コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■ミロ展 ―日本を夢見てー【再訪】Bunkamuraザ・ミュージアム

「ミロ展 ―日本を夢見てー」Bunkamuraザ・ミュージアムもいよいよ大詰め。いろいろ確認したいとこがでてきたので再訪しました。

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図録や『もっと知りたいミロ』、図録、目にした書籍を眺めながら紹介します。

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  • ■もう一度、訪れようと思ったのは…
  • ■浮世絵をコラージした作品
    • 〇コラージュの境界は?
    • 〇ちぢれ具合と大きさの違い
    • 〇発色の違い
    • 〇版木の違い?  
  • ■離れて見る 近づいてみる
    • 〇墨線画
    • 〇コラージュ作品
  • ■何に描くか 何で描くか
    • 〇33 無題(デッサン=コラージュ : 浜辺)(1933年8月15日)
    • 〇34《絵画》(1936年 夏)
    • 〇35《絵画(絵画=コラージュ)》(1936年10月29日) 
    • 〇110 《人、鳥》1976年2月18日  
  • ■脚注 補足

 

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■ミロ展 ―日本を夢見てー(2) Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamuraザ・ミュージアムで行われている「ミロ展 ー日本を夢見てー」が終了間近です。(4月17日まで。4月11日からは要予約)ブロガー内覧会のレポートを「物質性」に着目し紹介しました。

korokoroblog.hatenablog.com

上記で紹介できなかった作品について『もっと知りたいミロ』からも補足して追加レポート。章と年代を追いながら制作や日本との関係を追っていきます。

*写真はブロガー内覧会にて本展主催者の許可を得て撮影しております。

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  • ■1章:「日本好きのミロ」
    • 〇1883年 ジャポニスムの中で生まれたミロ
    • 〇1917年《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》
  • ■2章:「画家ミロの歩み」
    • 〇1920~40年 シュルレアリスムから「夢の絵画」
    • 〇1932年 巴里新興美術展覧会 
    • 〇1948年 筆触の実験
    • 〇1928年~ コラージュ作品
  • ■3章:「描くことと書くこと」の展示風景
    • 〇1948-50 文字を絵に
    • 〇1934年 《絵画(カタツムリ、女、花、星)》
  • ■4章:「日本を夢みて」
    • 〇1944年 陶芸を旧友と始める
    • 〇1950年 日本からミロのもとへ
    • 〇日本から受けた影響
    • 〇1966年 日本へ作品寄贈
    • 〇陶芸への興味
    • 〇素材の感触に注目したミロ
    • 〇ミロの友人たちと日本への興味
  • ■5章:「二度の来日」
    • 〇1966年 初来日 ミロ展開催
    • 〇1936年「ヨアン・ミロ」瀧口修三 ミロゆかりの日本人
    • 〇1940年~ ミロと瀧口の交流
    • 〇1966年 ミロ展開催 初来日
    • 〇1966年 祝毎日 
    • 〇1970年 日本万国博覧会
    • 〇1976年 《ジュアン・ミロからの贈物(ミロのカラバサ)》
    • 〇1969年 瀧口修三へ贈った版画
    • 〇1970年 瀧口へ送ったミロ作品
    • 〇1970年 ミロ関連書籍刊行のポスター
    • 〇版画は形の普及に効果
  • ■6章:「ミロのなかの日本」
  • ■再訪して確認すること
  • ■関連
  • ■展覧会について
  • ■脚注・チェック

 

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■ミロ展 ―日本を夢見てー Bunkamuraザ・ミュージアム

Bunkamura ザ・ミュージアムで「ミロ展ー日本を夢見て」が開催されています。ミロと日本の関係は、語られてはいたものの、検証はされていませんでした。お互いが思いリスペクトしあう関係。展示された様々な資料から、強い結びつきが明らかになりました。

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写真はブロガー内覧会にて本展主催者の許可を得て撮影しております。

展示の概略、章構成、それらの中から気になった作品やミロと日本との関係性を自分なりに考えてみます。展覧会を見る前に得た情報から抱いた印象。実際に見ての感想など「物質性」というキーワードに着目して考えてみました。

 

  • ■章構成
    • 1「日本好きのミロ」
    • 2「画家ミロの歩み」
    • 3「描くことと書くこと」
    • 4「日本を夢みて」
    • 5「二度の来日」
    • 6「ミロのなかの日本」
    • 補章「ミロのアトリエから」
  • ■鑑賞前のミロの認識やイメージ
    • 〇素材との対話
    • 〇物質性
    • 〇見る前に感じた物質性
    • 〇液性によって表現される面と線
    • 〇書画一致の日本との対比
  • ■鑑賞後に見えたミロ像
    • 〇実際に見た印象
    • 〇究極のシンプルさの中の複雑さ
    • 〇日本のモノが持つ物質性で実験を繰り返した
  • ■ミロが見た日本
    • 〇ミロのアトリエから
    • 〇日本の「モノ」コレクション
  • ■《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》
    • 〇描かれた背景
    • 〇解説によると
    • 〇私の目には…
    • 〇この絵に関する疑問
  • ■物質性を感じたミロの作品
    • 〇削り取られたグレー色
    • 〇キャンパス地の粗い質感
    • 〇描いたものより気になった描く材質
    • 〇制作背景をキャンパスの物質性で伝える
  • ■ミロは物質性を表現した画家だった
  • ■感想・雑感
    • 〇ダークホース? 《夜の人物と鳥》《夜の中の女たち》
    • 〇描いたモチーフでなく素材に着目
    • 〇素材へ誘導されていた?
    • 〇描かれた時代背景を知る
    • 〇色からの解放、そして…
  • ■関連
  • ■展覧会について
  • ■脚注

