東博で好評開催中の「縄文ー1万年の美の鼓動」。本日(2018/7/31)から、縄文の国宝、6点が揃い踏みとなります。話題の「縄文展」をちょっと視点を変えて、ビジネス目線で見たら何が見えてくるでしょう…
■アートとビジネスの熱い関係
最近「できるビジネスマンとアート」の関係について語られる機会が多くなった気がします。先日、電車でこんな中吊りに遭遇しました。
↓↓ 注目はここ ↓↓
なぜ今、リーダーはアートを学ぶのか?
この広告は、アプリの紹介です。「世界の今や仕組を知る」ためのアプリを紹介する中に、こんな文言が登場してくる時代であることを意味しています。
書店では『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』や『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』といった、できるビジネスマンは、アートをたしなむという書籍が、目につきやすいところに置かれていました。
とうとう、アート界は、中吊り広告にまで進出してきました!
アートの教養はビジネスにおける必携のアイテムという時代がやってきたようです。
そんなわけで「直観」を大事にしようと思います。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の中でも「直観」は大事と語られていました。面白そう…という直観を信じて(笑)これから寄稿させていただくことになりました。
(個人的には、「直観」というのは経験に裏打ちされており、経験の蓄積によってもたらされた瞬間的な判断。一見、ひらめきに見えるけど、実はその裏に論理的な判断が行われていると今は思っています。⇒何でそう思ったのかを考えるといろいろな理由が出てくるから)
■新たな価値の発見と創造
縄文展から学ぶビジネス視点。一番の肝だと感じている部分。それは、縄文土器が考古学的にしかとらえられていなかった時代に、岡本太郎が、アートとして読み替えたことだと思います。
既存の価値基準から脱皮させ、そこに新たな価値を生み出していくことこそが、ビジネスマンが学ぶべき点ではないかと思うのです。
岡本太郎と考古学者のエピソード
太郎が考古学者に頼んで撮影させてもらった土器の写真。それを出土地など間違いがないか確認に行きました。ところが、考古学者は自分たちの土器ではないと言ったそうです。太郎の写真の切り抜き方と考古学者のとらえ方が明らかに違っていたから。考古学者は「なるほどね。写真が芸術的すぎるから‥‥」自分たちがいつも見ている土器と違うように見えてしまったのでした。
いつも見慣れてきた考古学者が見ても、違うものに見えてしまう切取り方を太郎は提示したのでした。
この3点は太郎が東博で見て魅了されたという土器です。
背景の写真は、太郎が撮影した写真です。おそらく、考古学者は記録写真として定番の撮影しかしていなかったのでしょう。このような切取り方をされると、これまで見ていた土器なのに、同じものには思えないということがおきたわけです。
ビジネス成功へのヒント それは、この土器からいかなる面を拾い上げることができるか。どの部分にスポットあてて、どんなふうに撮影をするか。誰も撮影していないようなアングルや場所、撮影方法でオリジナルの見方を提示する。そんな課題を自分に課しながら鑑賞してみてはいかがでしょうか?ひとりワークショップ状態です(笑)
■関連
縄文という時代の長さを比較してみる
〇asahi.com:歴史を見る物差し 年表あわせ、時代感覚を養う
縄文時代を、スケールで表すと
⇒〇平安時代の年表は何色だったか?という問いかけ
引用:■ラスコー展:②感想:1章を見ればラスコー洞窟情報はほぼバッチリ - コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記より
〇■(2017/01/28) / [01/26] ホモ・サピエンスと芸術~縄文人とクロマニョン人と岡本太郎からさぐる芸術のはじまり より
⇒●石井先生・・・・太郎と縄文土器 太郎は実は弥生が好きだった!
■参考
〇縄文時代が長く続いたわけに納得。「ライアの祈り」 | 吉報配達ブログ
〇歴史教科書の記述で最も変わったのは、縄文時代について!?|逆転した日本史|河合敦|cakes(ケイクス)