コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■ヨコトリ2020:アンドレアス・クライナー《マルチチュード》体験のコツと「わからない」を楽しむ

プロット48の人気のインスタレーションアンドレアス・クライナー《マルチチュード》は、暗闇の中でピアノ演奏に合わせて光る夜光虫(藻)の幻想的な世界を体験できます。多くの人が一押しする必見の作品。体験のコツやポイントを紹介。そして、夜光藻を光らせるピアノの音について「わからない」を調べてみました。 

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 アンドレアス・グライナー《マルチチュード》2014年

こちらの記事は、下記より移動しました。

 

 

  • アンドレアス・グライナー《マルチチュード》 (2020.08.23)
    • 〇会場入り口
    • 〇パフォーマンス開始時刻 
    • 〇注意事項
    • 〇解説パネル
  • ■夜光虫のピアノ体験のコツ(2020.08.24)
    • 〇1時間前に整理券発行(2020.09.29)
    • 〇何分前から人は集まる?
    • 〇待機のスタートは、最初の人に左右される
    • 〇見学のコツ
    • 〇待機時間が早まらないように
    • 〇待ち時間なしで見ることもできる 
    • 〇時間ギリギリだと、弱い光が見えない? 
    • 〇立つ位置によっても聞こえ方が変わる
  • ■夜光虫(藻)について 
    • 〇会場で待機する夜光藻
    • 〇夜光藻の正式名称
    • 〇ピアノへセッティング
  • ■作者のプロフィール
  • ■わからないを楽しんで独学してみる
    • 〇ピアノの音と光の反応が違う!?
    • 〇発光する音は、自動演奏ピアノの音?
    • 〇自動演奏ピアノの音は、電気音?
    • 〇夜光藻の生態や性質は?
  • ■ディノフラゲラ・ピロキスティス・フシフォルミスについて
    • 〇ディノフラゲラ・ピロキスティス・フシフォルミスの生態
    • 〇日周鉛直運動
    • サーカディアンリズムを供える
    • 〇Pyrocystis fusiformisが音に反応する仕組み
  • ■ピアノの音の謎
    • 〇ピアノの音と、光の反応が不一致の謎
    • 〇夜光藻の発光と、弦の振動(動画)
    • 〇学生実験結果による発光の仕組みと一致?
  • ■自動演奏ピアノの音の原理
    • 〇昔の自動演奏ピアノの原理
    • 〇現代の自動演奏ピアノの原理
    • ヤマハ自動演奏ピアノは・・・
  • ■夜光藻の光合成 発光のメカニズム
  • ■振動と発光の原理がわかった(2回目:2020.08.28)
    • 〇「わからない」を確かめに再訪
    • 〇演奏前の調整でわかったこと
    • 〇夜光藻を光らせる音の正体は?
    • 〇弦を弾くような音は?
    • 〇鈍い音は、タンクで弦を抑えていたから
    • 〇光らない音
    • 〇なんでも分けて捉える習慣
  • ■原理がわかれば、感覚で聞ける?(3回目:2020.09.09)
    • 〇立つ位置を変えてみた
    • 〇ピアノ演奏は手を見たい 暗くてみえないのに・・・
    • 〇グランドピアノの音のゆくえ
    • 〇単音の長いひびき
    • 〇光が弱いのは・・・
    • 〇目をつぶって鑑賞
    • 〇あたらしい音が
    • 〇音の強さで光り方が変わる
    • 〇同じ弦に2つのタンク
    • 〇縦じまに光る瞬間
    • 〇光と闇と演奏
    • 〇毒であり友達でもある?
    • マルチチュードとは?
    • 〇ピアノが好きだった遠いあの日
  • ■関連資料
  • ■(再訪:2020.09.28) いろいろ確かめに
    • 〇ピアノは特別なもの?
    • 〇ピアノは、持ち歩く? 
    • 倍音に反応して光っているというのは?
    • 〇最初の単音の響きはペダル?
    • 〇後ろの水槽は?
  • ■(追記:2020.09.28) タンクは水ではなかった
  • ■(追記:2020.10.19)このステージは、以前、何に使われていた?

