすめ。時間があるなら帰りにでも寄ってみて」と・・・・
ということで、バスターミナルのところにある地下鉄乗り場から地下へ・・・・
階段を降りたら、「東本願寺」の案内看板を頼りに、ただひすら 直進し、つきあったところを右にでると「烏丸七条」 そこを右折。小学校の入り口を左折。
途中でまがらずに直進。
▼途中にこんな建物が・・・・
下京渉成小学校です。 さすが、京都の学校は違います。
「渉成園」が見えたので右折したら、門がありましたが閉まってます
そのまま直進してみたのですが、行けども、行けども入り口がありません。工事の人に聞いたら戻って右だと言われました。
▼ありました!
▼説明が書いてありますが、よくわかりません・・・・
■庭園維持寄付金
拝観料は「参観協力寄付金」として、500円以上の協力を…ということらしかったのですが、拝観料だと思って払い、上記のような冊子をいただきました。紙質もよくて500円以上のカタログに見えました。
■園内マップ
■園内散策
入口から園内へ…
〇【2】滴翠軒(てきすいけん)
〇【1】臨池亭
ガラスが、波打ってます
近づくとこんなに歪んでいます。技術が未熟だった時代のガラス。均一化した今は、逆に作れなくなってしまったガラスで希少
〇【7】傍花閣(ぼうかかく)
左右の側面に階段がありそこが入り口 形状がユニーク
建物の細部の作り
〇【6】蘆庵(ろあん)
二階建て茶室の特別公開公開部分。大政奉還後、150年を記念した公開です。2階部分は煎茶をふるまうコーナーです。解放された室内には、二方向から心地よい風が吹き抜けます。ボランティアガイドさんがいらして、丁寧な説明をしていたきました。
▲肘を描けられる高さの肘掛窓 ▲下を見ると・・・
▲遠くに目をやれば・・・・池の臥龍堂
▲丸窓と二重棚
▼中央に赤松の曲木で分割 ▼特別公開
〇【11】回棹郎(かいとうろう)
〇水の抜けた池
干からびてひび割れ
こんな状態を見ることができるのも今だけ
今は水がありませんが 、 対岸 の漱枕居【17】(そうちんきょ)は、池に向かって張り出しています。そこから船に乗って、下記の縮遠亭【9】(しゅくえんてい)の下に船着き場があります。お茶がふるまわれ、また舟に乗って移動してまたふるまわれる。優雅…
この階段を上ると・・・・ ここでまたお茶会が行われます。
こからまた、2階建ての茶室「蘆庵」へ・・・・ 2階で煎茶。このように、この庭に建てられた茶室をめぐりながら、いろいろな形でお茶を楽しんだそうです。
〇侵雪橋(しんせつきょう)の修理
新しくなるのが楽しみ…
〇邪魔なビルもなじむような色に?
見え隠れする建物も、景色になじむ色に工夫されてる?
■御土居を利用した庭づくり
▼この起伏は昔の御土居 左の起伏がここに連なり削って島に
◆御土居(おどい)
出典:京都市:御土居
■季節に応じた花…
実にになりかけの蓮 エントランスの桜
▼ 枝の支え
■感想・まとめ
散策ルートに入った瞬間、なんだかここよさそう…という雰囲気が醸し出されていました。カメラを向けるとそれなりの構図に納まり、何も考えなくてもそれなりに切り取れて絵になる気がしました。
池泉回遊庭園をいくつか見てきたのですが、その中でもトップクラスに位置する庭園に思えました。それなのに何で知名度がないんだろう‥‥と不思議でした。
庭で作業していた方と話したのですが、ここは天皇や将軍様が東本願寺に訪れた時に案内されていた庭だと言います。そのため、どこを見ても最高の状態に作庭されているとのことでした。これまで見た大名庭園とは何かが違うと感じさせられたのは、そんなところからだったのでしょうか?
渉成園は、意外に穴場の場所のようです。桜の季節のお花見、意外に混まずに見れるのではないでしょうか?