コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■怖い絵:テレビ紹介後の混雑 鑑賞の順番

「怖い絵展」が盛況で、テレビでもその行列が報じられています。行こうと思っていた朝の番組でテレビ紹介。まいったなぁ・・・・ 果たして状況は?

 

 

 

 中野京子先生の印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へを読んで、その着眼点が面白くて、目からうろこ状態。その後、中野先生が監修される展覧会が開催されることを知り、ぜひ訪れようと思っていました。チケットショップで割安チケットもゲットしたのですが、そのチケットが招待券で11月5日までという期限つき。そろそろカウントダウン状態で、11月に入ったらすぐに行こうと思っていました。が、昨日、上野乗り換えで下車するので、立ち寄る予定にしていました。

 

 

めざましテレビでとりあげられた

朝、テレビをつけていたらたまたま取り上げられているのに遭遇。OAはtwitterでも紹介されていたもよう。

 

雨のあとの晴れあがった日、しかも朝、放送後となるとどうなることか・・・・  混雑の運慶展でもお昼どきが、みんな食事に行くので一端、おちつくと聞いています。ところが、混雑状況を確認すると、「怖い絵展」は1日中、待ち時間があるようです。40分、50分、1時間…  30分なら良いほうらしいです。 

 

本日もOAされてました。

 

 

■時間調整

アトレ側のアンデルセンで、早めのお昼を兼ねて待機。

10:30・・・・ 60分  11:30・・・・50分  この調子でいけば、40分にはなりそう。12:00になったら40分となりました。この日はたぶん、40分が一番短いだろ思い、上野の森美術館へ。たぶん、40分といっても30分ぐらいで入れるだろう。とたかをくくってましたが、ぴったり40分でした。

 

 

■待ち時間

携帯で公式サイトの見どころを見たり…  ある程度前に進むと、テントがあって、そこで解説が配られます。それを読んでもいいですが、どうも頭に入ってきません。西洋美術史の基本をよく知らないので、字面を追ってるだけでわかってない感じ。

 

今回は、内部がとても混んでるらしいので、解説を読むのも大変みたい。音声ガイドにたよることに・・・・

 

 

■音声ガイド

音声ガイドは、吉田羊さん。音声ガイドを担当する方との相性ってありますよね。以前、ミュシャ展の女優さんは、どちらかというと苦手というか嫌いなタイプm(__)m ところが、とってもよかったという経験をしたことがあります。女優、俳優さんがはまると、思いもかけない効果が・・・・ 海北友和の俳優さんもうまくて、吉田羊さんは、朝の番組で触りを聞いて、相性悪くないかも! って思いました。

 

話題の「怖い絵展」。ほとんどの人が音声ガイド(有料)を使う理由 | ホウドウキョク

 

それにしてもスポンサーがちょっとめにつきすぎ?(笑)

 

人が多いのでただでさえも疲れます。解説の前までひたすら待って・・・・ 読まずにすむ音声ガイドは楽。音楽もよかったです。

 

 

■鑑賞のコツ

とにかく、最初の1章は激込み。どんどん、隙間をぬって奥へ奥へ・・・・  するとちょっとした隙間ができるので、そこからスタートすればいです。章立てには連続性がないので、どこから見ても同じ。メインイベントの《ジェーン・グレイの処刑》から見てもいいくらい。ビデオなどもあり、パネルもあり・・・・ 最後になると、疲れて注意力が散漫になるので最初に見てしまうのもありかなと・・・・

 

第一印象は、手が子供の手だったこと・・・・ 妙齢の少女・・・ と思っていましたが、てを見る限り、子供のムチムチした手で、全体から感じられる印象よりも子供だ・・・と思ったら16歳とか。指輪は光がつよいのと細かったのか遠目ではわかりませんでした。

 

6章のこの絵を見てから、逆行してみるのは、マナー違反になるのかわかりませんが、「順番はありません」と言われているので・・・ 流れが違うのでちょっとした隙間ができます。

 

 

■感性で見る? 知識で見る?

音声ガイドで最後に流れてきた言葉。

 

いつのころからか、絵を見るのには知識は必要なく、感性のみをたよりに見ればいいと言われるようになりました。しかし、人物のまなざし、その手がしめす意味、おだやかな風景が違って見えます。

そして中野先生の言葉。人は安全な場所から恐怖を見たり、吸引されて恐怖を感じたいという欲求がある。̪死を感じる時、生きる実感を感じる。

 

今回は知って見る・・・ということがテーマでしたが、その中でもいくつかは何も見ずに考えてみたりしました。思いもかけないことを思っていたりしておもしろかったです。