ミュシャ展に行ってきました。狙いは金曜日の夜間。事前情報でも金曜は比較的空いているとのこと。実際に他の混雑している企画でも、金曜の夜は比較的、空く傾向があります。ミュシャ展がこれから、もっと話題になる前の早いうちの金曜日がねらい目と思い、3月24日を決行日に・・・・(以下はこの日に限った情報となりますのであしからず)【追記】2017.04.07 ロッカー写真、昼食の状況など追加
- ■鑑賞計画
- ■アートライブラリーを利用しながら鑑賞
- ■コインロッカー
- ■再入場について
- ■音声ガイド再貸出しと内容
- ■お土産売り場
- ■昼食とアートセンターで閲覧
- ■館内の混雑状況(金曜 18:00すぎ)
- ■その日の公式混雑状況は・・・
- ■行くべきか 行かざるべきか
- ■関連
■鑑賞計画
開館前、すでに行列はできているようです。開館前に行って並び、混雑する前に、すかさず写真撮影をすます。並びの人数が多くなれば開館が早まるという話も聞こえています。できれば人のいないところで撮影したいというのは誰もが思うもの。
しかし、入り口は乃木坂、六本木、その両方で並ぶ人たちが合流。一つの入り口に集中します。30前に到着した場合、それだけの人がそこにたまっていて、その多くが撮影できる場所に移動すると考えたら・・・ せっかく早く並んでも人の少ない状況での撮影は無理かも。開館前に並ぶその30分はあまり意味がないかも・・・・と思いながらも、とりあえず30分前に到着を目標に行動することにしました。結局、なんだかんだで、到着したのは、10:40になってしまいました。
券売機の列はできていましたが、入場は、何事もなくスムーズに入館できました。おそらく、開館前に並んだ人が入館を終えるのに、30分ほどかかるのではないでしょうか? ちょうど、大きな波がおさまった頃だったようで、無理に朝早く並ぶ必要はないかなというのが私の感想でした。
■アートライブラリーを利用しながら鑑賞
金曜日は、午後8時まで開館しています。そこで、一旦、ざっくりと鑑賞してから、お昼を兼ねつつ、アートライブラリーに行って、情報収集をしてから、またもどってじっくり鑑賞という計画を立てていました。アートライブラリーは、金曜日は、11:00~18:00まです。20:00までオープンはしていないので、注意が必要です。図録は、何冊も常備されているので、誰かが読んでいても大丈夫です。
▲3F アートライブラリー
■コインロッカー
ミュシャ展は2階です。2階のロッカーは、会場入り口の左手、お手洗いの入り口のところにあります。が、非常に狭く数が少ないため、まず開いていないと思った方がいいです。
▼左の入り口の奥 ▼数はこんな感じで反対側にすこし
ロッカーに荷物を預けたい場合は、まずは1階のロッカーをチェック。
1階のロッカーの配置はこんな感じです・・・・
もしここがダメだったら・・・・・ここにもあります。
▼ 入り口 ▼ サイン
▼11:00頃ですが、ほとんど開いていました
▲両替機もあります
注:
忘れ物をすると、場所が離れているので、荷物を取りにもどるのが、ちょっと大変。忘れ物のないように要チェックです。特に財布を持参するかしないか・・・・・ お土産はあとにするつもりだし、昼はまた戻ってくるからと財布を置いていきました。
ところが、音声ガイドを借りるつもりだったので小銭が必要だったのです。また、舞い戻ることになってしまいロスタイム。音声ガイドは520円です。
館内に入った時は、暑かったのでコートと、上着も脱いでロッカーに置いて会場に行きました。数時間、会場にいると、寒くなってきました。人によって体感温度は違うと思いますが、持ち込みする荷物は再確認。(館内でストールを借りることができます)
■再入場について
人気の催しだと再入場はまずできません。ミュシャ展も券の裏には再入場はできないと書かれています。が、入り口で再入場をしたい旨を伝えると、スタンプを押してくれます。1回限りにつき再入場、可能とのことでした。
ロッカーの場所を確認した時に、「もし、忘れ物をして戻った場合、再入場ができるかと聞いたところ、その可能性がある場合は、入り口でスタンプを押してもらっておいて下さい」とのこと。そんな確認をした矢先に、音声ガイド代を忘れてしまい、入館してすぐに退出することになってしまいました。退出時、上記のようなスタンプが押されました。昼食にもう一度、外に出たい旨を告げたら、大丈夫でした。
■音声ガイド再貸出しと内容
〇再貸出し
音声ガイドも、再入場の際にまた借りることができるかを確認したら、退場するときに一旦、返却をして、再入場のした際に、領収証を見せたら、再度、借りることができるそうです。
〇内容は解説と同じ?
