コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■モダン美人誕生:レストラン「アレイ」特別メニュー&ミュージアムグッズ&レポート紹介

ポーラ美術館では、「モダン美人誕生 ―岡田三郎助と近代のよそおい」が行われています。江戸から明治の変革期、女性のファッションは変化し「美人のイメージ」も変化しました。インターネットミュージアムにレポートしましたのでご覧いただけましたら幸いです。

 ポーラ美術館「モダン美人誕生-岡田三郎助と近代のよそおい」 
                 インターネットミュージアム

 

ポーラ美術館レストラン「アレイ」では、展覧会にあわせ特別メニューが用意され、毎回、好評を博しています。今回のテーマは「モダン美人誕生」。どのようなメニューが登場するのでしょう? 合わせて、ミュージアムグッズもご紹介いたします。

*写真の撮影は主催者の許可を得ております 

 

  

 

■洋食浪漫

〇メニューの時代背景

f:id:korokoroblog:20181219133806j:plain
f:id:korokoroblog:20181219133822j:plain

昭和初期銀座界隈を闊歩するモダンな男性や女性たちを(モダンボーイ、モダンガール)をモボ・モガと呼んでいました。そんな人々が楽しんでいた食事をイメージしたレトロ感漂う洋食メニュー「洋食浪漫」が提供されています。

 

〇メニュー紹介 

f:id:korokoroblog:20181219214444p:plain


【オードブル】:オマール海老とホタテのグラタン

Lobster and scallop gratin with white sauce
f:id:korokoroblog:20181219132938j:plain

⇒オマール海老とホタテをホワイトソースでグラタンに仕立て

オマール海老という高級食材に、ホワイトソースをかけてオーブンで焼くという調理法は、この時代、まだまだ珍しかったはず。今ではなじみのメニューですが、当時の時代背景を想像しながらいただくと、いつものメニューが違って感じられます。

 

 

【メインディッシュ】:牛タンのシチュー
Beef tongue stew with vegetables
f:id:korokoroblog:20181219133014j:plain

⇒じっくり煮込んだ牛タンを、野菜とともに
一般家庭でも牛肉は、まだまだなじみのなかった時代に「牛タン」と言われたら?! そんなモガの戸惑いなども想像しながらいただいてみてはいかがでしょうか? 

 

 

【デザート】:3種類のデザート盛り合わせ
Assortment of 3 types of dessert(pudding,apple tart,and ice cream)
f:id:korokoroblog:20181219133032j:plain

 ⇒プリン、りんごのタルト、アイスクリーム
 

レストラン「アレイ」のデザートは、いつも大好評! 外れはありません。甘さ控えめで、今風の好みに合わせています。

 

 

【パン】【飲み物】

f:id:korokoroblog:20181219133206j:plain
f:id:korokoroblog:20181219214807j:plain

 

 

価格:3,200円(税込)

 

〇味には定評のあるアレイ 

ポーラ美術館レストラン「アレイ」の企画メニューは、毎回、好評でその工夫も楽しみです。企画展を見る前に食事をして、イメージを膨らませてから鑑賞してもいいですし、見た後の余韻に浸りながらのお食事するのも、時代の空気に触れタイムスリップすることができるでしょう。

そしてこちらのレストランは、美術館を見なくても利用することができます。箱根観光の立ち寄りスポットとしてお料理もおいしく、おすすめです。

 

 

〇『はいからさんが通る』とコラボ

大正時代の女子学生を描いた『はいからさんが通る』の 特設コーナーが設置されています。ワンタッチで着用でき着物と袴のセットが用意されていて、大正時代の女学生の気分を体験できます。

f:id:korokoroblog:20181219135811j:plain
f:id:korokoroblog:20181219135844j:plain

会期中、自前で袴を着用して来館した方は、入館料が一般、200円引です。レストランメニューの昭和初期、モボ・モガと時代はちょっとずれてしまいますが、ハイカラ気分で洋食浪漫をいただいてみるのもいいかもしれません。

 

ミュージアムグッズ

企画展ごとにオリジナルグッズがご用意されています。今回は「モダン美人」をテーマに趣向をこらしたアイテムがいろいろ。あなたのモダンを探してみて下さい。

 

〇美人のお茶:¥1,200(税込)

 こちらは広報の方の一押しアイテムのお茶です。美人になれるお茶(?)静岡産の一番茶を使用したティーバックです。タグは、ポーラ美術館の美人画コレクションからよりすぐりの(?)6点を選びだしたという凝りよう。

