コロコロのアート 見て歩記&調べ歩記

美術鑑賞を通して感じたこと、考えたこと、調べたことを、過去と繋げて追記したりして変化を楽しむブログ 一枚の絵を深堀したり・・・ 

■「挿絵本の楽しみ~響き合う文字と絵の世界~」(静嘉堂文庫美術館)・・・内覧会レポ 

静嘉堂文庫美術館にて「挿絵本の楽しみ」トークショーとブロガー内覧会が行われました。ゲストに橋本真理氏、館長の河野元昭氏、司書の成澤麻子氏、ナビゲーターが青い日記帳のTak氏という豪華顔ぶれ。このユニークな企画をどう見たらよいか、トークのお話をご紹介します。

 

トークショーは、一般の方も参加できました。ブロガー内覧会はトークショー終了後、司書の成澤麻子さんによる解説のもとギャラリートークが行われました。トークショーのお話の流れを基本に展示内容のご紹介をしたいと思います。内覧会で撮影した写真を「挿絵」として利用させていただきました。合わせてギャラリートークで伺ったお話も加味しながら、個人的な雑感も加えております。 

 

  • ■この展示 を企画した背景
  • ■今回の展示に関する解説(HPより)
  • ■「挿絵本」の見方・・・・「絵巻」との対比で
  • ■「日本」と「中国」との対比
  • ■挿絵から時代性を読み取る
  • ■「中国と日本」 「文字と絵」の文化の発展
    • ▼琵琶記
    • ▼新版錦絵当世美人合
  • ■私が感じた見どころ
    • 〇「文字と絵」をいかに伝えるかは、永遠のテーマ
    • 〇個々の興味と「挿絵本」は響きあえる
    • 〇現在版の挿絵
  • ■あとがき   思わぬつながり
  • ■内覧会関連

 

続きを読む

■其一の《四季花鳥図屏風》との再会(黎明アートルームにて)

サントリー美術館で、衝撃的な出会い(?)をした《四季花鳥図屏風》 絵画のネームバリューや話題性に関係なく絵を見てくれそうな周囲の人に紹介すると反応はおおむね良好でした。そして、今年(2017年)4月に再会できるということで、楽しみにでかけました。ところが・・・・ 初めて見た印象と全く違ったのです。

  

サントリー美術館で展示後、黎明アートルームで、展示される予定はないのか。展示予定を伺っていました。毎年4月に其一を展示しているとのことで、そこで展示する可能性があることを其一展、終了後にキャッチしていました。いつ告知されるのかなぁ・・・と首を長くして待っていたらお知らせがありました。⇒東京黎明アートルーム INFORMATION

 

  • ■鈴木其一 四季花鳥図屏風
  • ■四季花鳥図屏風・・・・何かが違う
  • ■右から鑑賞する展示法
  • ■左から見た方が、見ごたえあり
  • 胡粉を盛り上げる描き方
  • ■右から見るか 左から見るか
  • ■印象が違う理由を考えてみた
    • 〇見学者の数?
    • 〇期待感の増大?
    • 〇再会までの鑑賞体験
    • 〇空間の違い
    • 〇照明の違い
    • 〇陳列の違い
  • ■同じ作品を見る状況
  • ■追記(2017.04.16) 宗達屏風のモリモリ技法
  • ■追記(2017.04.16) 屏風の左右について
  •  
  • ■追記(2017.04.20) 屏風の左右について

 

続きを読む

■サントリー美術館で見た鈴木其一《四季花鳥図屏風》

昨年(2016年)サントリー美術館で行われた『鈴木其一 江戸琳派の旗手』で最後の最後に登場した《四季花鳥図屏風》 こんな作品もあったのか! と度肝を抜かれた作品でした。その時の記録が、食べログの美術日記に記録していたので、こちらに移動させました。

 

鈴木其一 江戸琳派の旗手:《四季花鳥図屏風》私の一押し屏風 (2016/11/07) より 

「鈴木其一 江戸琳派の旗手」は5回の展示替えがありました。その最後のトリを飾ったと思った作品が《四季花鳥図屏風》10/19~10/30までの展示でした。

 

f:id:korokoroblog:20170414225824p:plain

▲《四季花鳥図屏風》図録より  

 

  • ■「鈴木其一 江戸琳派の旗手」の展示でベストだと思った作品
    • 〇情報がない!
    • 〇語る人がいない
    • 〇見ている人の心はとらえている
    • 〇この作品を最後に見て其一の画業がわかる
  • ■所蔵先はどこ?
  • ■新たな画風を求めて 
    • 〇盛り上がった描写
    • 〇油絵の影響あり?
    • 〇剥離した絵具
  • 琳派の歴史と博物学
  • ■其一の遊び心
    • 〇バッタをくわえる鳥
    • 〇バッタに気づくのは?
  • ■切磋琢磨 
  • ■時代背景 鎖国という政策(?)の中で
  • ■時代の変わり目のエネルギー
  • ■過去の総括幕末という時代を生きた其一。
  • 明治維新の夜明け
    • 【追記】2016.11.15 ■この屏風を評価している人 発見!
    • 【追記】2016.11.18 ■屏風の展示 これは左から見る屏風?
  • ■描かれている花
  • ■関連

 

続きを読む

■スメタナ 我が祖国「モルダウ」と「スラヴ叙事詩」

ミュシャが「スラヴ叙事詩」を描くきっかけとなったと言われている、スメタナの「我が祖国」 なかでも第2曲「モルダウ」はスコアに各場面の情景を示すキャプションが添えられています。描写的な標題音楽ですが、その曲には、チェコの民族的な悲哀と、将来への希望が託されていると考えられています。

 

スメタナの我が祖国「モルダウ」は好きな曲なので、何度となく演奏会にもでかけました。解説付の演奏会にもでかけたことがあります。しかし「情景」がどこで切り替わり、演奏する「楽器」のバトンタッチが行われているのか、「演奏法」の変化など、なんとなく理解していただけなので、この機会に、突き合わせてみようと思いました。(べつにそんな聴き方しなくてもいいのですが(笑)) スコア付の解説をみつけたので (⇒スメタナ 連作交響詩 《我が祖国》 の楽曲解説 - 千葉フィルハーモニー管弦楽団 )他の情報も合わせて、表にまとめました。さらに「勝手に《スラブ叙事詩》の絵と曲を関連づけてみました。

 

 

 

続きを読む

■「茶碗の中の宇宙」&「特別展『茶の湯』」がコラボのお得なチケット 

話題の「曜変天目茶碗」が、もうすぐ東京国立博物館にやってきます。気になるなら前売り券を用意したいところですが、現在開催されている、近代美術館の「茶碗の中の宇宙」にも興味があれば共通券があります。お得なチケットの紹介です。 

東博の『茶の湯』に行ってきたので追記しました(2017.4.16) 

 

 

  • ■茶碗の展示が近代美術館と東博
  • ■近代美術館と東博のコラボレーション
  • ■ガイド・イベント
  • ■『碗の中の宇宙』参考書籍
    • 〇茶碗の中の「宇宙」について 
  • ■茶碗の鑑賞歴(覚書)
    • 〇長次郎
    • 〇油滴天目 
    • 〇永楽歴代と十七代永楽善五郎
  • ■おすすめ記事

 

続きを読む