ちなみに音声ガイドと、解説はほぼ同じではあります。が、音声ガイドにだけ収録されている部分もありますし、解説にだけに書かれている部分もあります。音声ガイドは、冒頭、「叙事詩とはなにか」という基本解説から始まっていました。こういうところは個人的にポイントだと思います。また「ミュシャはこのように言っていました」という壇れいさんのナレーションが加えられており、ミュシャの本意を理解するのに、参考になると思われます。
最初、ガイドを聞かず、解説も見ずに鑑賞して気づいたことをメモしてから、ガイドを聞きました。そのあと解説を見るという流れだったので、完全に照合はしていないので、どの程度の違いかはあいまいですが、音声ガイドには補足解説が若干あります。
パネルの説明はこんな感じ ⇒ ■撮影可能コーナーの解説パネル
■お土産売り場
11:00前はレジ待ちの並びほぼありません。すでに購入してあったチケットホルダーですが、便利なので、もう冊、追加購入しました。ちなみに私がお土産コーナーで購入するのは、チケットホルダーだけ。ある理由があって、お土産は買わないのでした。買わないのに見るのが好き。国立新美術館に入ってすぐに草間彌生のショップも空いているうちに見ておきました。
〇ミュシャのチケットホルダー
見開きタイプで、ホルダー部分が透明なので、なんのチケットが入っているかわかりやすいのです。このタイプは初めてです。アールヌーボーのチケットの方が人気があったようですが・・・
ラスコー展でやっと見開きタイプをゲットできたのですが、何枚か入れるとわかりにくいのです。
■昼食とアートセンターで閲覧
地下1階で軽く昼食、特に混雑することもなく利用できました。
【追記】4月4日(水) アートライブラリー利用しました
13:30頃、地下で昼食をとろうとしたら長蛇の列。しかたなく1階のカフェへ。カフェのメニューもほとんどなくなっており、タカギベーカーリ―のパンとケーキぐらい。菓子パンなのに200円越えは高い・・・・ 珈琲も・・・
3階のアートセンターでミュシャ情報を・・・と言っても図録の確認ですが。絵が何を表現しているか引き出し線で解説がされています。事前に調べたものの補足と、後半の叙事詩の確認をしました。そして解説文を読むと・・・・・
初めて見た時は、全く読むことができなかったのですが、すんなり頭に入ってきます。解説を読むことが苦にならなくなっていました。
お昼を切りのいいところ・・・と思うと14:00頃になって、昼食を終えて15:00にアートセンターへ。そして18:00まであれこれ見ていてまた会場へ・・・・
すっかりすいているかと思っていたら、仕事を終えた人たちが集まってきたようで、午前、午後よりも混んでいました。読みは失敗・・・・ と思ったのですが、混んでいたのは、入り口だけ。奥はばらけていて、空いていました。
■館内の混雑状況(金曜 18:00すぎ)
〇18:30頃・・・仕事帰りの人たちがかけつけます
入り口のブースは混んでいますが、奥の撮影エリアはこんな状態です。これを混んでいると思うかどうはあなた次第(笑)
〇19:30頃・・・閉館に向けて人は撮影コーナーに流れてきます
閉館間際になると人は、最終ブースに集まりだします。そのため撮影コーナーは若干人は増えて多めです。この状態はあなたにとって「混雑」という状態? (笑)
〇閉館間際 こんな状態です
閉館間際・・・・ すべてを見終えた状態にして、最後にここにくれば、こんな状態です。(Ⅰ~Ⅳ章は人が一杯です)5分前に《スラブ叙事詩》に抜けるバイパス通路を通ってこちらへ・・・
というわけで、朝イチにならばなくても、閉館間際は人がいなくなる・・・・と確信していたので、朝イチで並ぼうと思っていても、その気合に欠けてしまうのでした。
人のいない写真も撮影できてめでたしめでたし。(でも、曲がってる・・・・)
■その日の公式混雑状況は・・・
さて、3月24日(金) 公式twitterの混雑レポは、つぎのとおりでした。
ミュシャ展 ただいまの券売待ち時間はございませんが、会場内は大変混雑しております。ご了承ください。(16:35現在)
— 国立新美術館 NACT (@NACT_PR) 2017年3月24日
この時間帯、会場にはいなかったので状況はわかりませんが、18:00以降の混雑状況は写真のとおりでした。どのような状況から「大変混雑」というインフォメーションがされているのか・・・・ この状況を「混雑」と思うかどうか、・・・・ 人によっても違うと思います。
上記によれば、この日のツイートは、比較的少ない日だったようです。
会場の方に伺ってみたところ、いつもこれくらいの状態で、土日はもっとすごい状態だとおっしゃっていました。
