コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■日本を変えた千の技術博:鬼龍子の案内でめぐる明治150年「千の技術博」

 膨大なアイテムが展示されている「日本を変えた千の技術博」は章構成も8章と盛りだくさんのためどこをポイントに見たらよいかわかりません。そこで頼りになるマスコットが鬼龍子。鬼龍子君はどんな案内をしてくれているのでしょうか?追いかけてみました。

 

 

■鬼龍子とは

まずは会場の入口で上映されている映像の両サイドに2体でお出迎えしてくれています。

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*「明治150年千の技術展」にて撮影 映像撮影許可  

 

 

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◆鬼龍子について 

幕府の教育機関昌平坂学問所って言われてもよくわかりません。関東大震災で建物から落ちたって、何を意味してるのだろうと思ってました。

参考:一般社団法人 日本金属屋根協会|銅屋根クロニクル

こちらを見ると、そのいきさつなどよくわかりました。建築家の伊東忠太が設計したものに見られる霊獣だったのでした。

鬼龍子は、学問の神様みたいな存在なのだと理解し頼れる相棒として、インターネットミュージアムで紹介していました。

 国立科学博物館「明治150年記念 日本を変えた千の技術展| 
                  インターネットミュージアム

 

ところが、どうもキャラはちょっとおとぼけのようです。しっかりしているのは、「エレベーターボーイ」とのこと。

 

 

 

鬼龍子君のおとぼけな案内ぶりを、追ってみます。 

 

 

■第一章: 明治維新 科学と技術で世が変わる

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■第二章:科学で変える

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■第三章 :くらしを変える技術

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第四章: 産業を変える技術

 

■第五章: モノを変える技術

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■第七章: 街づくりを変える技術

 

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■第八章: コミュニケーションを変える技術

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■エピソードもいっぱい

章見出しのパネルのほかにも、エピソードパネルもなかなかディープな話が満載。

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へ~、ほ~ の連続です。

 

 

■コラムや人物紹介にも注目

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女性が学ぶことさえも大変だった時代、女性科学者たちがいろいろな人たちのよって支えらえています。

 

地球館、M2のフロアには女性の科学者のレリーフがあります。

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注目の人物も顔写真とともに。知らない人ばかりですが、様々な功績を残しています。

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中には思わぬところでつながる人も・・・・

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ワグネルと言えば、ウィーン万博の出品についていろいろ指導してくれたドイツのお雇い外国人です。ウィーン万博の顧問で、西洋の模倣でしかない機械製品を出品するよりも、精巧な美術工芸品を中心に出展したほうがよいと判断してくれた人と認識していました。

ウィーン万博後に、日本の陶磁器を美しく進化させたた釉下彩陶器を開発した人であること。ウィーン万国博覧会」展でその陶器を見て、以前、泉屋博古館分館でこの作品を見ていたことがつながったり、明治の陶磁器の展示の際に、お名前が既出であったことなど確認していたところでした。

  ⇒〇ワグネル博士の釉下彩陶器  

 

また、分析機器でおなじみの島津製作所の創業者を指導していたなど、仕事でお世話になっていた島津製作所がそんなに古い歴史のある会社であったことを今さらながら知った次第。また島津製作所の島津って、島津藩の島津だったんだ・・・ 

当時、機械の性能、再現性など非常に安定していて定評のある機械で、ノーベール賞受賞者が出た時には、さすがそういうところなんだと思ってました。そうした流れが、創業者とその指導者ワグネルという形で遭遇する不思議。

 

福岡伸一先生が、科学を知るには、歴史を学ぶようにと言われていましたが、分析機器のメーカーの歴史が、このような形で、これまで見聞きしてきたこととつながる面白さがありました。

 

 

■「千の技術博」関連

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国産の情熱。科博の『日本を変えた千の技術博』に行ってきました – FROU*FROU うさぎ

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