 

 

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■ヨコトリ2020:ガイドサポーターによる「オンラインガイド」取材レポート

ヨコハマトリエンナーレでは、市民によるガイドサポーターが、来場者をつなぐ役割をはたしてきました。しかし、2020年は、新型コロナウィルスの影響により、Zoomを利用したオンラインガイドに切り替えて、活動を継続しています。ガイドサポーターの奮闘ぶりを取材させていただきました。 

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オンラインガイドが行われる会場より

8月21日(金)より、ガイドサポーターによる「オンラインガイド  ココがみどころ!」がスタートしました。

 

  • ■オンラインガイド会場より
    • 〇美術館8階展望フロアから
    • 〇会場の様子
    • 〇 Zoom画面と参加者
  • ■ガイドサポーターについて
    • 〇ガイドサポーターとは?
    • 〇研修について
    • 〇ガイドサポーターへの期待
  • ■ガイドの様子
  • ■ガイドサポーターの勉強法やモチベーション維持は?
    • 〇どんな勉強をしたの?
    • 〇モチベーションの維持は?
    • 〇ガイド内容は、ガイドサポーターによって違うの?
    • 〇おすすめの回り方は?
  • ■オンラインガイドの申込
  • ■取材を終えて 

 

 

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■ヨコトリ2020:ジェン・ボー《シダ性愛》エロと美術の境界

ヨコトリ2020のサブ会場となっているプロット48の展示は、刺激的? 攻めてる? 性的表現を用いた作品が多く展示されています。その中で注目したのは、ジェン・ボーの《シダ性愛》。シダと戯れる男性のエロティシズムな世界。これでもかと迫ります。

エロと美の境界は、いったいどこにあるのでしょうか? 映像を見て思考したこと、感じたこと、これまで見聞きしてきたことの関連など、赴くままの垂れ流しです。

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以下、ネタバレ注意

  • 1■シダと戯れる男たち《シダ性愛》
  • 2■作品の概要
  • 3■映像の構成
  • 4■シダとの性愛表現は愛撫?交尾?
    • 4-1 性的マイノリティーへの理解
    • 4-2 アートが表現するもの
    • 4-3 シダとの性愛は、愛撫なのか、交尾なのか?
    • 4-3 無性生殖と有性生殖の交尾は成り立つ?
    • 4-4「科」や「種」を超えた交配は難しい
    • 4-5 系統樹における「シダ」と「ヒト」のポジション
    • 4-6 最後にシダを食べる!?
  • 5■全部の映像を見る人はいるの?
    • 5-1 芸術祭作品のコンプリート志向
    • 5-2 過去の芸術祭や趣味にもみられたコンプリート癖
    • 5-3 映像鑑賞から性癖が見える?
    • 5-5 《シダ性愛》は最後まで見ることができるのか?
    • 5-5 見続けることができない映像
    • 5-6 見ている人ウォッチング
  • 6■生殖はどう表現されたのか?
    • 6-1 茂みの中に隠れて
    • 6-2 シダの若芽のゆらめき
    • 6-3 暗転でブラックボックス
    • 6-4 シダを食べる行為の裏側 
    • 6-5 文脈を伝えるためのもの 
  • 7■アートとエロの違いは?
    • 7-1 プロット48のセクシャリティについて
    • 7-2 作品解説から 
    • 7-3 命の継承
    • 7-4 シダは、かつて有性生殖をしていたものがいた
    • 7-8 交雑は悪? 生き残り戦略
    • 7-9 アートは考えさせて、新たな知見をもたらしてくれる
  • 8■ジェン・ボー(鄭波)について
  • 9■ジェン・ボーに関する記事 
  • 10■調べたり考えたりしたこと
    • 10-1 シダを食べることが意味するのは?
    • 10-2 無性生殖の胞子体、シダを用いることについて
    • 10-3 暗転について
    • 10-4 エコ・クィアを描く
    • 10-5 一元論的世界観
    • 10-6 SEA(Socially Engaged Art)で注目を集める
    • 10-7 EEA(エコロジカリー・エンゲージド・アート)
  • ■《シダ性愛》1~4を見て
  • ■【追記】2020.08.22  シダは有性生殖が基本だった! のですが・・・・
  • ■補足