 

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■サントリー美術館:よみがえる正倉院宝物 ー再現模造にみる天平の技ー

サントリー美術館で「よみがえる正倉院宝物展」が行われています。展示されている作品はすべて再現模造。科学技術の進歩により、再現制度が飛躍的に上がりました。古に技術を学び再現することで、オリジナルの精神や魅力の本質に迫ります。

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この展覧会は、写真撮影がNGのため、エントランスのビジュアル写真や、サントリー美術館の公式ツイート(サントリー美術館 (@sun_SMA) | Twitter)、2019年の東博正倉院のすべて」で撮影した写真などを利用。またこれまでに見た展覧会や展示会の記憶と照らしながら記事にしています。 

 

  • ■第1章 「楽器・伎楽」
    • 〇10 螺鈿紫檀五絃琵琶
    • 〇会場に流れる琵琶の音
    • 〇再現模造の技術 
    • 東博正倉院の世界」(2019)
    • 〇14 縹地大唐花文錦(はなだじだいからはなもんにしき)
    • 〇15   紅牙墢鏤墢
    • 〇16  酔胡王面(すいこおうめん)
    • 〇12 模写紫檀木画
    • 〇09 桑木阮咸
    • 〇02 磁鼓
    • 〇伎楽 お面と装束
  • ■第2章 「仏具・箱と几・儀式具」
    • 〇21 黄銅合子 
    • 〇25 二彩鉢
    • 〇44 子日目利箒 附 粉地彩絵倚几
    • 〇30 粉地彩絵八角
  • ■第3章 「染織」
    • 〇47 七条織成樹皮色袈裟
    • 〇45 白橡綾錦几褥
    • 〇66 紫地鳳唐草丸文錦
    • 〇68  赤地唐花文錦
    • 〇63 小菱格子文黄羅
    • 天皇家正倉院御物
    • 〇小石丸
    • 〇赤色染料 
  • ■第4章 「鏡・調度・装身具」
    • 〇86 螺鈿
    • 〇72 銀平脱鏡箱
    • 〇74 銀平脱合子
    • 〇77 青斑石鼈合子
    • 碁石
    • 〇88 紺玉帯
  • ■第5章 「刀・武具」
    • 〇103 金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)
    • 〇108 金銀荘横刀
  • ■第6章 「筆墨」  
    • 〇121 正倉院古文書 第十巻 
    • 〇127 続修正倉院古文書 第20巻 国立歴史民族博物館製作
  • ■その他
  • ■模造品について

 

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■大倉幕府 頼朝が開いた初めての幕府 その大きさは?

源頼朝が鎌倉入りし、幕府を開きます。最初の幕府は大倉の地に置かれ、「大倉幕府」と呼ばれています。それはどのあたりに、どんな大きさで設置されたのでしょうか?その痕跡を追ってみました。

 

  • ■大倉御所の場所(推定)
  • 鎌倉幕府の変遷
    • ①大倉幕府(1180-1225)
    • ②宇都宮辻子幕府(1225-1236)
    • 若宮大路幕府(1236-1333)
  • ■大倉幕府
    • 〇金沢街道(六浦道)
    • 〇南御門  
    • 〇大倉幕府跡碑
      • ・小学生の解説パネル(大倉幕府碑)
      • ・南門⇒「頼朝の墓」方向
    • 〇西御門(にしみかど)
      • ・西端:西御門川(現在暗渠化)
      • ・西御門⇒東御門
    • 〇東御門(ひがしみかど)
      • ・東御門 ⇒ 金沢街道方向
      • ・東端⇒東御門川(暗渠化)
      • ・東御門橋
      • ・解説パネル(東御門)
      • ・東御門⇒金沢街道
  • 畠山重忠邸址
    • 〇大倉御所西門跡
  • 鎌倉幕府の中枢 大倉御所(鎌倉の13人 大河ドラマ館より)
    • 武家政治が要となる御所の建造
    • 〇地の利を生かした自然の要塞
      • ・地の利による幕府の設置
      • ・武士の都へ
      • 切通
    • 〇現代にみる鎌倉幕府の足跡
  • ■大倉幕府 訪問記録
  • ■関連
  • ■歴史の多層性
    • 〇土地はレイヤーの重なり
    • 〇レイヤーの融合
    • 〇実際に歩いてわかること
    • 〇道路、水路が物資や情報を贈る
    • 〇血流と同じ?
    • 〇歴史はレイヤーの蓄積
  • ■脚注・補足

 

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