よく見ると、細やかなカットが入っており、切り絵のようです。これはレーザーカット技術によるもの。よ~く、近寄ってみないとわからないので要チェック。f:id:korokoroblog:20181219175636j:plain

カップは麗子像です。(別売)

 

またパッケージ裏面に、タグの活用法が書かれています。

f:id:korokoroblog:20181219175610j:plain
f:id:korokoroblog:20181219175656j:plain

見逃さないように注意です。

 

 

〇モダン美人誕生展オリジナル羊羹:  ¥1,188(税込)

f:id:korokoroblog:20181219180016j:plain

パッケージが銘仙柄⇒*1の羊羹セット。

羊羹が洋風なモダンなお菓子となり、味も和と洋の味をそろえ、時代のトレンドを象徴しているようです。

・青色:伝統的な味わい⇒塩、抹茶、金時、伊予柑の4種類。
・朱色:カクテルリキュール使用⇒マンゴー、ストロベリーヨーグルト、塩、抹茶

リキュールを使ってアルコールを含む新感覚羊羹と、伝統の羊羹。どちらがお好み?

羊羹が洋風なモダンなお菓子となり、味も和と洋の味をそろえ、時代のトレンドを象徴しているようです。

 

〇モダン美人手ぬぐい:¥1,404 (税込)

f:id:korokoroblog:20181219180417j:plain

化粧小物や着物の柄をモチーフにしたオリジナル注染手ぬぐい。華やかなマルチカラーと落ち着いた濃紺の2色。

 

〇モダンブックカバー:¥1,512円(税込)

f:id:korokoroblog:20181219180445j:plain

手ぬぐいをブックカーバーしています。 

 

〇あやめの衣 入浴アイテム:¥380(税込)

f:id:korokoroblog:20181219181344j:plain

今回の企画のメインビジュアル「あやめの衣」をパッケージにしたオリジナル入浴剤。ほんのり上気した湯上り美人をイメージさせるにふさわしい、天然柚子の果皮と種を使用した入浴剤。100%国産柚子使用は貴重。平成から新しい時代の「美人肌」を作ってくれるかも?!

 

 

生誕150年を迎えた岡田三郎助とともに近代のよそおいを追いながら「美人」の変遷をたどる展覧会。「絵画」とともに「食」や「グッズ」などからも、「モダン」を感じるアイテムが用意されていますので、併せて楽しむことができます。

 

 

■関連情報

国立科学博物館でも明治150年を記念した展示が行われています。

  ⇒「明治150年記念「日本を変えた千の技術博

こちらで紹介されている、1890年(明治23)に建てられた西洋建築、凌雲閣はは、日本初のエレベータが設置され東京の名所となりました。ところがまもなく危険ということが判明し、運用できないという事態になってしまいました。

注:写真上部は凌雲閣の双六。下部は日本で3番目のエレベーター日本生命本店のものです。

そこで、考えたのが美人コンテストを行い、芸者100人の写真が飾られました。その美人を見るため、あるいは御贔屓筋に投票するため、人々は12階まで上がることを厭わなかったそうです。

そのコンテストのあとは、芸者ではなく一般の令嬢の部のコンテストもありました。玄人と素人の美人を競い合ったコンテストの場所が、先端の技術の不調を回避する苦肉の策というのも、この時代らしさを感じさせます。

f:id:korokoroblog:20181221204350p:plain

f:id:korokoroblog:20181221201242p:plain

国立科学博物館「明治150年記念 日本を変えた千の技術博」にて撮影

明治150年に関する企画を横断すると、それぞれの企画展に接点があり、時代の背景がつながっているのが見えてきます。

 

 

■レストラン「アレイ」関連

「ポーラ美術館」このガラス張りの美術館はなぜ箱根の森の中に? | 神奈川県 | LINEトラベルjp 旅行ガイド

仙石原飲食店組合 美食倶楽部 | 食堂・その他 | ポーラ美術館 レストランアレイ / カフェ チューン

箱根のグルメ・ランチの感想まとめ: 箱根・ポーラ美術館「アレイ」でランチを食べた感想・口コミ

レストラン アレイ 〜箱根ポーラ美術館|エレカシブログ つつがなく

【趣味れーしょん美術館】#006 美術館激戦区、箱根へ行こう!:ポーラ美術館 | [楽活]rakukatsu - 日々楽シイ生活ヲ

 

*1:銘仙

平織の絹織物。大正から昭和にかけての女性の普段着、外出着として流行。鮮やかな色、大きな文様が特徴で、洋髪と洋風アクセサリーでモダンに着こなしました。

f:id:korokoroblog:20181219193123p:plain

銘仙柄の着物