 

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■ヨコトリ2020:プロット48で上映されている映像作品の解説パネル&評判ウォッチ

ヨコトリ2020 プロット48の映像作品について下見をしました。プロット48は、横浜美術館にも増して映像作品が多く、上映時間も長いです。まずは、ざっくりと鑑賞環境や概要をつかんで、どんなふうに組み合わせたらよいか考えてみることに。これまでご覧になった方のtweetや、作家の関連情報等も合わせて紹介します。⇒更新情報あり

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興味のある作品については、調べたことが追加されています。

 

  • ■南棟1階 
    • 〇(追記:2020.08.23)川久保ジョイ《ディオゲネスを待ちながら 》(70分)
    • 〇(追記:2020.09.11)アモル・K・パティル 《のぞき見 3》(3分)
    • 〇(追記:2020.08.23)アンドレアス・グライナー《マルチチュード》(20分)
    • 〇(追記:2020.08.24)夜光虫のピアノ見学のコツ 何分前から並ぶ? 
  • ■南棟2階
    • 〇(追記:2020.08.24)レヌ・サヴァント《ミリャでの数か月》(231分)
    • 〇(追記:2020.08.24)エレナ・ノックス 
    • 〇(追記:2020.08.24)サルカ―・プロティック
    • 〇(追記:2020.08.24)ラウ・ワイ《足りない声》
  • ■南棟3階
    • 〇ジェン・ボー(鄭波)《シダ性愛》1-4 
    • 〇ジェン・ボー(鄭波)《疑似交接》 
      • *NO4を見た
      • *作品の概要
      • *鑑賞コーナーについて
      • *上映時間と内容
      • *関連情報
    •  〇(追記:2020.09.08)アントン・ヴィドクル(2作品)(60分)
    • 〇(追記:2020.09.25)《宇宙市民》(30:14)
    • 〇(追記:2020.09.25)《これが宇宙である》(28:10)
  • ■北棟1階
    • 〇(追記:2020.08,23)ラヒマ・ガンボ《タツニヤ物語》(7分)
    • 〇(追記:2020.09.08)コラクリット・アルナーノンチャイ《おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵を描く 4》(23:27)
    • 〇(追記:2020.09.25)ティナ・ハヴロック・スティーヴンス《ゴースト・クラス》(11:00)
    • 〇(追記:2020.09.08)ナイーム・モハイエメン 《溺れぬ者たちへ》(64分)
  • ■更新履歴
  • ■雑感のまとめ
  • ■関連
  • ■補足

 

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■ヨコトリ2020:わからないを楽しむ 現代美術への扉を開こう

現代美術はわからないとよく言われがち。実は美術関係者もよくわかっていなかったり?そんなとっつきにくい現代美術の祭典。ヨコハマトリエンナーレ2020が開催されています。今、この時期だからこそ、触れるチャンスだと言います。その理由は・・・・ 

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  • ■現代美術はむずかしい
    • 〇美術関係者にとってもむずかしい
    • 〇5つのソース、関係者にもわからなかった
    • 〇現代美術のアーティストとは?
    • 〇現実が追いついてしまった
    • 〇日常とは違う敏感な精神状態
  • ■わからないを楽しむ
    • 〇わからない現代美術にふれるチャンス!
    • 〇現代美術は、わからないもの
    • 〇理解を助ける作品解説も・・・
    • 〇作品解説パネルについて
    • 〇知識にたよらず、まず体験を!
  • ■光の破片をつかんで自ら輝く
    • 〇独学し光の破片をみつけて模索し輝く
    • 〇芸術が持つ可能性や力から学ぶ
  • ■アートに知識は必要? いらない?
    • 〇幕に覆われた美術館 どうしちゃったの?
    • 〇光輝く空間のはずが・・・・
    • 〇これは何? 腸以外に考えられる?
    • 〇思いがけない作品との出会い
    • 〇イヴァナ・フランケ《予期せぬ共鳴》(2020) 制作過程

 

 

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