ミュシャ展が混雑してる! と耳に入ってきます。しかし、その「混んでいる」状態は・・・ そしてその状態は自分にとってどう感じるかによっても違います(笑)
解説もストレスなく読めました。作品を見るための妙な列ができるようなこともなく、みんなで天を仰ぎながら眺める展示会というのは、これまでにないスタイルで面白いです。
この程度は、混雑のうちには入らない。というのが私の感想でした。通勤ラッシュのような展覧会を何度か経験してしまうと、かなりの耐性ができているようです。
■行くべきか 行かざるべきか
混雑は、この程度なのか・・・・と思えるなら。そしてこの展示がちょっとでも、気になっているなら見ておいても損はないです。というか、見ておくべきかもしれません。今後、さらなる混雑になる前の今のうちに・・・ 日曜美術館での放送が決まったという話を見た気がしたのですが、みつかりません・・・・
〇少しでも気になることがあるならおすすめ
考えたら、私、ミュシャ、好きじゃなんです。予習しながらなんでこんなことしてるんだろうて思ってました(笑) ここまで事前に調べて美術展に行くのはこれが初めてかも。そういえば、2015年のポーラ美術館で行われた「ミュシャとラリック」展にも、行ったのでした。あの時は何を思ってでかけて行ったのか・・・なかなか思いだせませんでした。その理由が書いてありました。
「なぜラリックとミュシャが、ラリック美術館の10年という節目にミュシャがテーマになったのか? 2人はこれまでも同じ土俵で語られてきたのか」そんなことでした。
「その時の目玉、ミュシャとラリックが一緒に作ったという舞台用冠「ユリ」。
しかしこの2人、面識がなったといいます。(ミュシャはラリックが苦手だった)
面識なしにどうやって制作ができるのか・・・」
それが知りたかった・・・というのが表向きの理由があったみたいでしたが、たまたま夏の旅行が箱根で、いつもいくラリック美術館に行ったら、ミュシャをやってたということのようでした。
参考:「ミュシャとラリック」展 アール・ヌーボーからそれぞれの道(3/3ページ) -
多少仕事のつながりはあったものの、ミュシャとラリックが親交したという記録はない。「性格的にも合うとは思えない」
この時、私はミュシャが好きではなかったけども、あの「スラブ叙事詩」は興味があって、それがスメタナの我が祖国にインスパイア―されていたという拾い物がありました。
今回も、好きでないミュシャの作品でしたが、楽しめました。「見る」と「観る」は違うとはよく言われますが、図録やネットの写真では、再現されていない部分が一杯あります。ここは何が描かれているのか・・・わからなかったものが判明しました。そして絵の中の人が急に語りだしたり、演じ始めたり・・・・轟音が轟いたり、静寂になったり・・・ そこはまるで舞台を見ているようでした。近づいて見ていると、舞台の役者を眼の前にできるS席に陣取って見る観客の気分です。息遣いまで感じられます。後方でみていたら、劇場の2階席でみているかのような・・・・かと思うと、その舞台の壇上に自分が引き上げられてその中で、演者を見ていたり、劇中に紛れ混んでしまったかのような感覚にさせられたり・・・・・・ 絵を見ているのですが、それは、舞台装置そのものになっていました。
と思ったら、ミュシャは、サラベルナールの舞台のポスターや衣装も作っていたのでした。ミュシャは、舞台とのかかわりが大きかったのです。ジャンコクトーも舞台芸術からデザインをしたり。イサムノグチの舞台もそこに引く一本の線によって空間を分かつとか。(あれ? コクトーの話だったかな?) 舞台とアートの関係・・・・大空間をいかに構成するか。そんな舞台で培われたものがこの叙事詩の中に見えた気がしました。
解説では歴史映画と称されているものも。これらの絵は、ある時は舞台、ある時は映画、そして今風に言ったら、VRの世界に紛れ込まされている感じがしました。
そして、取り留めない疑問が沸き上がります。ミュシャは、一人で描いたのか・・・どこから描き始めたのか、下絵はあるのか・・・ 下書きをしているのか。どういう状態で描いたのか。足場は? ロールにして運んだというけれど、20も、どうやって? 巻物にする時には、間に何か挟むのか? こんなの丸めちゃったらそりゃ傷むわよね。孫が海外に出すの反対したくなる気持ちもわかる。この前で、くしゃみしちゃう人とか、いないんだろうか・・・この額の枠組みは、こちらで作ったのか? 既存のものなのか。ロールを何かにはりつけているのかと思っていたけど、どうもそうではないらしい。キャンパス地をテンションで引っ張てるだけみたいな・・・
巨大な絵を前に、いろいろ想像して考えてみるのもおもしろいです。
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