コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■茶碗の中の宇宙:感想 「楽家の家系」と「生没年表」とともに

昨今の展示会「茶の湯」が目白押し。しかしその世界のことよくわかりません。楽茶碗も知らないのに、それらが15代すべて展示されても猫に小判なだけ。そんな者にも何かしら感じさせられる展示でした。わからない者に、この世界はどう見えたのか・・という点からレポートします。

 

  • ■見る前の印象
    • 〇マニアックな世界?
    • 〇一子相伝って?
    • 〇形のあるもの・ないものの伝承の違い
    • 【追記】2017.05.20 出典判明
    • 〇見るなら今なのかも・・・
  • ■予備情報・予習・復習
    • 〇「千利休の功罪」
    • 千利休は有名だけど何も知らない人も多い?
  • ■復習
    • 〇系譜図がないとはじまらない 
    • 光琳、観山、本阿弥光悦とどういうご関係?
    • 〇年表がないと 理解ができない 進まない
    • 〇理解へのアプローチが見える
    • 〇各代の特徴
  • ■感想
    • 〇宇宙を感じさせる写真
    • 〇暗闇に浮かぶ黒碗
    • 〇赤楽とは 黒楽とは
    • 〇祖父  田中宗慶 
    • 〇三代 道入(ノンコウ)
    • 光琳・乾山 の作品
    • 【追記】(2017.06.07)本阿弥光悦の茶碗と刀の茎(なかご)の地肌の関係
    • 本阿弥光悦 2代目3代目は光悦と同時代
  • ■楽茶碗の復元 
  • ■参考

 

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■茶碗の中の宇宙:割引チケット・終盤の混雑状況 館内利用のコツ

国立近代美術館「茶碗の中の宇宙」の会期が5月21日に迫っています。今回の展示は2度と開催できないという触れ込みです。割引チケットや残りわずかの終盤の混雑状況。館内を利用するにあたって、ロッカーや食事レストランの参考情報や、収蔵品展の利用のコツなどを紹介します。

 

  • ■割引チケット 
  • ■会期終了間際の混雑状況 
  • ■ロッカーは入って右手  
  • ■予備知識 予習
    • 東博の「茶の湯」展でちょっと・・・
    • ミュージアムショップで関連書籍
    • 〇初代幸次郎 黒楽茶碗 万代屋黒(もずやぐろ)
    • 〇収蔵品展 4階の「情報コーナー」に図録
    • 家系図があると便利
  • ■音声ガイドは借りるべき  
    • 〇利休の妻を演じた中谷美紀さんのナレーション
    • 〇十五代当主吉左衛門氏 特別インタビュー
    • 〇音声ガイドはいつ借りる?
  • ■再入館について
  • ■レストラン・カフェ
    • ミクニシェフのレストラン
    • 〇カフェ
  • ■鑑賞計画
  • ■所蔵品展の「所蔵品ガイド」はおすすめ
  • ■工芸館展示は無理
  • 東博とのシャトルバス
  • ■まとめ・利用ポイント 
  • ■関連

 

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■鈴木其一:《夏秋渓流図屏風》 根津美術館にて2度目の鑑賞

サントリー美術館で見た《夏秋渓流図屏風》を所有美術館である根津美術館で見ました。2度目に見る屏風はどんな表情をしているのでしょうか? この屏風についてもいくつかの疑問があり、細見美術館学芸員、岡野智子氏の講演会で、解明できました。

 

最初に見た時に印象はこちらです⇒■鈴木其一:夏秋渓流図屏風

 

  • ■「燕子花図と夏秋渓流図」の展示
  • ■2度目に見る作品の印象
  • 動線と空間の違い
  • ■大きなはずの白いユリが・・・
  • ■展示の高さ
  • ■岩の金と背景の金
  • ■展示の照明について 
  • ■音声ガイド
  • ■アメーバのような流れ、アイスクリームのような土坡 
  • ■屏風の展示の高さについて 
  • ■感想・まとめ
  • ■追記(2017.05.26)葉っぱの動きは異時同図?

 

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■鈴木其一:《風神雷神図襖》のトリビア

根津美術館にて、細見美術館の岡野智子氏による講演会が開催されました。昨年、サントリー美術館で見た作品についての解説があり、《風神雷神図襖》について疑問に思っていたことの答えが、講演会のお話の中にあったので紹介します。

 

  • ■講演会の概要
  • ■《風神雷神図襖》の新知見
    • 〇新知見1:絹本というのは本当?
    • 〇新知見2:襖の配列は、実は・・・・
    • 〇新知見3:襖は開くものと考えたら
    • 〇新知見3:襖に傷がないということは?
    • 〇新知見4:中央に黒いベルトのようなもは何?
  • ■抱一の《風神雷神図屏風》の違和感
  • ■感想・まとめ

 

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■鈴木其一:《風神雷神図襖》鑑賞の変遷記録 & 抱一の《風神雷神図屏風》

根津美術館岡野智子氏による講演会「其一と光琳が行われました。その中で其一の風神雷神図襖》の解説があり、新知見がいっぱい! それに先立ち、昨年の鑑賞記録と、抱一の風神雷神の第一印象などを、食べログ日記から一旦、掘り起こして思い出しつつ、講演会のお話と合わせて比較してみようと思います。

 

  • ■【2016.11.07記】サントリー美術館で見た其一の《風神雷神図襖》
  • ◇8枚の襖はどう展示され、どう描かれたのか?
    • 〇私は絹に描いた! 宣言
    • 〇雲の墨表現
    • 〇ワイド画面の効果
    • 〇8枚の襖はどんなところに設置?
    • 〇襖絵の中央部分の観察
    • 【追記】(2016.11.9) 東京国立博物館の「禅」の展示の襖絵
  • ◇表裏の構造だった! 
    • 〇音声ガイドによると
    • 【追記】表と裏の分離を見抜く方法はあったのか・・・
    • 〇いつ、どこで分けられたの?
    • 〇なぜ其一は表裏に?
  • ◇構図・ディティール
  • ◇描き方・その他の風神雷神
    • 〇どうやって描いたのか
    • 【追記】(2016.11.08) 絹地のサイズ 
    • 〇その後の風神雷神
  • ◇(2016.11.07)鈴木其一展の《風神雷神図襖》を見る前の印象
  • ■【2015.11.06】抱一の《風神雷神図屏風》を初めて見た時の印象
    • 〇初心者にもわかる格の違い
    • 〇江戸琳派、京琳派の差?
    • 〇模写の繰り返しによる劣化?
    • 〇キャラクターによるもの?
  • ■【2017.05.14】抱一に対するの見方の変化

 

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